不安を消す良い方法は、優柔不断を克服して決断力をつけること。
今回は、優柔不断を克服し決断力をつける方法についてお話します。何もかも決められないまま宙ぶらりんになっていると、その分不安は大きくなります。
不安を消す一番の方法は、未処理のものをなるべく残さないことです。決めるべきことをすぐ決めるのも、モヤモヤをスッキリさせるためには大切です。
悩む間に動くと決める
行動を起こす前に、「やるか・やらざるか」で悩むことはないでしょうか。この悩む間に、パパッと行動する習慣をつけると決断力が鍛えられます。
ルーティンを作って、悩むひまを与えないことも有効です⇒勉強や仕事の効率化にもなる、暮らしにルーティンワークを取り入れるメリットとは。
悩むということは、その分脳のエネルギーを消費するということ。1つ1つは細かい決断でも、積み重なれば大きな消耗です。
飲み終わった空き缶1つの処理にしても、「ゴミ箱まで捨てに行こうかどうか?」で悩むことはないでしょうか。けれどその悩む間に、捨てるだけの余裕はいくらでもあるはずです。
実際に動くのは、慣れないうちはハードルが高く感じます。けれど動けば動くほど、フットワークは軽くなるものです。
まず「やるかどうか」という考えが頭をもたげてきたら、やると決めて実行するように意識してみてください。これを繰り返すうち、少しづつ高いハードルも乗り越えられるようになってきます。
面倒くさがりな人はエネルギーを使っていないようで、実は余計なところに力を消耗していることが多いです。エネルギーが少しづつ漏れているから、必要なときに力を出せないのです。
まずはクリアできそうなハードルから取りかかり、数をこなすことです。
5秒で決めるチャレンジ
何かを決めるのに時間がかかる人は、「5秒以内に決める」ルールを取り入れてみます。制限時間を作ることで、それ以上悩むことを防げます。
5秒ルールは、断捨離にも使えます⇒洋服の断捨離はじめの一歩。1日5分、5秒で出来るシンプルな片付け方法
もし5秒で「やる」と決めなかった場合、「やらない」という選択をすることになります。たとえばファミレスであるメニューが気になったとき、5秒で決まらなければ「食べない」選択をしたということです。
これなら、いつまでも悩んで時間を使うことがなくなります。優柔不断で悩むときは、半強制的にでも決断を下してしまったほうが良いときもあります。
疲れた身体を気遣う
疲れが溜まっているときは、誰しも面倒くさがりになるものです。明らかに疲れが溜まっているときは、ゆっくり休むことも大事です。
特に寝不足は、作業の効率をとてつもなく下げるものです⇒収まらないイライラや疲れは、睡眠不足の症状?ひどくなる前に寝不足の解消を
空腹も我慢し過ぎると、身体に力が入りません⇒朝ごはんと晩御飯、健康な食生活にはどちらを重視すべきか?
部屋の散らかりは健康のバロメーター?
ただ汚部屋化がすすんでいる場合、いくら休んでも疲れが取れない可能性はあります。そういうときは休養より、断捨離の方が先です。
よく、心に余裕がないと部屋が散らかるという話を耳にします。仕事が立て込んでいたり何か悩みがあるときほど、汚部屋化が進むということはないでしょうか。
部屋を片付ける余裕がないから散らかり、散らかった部屋を見てまたイライラ・げんなりが募るという悪循環。部屋の散らかりは、そのまま心の状態を映し出しているともいえます。
逆説的ではありますが、部屋の片付けをすることで心身がスッキリするということもあります。ものを片付ける中で、自分の中の問題に改めて気付くということもあります。
片付けはものを減らすだけでなく、自分の心と向き合う作業でもあるからです⇒近藤麻理恵「人生がときめく片づけの魔法」の感想。断捨離に悩むなら一度は読みたい一冊
部屋の散らかりに悩む人は、自分の身の回りのことを見直すチャンスです。断捨離で心が軽くなれば、「面倒だ」と思う気持ちも減るのではないでしょうか。
断捨離も良い訓練になる
優柔不断をなおすには、断捨離で訓練をするのもおすすめです。なにか家の中に、「捨てるか・捨てないか」で悩んでいるものはないでしょうか。
断捨離はまさに「決断の連続」です。ものを捨てることに慣れてくると、だんだんと決めるまでの時間も短くなっていきます。
私も昔から優柔不断な性格ですが、荷物を減らしてからというもの、ものごとを以前よりも早く決められるようになりました。昔は最後まで決まらなかったメニュー選びも、最近はパパっと決断できています。
これは断捨離でものを減らし続けたことで、決断スキルを上がったのかもしれません。また、余計な荷物と一緒に頭のゴチャゴチャも減って、決断のために脳のエネルギーを使えるようになったとも感じています。
人は、不確定のものに不安を感じるようにできています。決断力はその不確定要素を減らし、前に進むために必要な力でもあります。
一番の問題は不安があることではなく、不安のせいで一歩も動けないことです。悩むエネルギーがあるのなら、それを決断のエネルギーに使うこともできるはずです。