一人暮らし料理の理想と現実……自炊歴2年だけどすごくよく分かる
私は料理できない人間だが、食事に関して闇を抱えている一人暮らしは私だけじゃないようだ。私の自炊の歴史を振り返りつつ、自炊との付き合い方を考えみたい。
一人暮らしは自由な分、生活レベルをどこまでも落とせてしまうという罠がある。人目がないというのは恐ろしいものだ。
一人暮らしの料理の現実
今回自炊歴の振り返りを思い立ったきっかけは、こちらのツイート↓
一人暮らしの料理スキル pic.twitter.com/0pWMBCCg2Z
— プリンアラモード@☀🐻🦀🐰🐬🌲 🌙 (@Purin_a_La_Mode) 2018年9月18日
時と共に上がるのは料理スキルではなく、食事の手抜きスキル。「確かにそのとおりだ!」と笑ってしまった。
SNSで美味しそうなメニューをアップしている一人暮らしの人は、よほど料理が好きなんだろう。むしろ料理に自信があるからこそ写真をアップするとも考えられる。
逆に料理が苦手な人は、わざわざネットにアップすることはない。結果、理想と現実とのギャップが広がり、一人暮らしの料理の実態が見えにくくなっているのかもしれない。
私の自炊歴
振り返って、私の自炊の道のりはどうか?ギリギリ自炊は続けられているが、確実に手抜きの道をたどっていた。
最初の半年間
まず、一人暮らしを始めてから最初の半年ほど。この頃は試行錯誤しながら、料理を楽しんでいる段階だった。
初期に作ったのはおかゆなど↓
親子丼なんかも作っている↓
餃子を作ろうとして失敗したこともあった↓
餃子から謎のおやきができた話はこちら⇒餃子を作ろうとしたら、まれに見る謎のおやきが爆誕。~実録・一人暮らしの節約料理(7)~
出来の良し悪しはともかく、「毎日料理しよう!」という意気込みは感じられる。この頃はまだ、違うメニューを頑張って作っていた。
しかし料理が苦手なおかげで、1品つくるのに軽く1時間はかかっていた。明らかに無駄な時間が多いので、もっと時短したいという思いはあった。
半年後~一年後
一人暮らしに慣れ始めた半年後、我が家の自炊を変える大きな出来事があった。それは炊飯器をゲットしたことだ。
それ以降、炊飯器で作るスープがメインメニューとなった↓
野菜スープの話はこちら⇒野菜を切るだけ。炊飯器でラタトゥイユ風煮込み~実録・一人暮らしの節約料理(29)~
メイン調理を炊飯器に任せたことで、手間が激減。スイッチを入れれば勝手に料理が出来るので、その間ほかのことができる。ガスも使わないので外出中も安心だ。
野菜スープの楽さを知ってから、私の仕事は食材を刻んで炊飯器に放り込むだけとなった。野菜スープにくわえ、ご飯もまとめ炊きしていた。
作った野菜スープとご飯はタッパーに入れ、冷蔵庫にIN。これで1週間は料理しないで済む。手抜き調理に目覚めた瞬間である。
一年後~現在にいたるまで
そして一年後から現在にいたるまで。今の食事はもっぱら「枯れ飯」だ↓
毎日ほぼ同じメニュー。シンプルな味のせいか、不思議と飽きない。
枯れ飯を作り出したきっかけは引っ越し。新しい部屋は炊飯器を置くスペースが無く、処分してしまった。そのため寸胴鍋1つで楽にできるものを考えたら、こうなったのだ。
枯れ飯の話はこちら⇒【1食130円】一人暮らしの超簡単な節約自炊レシピ、枯れ飯の作り方
今は冷蔵庫もないので、強制的に毎日ご飯を作っている。その点では冷蔵庫があったときの方が、手抜き度が高かったようにも思う。
だが使える具材は保存がきくもののみ。メニューのグレードは確実に落ちている。
献立の形にこだわりがなくなる
自炊の道のりを振り返って思うのは、「献立の形にこだわりがなくなった」ということだ。昔は「毎日違うメニュー」「ごはん・おかず・汁もの」など、料理らしさを保とうと頑張っている面があった。
しかし今は、いかに楽して調理するかに全力を傾けている。毎日同じでもメニューが一品しかなくても、楽に続けられるならそれが一番なのだ。
まだ晩ごはんはマシな方で、朝と昼はお湯をかけただけのオートミールだ。3食キチンと作るマメさはない。
だが栄養には気をつけたい
ただ1つ気をつけているのは栄養面だ。適当なメニューでは栄養が偏るので、「野菜・たまご(肉)・米」の3品は最低限食べるようにしている。
栄養を気遣う話はこちらでも⇒食費の節約と栄養バランスを両立する方法。貧乏一人暮らしは健康が命です。
「お腹がいっぱいになりさえすればいい」と考えがちだが、栄養が足りていないことは確実だ。若いうちはよくても、歳を取ってからその反動がくるかもしれない。
かくいう私も、現状では野菜不足気味だ。食費の予算が1万円に出来れば、もうちょっと野菜の量を増やせるのになあと思う。
出来合いの品は高い
一人暮らしにとって、出来合いのお惣菜はありがたい存在だ。だが節約のことを考えると、惣菜やレトルト食品は高い。とても毎日買えるものではない。
私が買っている加工品は、納豆と高野豆腐くらいだ。詳しくはこちら⇒食費の節約ならこれを買え。月6,000円を達成した一人暮らし女の買い物リスト
日本は大豆大国のせいか、大豆製品は比較的安い。とくに納豆は心強い味方で、一人暮らしの食卓には必ずと言っていいほど並べられている。共感しかない。
私くらい手抜き飯を食べている人間もいないだろうと思っていたが、むしろ世の中手抜き飯だらけだった。一人暮らしの心理というのは共通点が多いのかもしれない。
私も私で、これからも手抜き飯とともに暮らしていこう。