無駄な残業とはもうサヨナラ、時間外の仕事を減らすために今すぐできる方法。
無駄な残業をやめて、時間外の仕事を減らすために今からできることを紹介します。
日本企業の残業の多さはケタ違いです。1日8時間も働き、さらに2時間も3時間も残業では、かえって効率が悪くはないでしょうか。
きっちり定時に上がれれば、アフター6は自由の身。ゆっくり身体を休めたり、新しいことに挑戦もできます。残業は決して「あって当たり前」のものではありません。
定時に帰ると決める
まずは「絶対に定時に帰る」と決める。大したことはなさそうですが、意識するかしないかの差はバカにできません。
人には、「時間をあるだけ使ってしまう」という悪いクセがあります。8時間なら8時間、10時間なら10時間と、無駄に引き伸ばしてしまうのです。
これを心理用語では「パーキンソンの法則」と呼びます。例えば夏休みギリギリまで宿題を溜め込んでしまうのも、この法則が当てはまります。
もし残業が当たり前だと、1日分の仕事を「勤務時間+残業時間」のトータルで済ませようと考えてしまいます。例えそれが、「定時で終わる仕事」であってもです。
まず変えるべきは、「残業ありき」という自分の意識です。「これ以上残業はしない」という決意は、絶対に欠かせません。
仕事に集中できる環境を整える
「残業しない」と決めた次は、「どうすれば仕事が早く終わるか?」です。最初にチェックするのは、自分の机の上。仕事に集中できるような環境は整っているでしょうか。
デスクの上に荷物が山積みだったり、散らかっていたり。これでは仕事がはかどりません。ゴチャゴチャの中でやる作業は、間違いなく効率が悪くなります。
集中力を上げるなら、余計なものは片付けるのが一番です。色々な誘惑を断つ方法はこちら⇒勉強や仕事の途中で気が散らないための、集中力を高めるコツ
できれば、インターネットも切った方が良いです。パソコンはオフライン、スマホの電源は切るかマナーモードにしてください。
作業に優先度をつける
片付けなければいけないゴチャゴチャは、自分の頭の中にもあります。いつもたくさんの作業を、手当たり次第に進めてはいないでしょうか。
やるべきことが一度に押し寄せると、人の脳はフリーズします。まずは紙に作業を書き出して、順番を付けるのがおすすめです。
やることを文字にすると、その分脳のメモリーが空いて頭がスッキリ。また、やることが決まっていれば、「次は何をしよう」と考える手間が省けるのです。
効率を考えるなら、マルチタスクも止めた方が良いです。理由はこちらで紹介しています⇒マルチタスクを止めると、ストレス解消にもなる理由とは?
どんなに焦ろうと、人に与えられた時間は全く同じ。重要なものから、1つづつこなしていけば大丈夫です。
明日でも良いことは明日やること
作業に優先順位を付けるのは、「急ぎでない用事」をハッキリさせる効果もあります。明日でも良いことは、明日にやることも大切です。
今日までに片付けねばならない書類があるのに、締め切りまで余裕のある資料作りの方を先にやってしまう。これでは残業が減りません。
どうしても、今日中にやらねばならないことだけを全力で。これだけでも、残業の可能性はグッと減らせます。
安請け合いしない
自分の仕事が済んでも帰れない。そういうときは大体、他人の仕事を引き受けすぎているからです。自分の身を守るためには、安請け合いは禁物です。
あまりに安請け合いしていると、「コイツは仕事を断らない」と見なされます。結果、自分のもとに仕事がどんどん回ってくるようになるのです。
何か頼まれたときは、絶対に「はい」と即答しないこと。まずは締め切りを聞いて、明日でも良さそうなら明日にやるのです。
断りにくいことを断るコツは、こちらでも⇒心のストレスもミニマルに。角の立たない上手な断り方とは?
もし引き受けるにしても、それは「貸し」。残業分は、キッチリ有給で休ませてもらうなどのお願いをします。交換条件付きでは、次から相手も安々とは仕事を頼めなくなるはずです。
会社あっての自分ではなく、自分あっての会社です。強すぎる自己犠牲は、自分を追い詰めるだけです。
急な仕事がないなら堂々と帰る
周りが残業していても、自分の仕事がないなら堂々と帰る。最初はかなり勇気がいりますが、1~2週間もすれば慣れます。
「定時に帰れない雰囲気」というのがありますが、これは誰かが最初に帰らねばいつまでも変わりません。定時に帰る1人が現れれば、後に続く人はだんだんと増えるものです。
帰ろうとして何か頼まれたら、前の「安請け合いしない」方法を使います。とにかく「自分は残業しない」というメッセージを、周りに知らせ続けるのです。
もしかしたら色々言われるかもしれませんが、仕事が終わったら帰るのは当然のこと。周りのプレッシャーに流されないよう、こちらも気を強く持たねばなりません。
残業はあって当たり前のものではありません。むしろ、やらない方が良いものです。
これ以上残業をしたくないのなら、減らすしか方法はありません。定時退社の道は、まず「辛い残業はもうしない」と決めるところからです。