お金を節約するなら知っておきたい、無駄遣いの理由と対策。
今回は、人が無駄遣いをしてしまう理由と対策について考えます。
お金の節約は、どこまで行っても「収入>支出」を守ることに尽きます。様々なお得情報やテクニックを駆使する以上に、余計な支出を減らすことが第一の鉄則ではないでしょうか。
特に「理由もハッキリせずに買ったもの」は、無駄と感じやすいです。なぜ曖昧な理由でお金を使うのか?そこを突き詰めれば、無駄遣いの正体も見えてくるかと思います。
暇つぶしのため
暇で退屈だから、買い物に行ったり美味しいものを食べたりで紛らわせる。退屈しのぎにお金を使う人は多いです。もしくは、ストレス発散のためというのもあると思います。
かわいい雑貨を買う、レストランでご馳走を頼む、パーッと遊ぶ。その瞬間は確かに気分が上がり、心もある程度は晴れます。問題は、この高揚感が長持ちしないということです。
買い物はものを買ったときがピークだし、ご馳走も数時間で消化されます。暇つぶしのための消費はキリがなく、際限なくお金を使い続けないといけなくなるのです。
心のすき間を感じるとき、無駄遣いしやすい
理由はないけど、何か物足りない。何となく寂しい感じがする。そんな空白を埋めるときに手っ取り早いのが、お金を使うことです。いわゆる「心のすき間」を埋めるのに、買い物やグルメは手頃な方法なのです。
しかし前にも言ったとおり、もので心を埋めるのはキリがありません。根本的にすき間を埋めるには、自分と向き合うしかありません。
ストレスや疲れが溜まっているなら、お金を使うより身体を休めることが先決です⇒ストレス発散できる、8つのミニマルな方法。少しのゆとりで心はずっと楽になる
心のモヤモヤには、思ったことを書き出して見るのはどうでしょうか⇒心のデトックスとストレス解消方法には、モーニングページが簡単でおすすめ
部屋が散らかっているときは、掃除がおすすめです。キレイな部屋は、それだけで気分が落ち着きます。捨てるはずのゴミが溜まっている場合は、早めにゴミに出してください。
テーブルやテレビ台、キッチンなどは、散らかりやすいのでマメな掃除が大事です⇒家の中の断捨離できてない4つの場所。ここを片付けて掃除するだけで、室内はきれいになる
人に合わせて
人に合わせて一緒にものを買ったり、食事をする。より良い人間関係のためには、ときにお金を使うことも避けられません。
が、何でもかんでも人に合わせるのは無理があります。特に相手が自分よりお金持ちの場合、それに合わせていたのではこちらの財布が持ちません。
人に付き合ってお金を使うことの問題は、「本当は出したくないけどお金を出している」ということ。気が進まないことにお金を使うのは、思いのほかストレスがかかるものです。
それでもお金を出してしまうのは、周りに嫌われたらどうしようという不安からです。付き合いを断ったら仲間はずれにされるのでは、相手に嫌な思いをさせるのではと思うと、お金を出してしまうのです。
周りに嫌われるのが怖いのは、自分に自信がないからです。自分で自分を認められないから、周りから認めてもらおうとする状態です。
自信を付けるには、小さな成功体験を積み重ねるのが確実です⇒ポジティブになる方法を探している人へ。ミニマリスト生活で心に起こる良い変化とは 場所は「自分に自信がつく」です。
人と比べるのを止めるのも、自信を付けるには大事な要素です⇒ミニマリスト生活も服のファッションコーディネートも、人と比べないと楽になる。
他人のことを考えてしまう人は、その前に「自分はどうか?」と考えるクセを付けると良いです。重要なのは他の人の考えではなく、自分がどう思うかです。
ときには断ることも必要
100%相手に合わせるのではなく、気が進まないときは断ることも必要です。お金がないときは正直に「お金がない」ということも、ときには大事です。
付き合いのための飲み会も、嫌なら断って良いのではないでしょうか⇒年末年始、行きたくない飲み会や忘年会の無理のない断り方とは?
交際費がほかの支出より高い人は、人との付き合いを見直した方が良いかもしれません。每日のように飲み歩いていたり、見栄を張って多めにお金を出してはいないでしょうか。
毎週飲み会に参加しているなら月2回に。仲間に景気よくおごってしまうなら、禁酒宣言をしてしばらく付き合いをやめてみる。自分の財布事情に合わせた付き合い方も大切だと思います。
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衝動的に
これが欲しいと思ったら、後先考えずに即決してしまう。理性が吹っ飛んだ状態の買い物は、往々にして失敗するものです。
ストレスが溜まっている、欲しいものを我慢する習慣がないなど、衝動買いの理由は色々です。買い物の瞬間に理性が効かないのなら、予め衝動買いに備えるのが良いのかと思います。
無駄遣いしそうなパターンを知る
自分がどんなときに衝動買いに走るのか?そのパターンを掴んで、衝動買いのスイッチを入れないように行動をコントロールします。
ムシャクシャしているときに買い物したくなるのか、ネットのセールに夢中になりすぎるのか、美味しそうなスイーツを見るとついお店に入ってしまうのか。無駄遣いをしたタイミングで、メモなどに記録します。
衝動買いの記録が溜まってくると、自分の支出パターンが見えてきます。もし仕事で疲れたときに衝動買いが増えるなら、疲れをそもそも溜めない工夫を考えれば解決できます。
衝動買いについてはこちらでも⇒服の衝動買いで失敗しない8つの方法。いつも「こんなはずじゃ」と後悔する人へ。
自分のパターンを知って行動をコントロールするのは、衝動買い以外にも役に立ちます。まずは問題の行動を起こす「きっかけ」を知って、その対策を練ることです。
昔からの習慣
昔からの習慣というものは、よほど意識しないと変えられません。每日コーヒーショップに寄ったり、ランチと一緒におやつを買うことが、当たり前のようになってはいないでしょうか。
特に数百円単位の支出は、大きく感じないので見過ごされがちです。1日のうちにこういった「習慣」があると、お金は財布からどんどんこぼれていきます。
買いものは意識的に
無駄遣いというのは、ほぼ無意識です。無意識の買い物を掘り起こすには、意識的に買い物をするしかありません。
まずは1日の支出記録を取って、自分がどんなところにお金を使っているのか知る必要があります。お金を払うときは必ずレシートをもらって、家計簿やメモに付けます。
まずは1項目、特に気になるところから記録を付けるのがコツです。1ヶ月分を見れば、自分がいかに色々なところで散財しているかが分かると思います。
無駄遣いを止めるには、「自分なりの理由」をハッキリ言えるときだけお金をつかうことです。理由のハッキリしている支出は罪悪感もないし、たとえ失敗しても次に活かせます。
思考停止状態から抜け出さないと、いくら節約を頑張ってもダメです。自分の頭で考えることが、うまくお金を使う秘訣です。