年金を滞納しつづけるとこうなります。特別催告状が来たときはすぐ免除手続きをしよう。
あなたは毎月、年金を支払っているだろうか。もし年金を滞納し続けるとどうなるか、私の体験から紹介したい。
年金の支払いができない場合は、免除できる制度もある。しかし免除の手続きすらもしないズボラには、国も厳しい対応を取ってくるのだ。
年金を滞納→特別催告状
引っ越しなども重なり、2017年は家計の苦しい年であった。そのため年金の支払いもとどこおり、自宅には再三にわたって「年金払ってよ」という手紙などが届いた。
しかしこちらも、払えないものは払えない。支払いのお願いを無視し続け半年ほど経った頃、ついにこれが届いた↓
黄色い封筒が目印の、特別催告状である。
特別催告状は、年金を滞納し続ける不届きものに送られる。これまでお願いをずっと無視してるけど、どうなのよという書類だ。
それまでの催促はこちらの様子を伺うていどだったが、特別催告状の場合はもうちょっと怖いことが書いてある↓
具体的には、
・期日までに支払わないと延滞金を課す
・さらに財産も差し押さえる
の2点だ。
延滞金は、滞納した分に年14.6%がかかる(納付期限を過ぎてから3ヶ月間は年7.3%)。銀行のカードローン並の金利じゃなかろうか。
期日は10/25となっていて、自宅に催告状が届いたのは10/13のこと。期限まで2週間もないとは、ずい分と急じゃなかろうか。
財産の差し押さえ通告は、保険料を滞納したときも送られてきた。詳しくはこちら⇒【恐怖】健康保険料を滞納し続けたら、財産を差し押さえられかけた話。
ちなみに特別催告状は、封筒の色が青→黄色→赤の順番に届くらしい。ということは我が家にも青色の特別催告状が届いたはずだが、私の記憶にはない。無視して捨ててしまったんだろうか。
なんでずっと無視してたの?
年金の支払いは義務だから、本当は毎月マジメに払わないといけない。にも関わらず私が支払い催促を無視し続けたのは、ただ単にお金がなかったからだ。
2017年から、年間所得が300万円を超える人には年金の強制徴収ができるというルールになった。お金があるのに支払わない人間からは、容赦なく取り立てるということだ。
一方の私は、年間所得100万にも満たない貧乏人だ。いくら国でも、ないお金は取り立てられまいとタカをくくっていた。
しかしお金がないからといって、催促を無視していいということにはならなかったようだ。それはそれで筋を通せという、国からのお達しであった。
年金事務所で相談だ
このまま無視し続ければ、確実に面倒なことになる。私はすぐさま、地元の年金事務所へ駆け込んだ。
窓口でお金がないので支払えないという事情を話すと、職員さんも分かってくれた。向こうも、そこまで冷血ではない。
免除の手続きをしよう
経済的な事情で年金が支払えないときは、年金事務所で免除や猶予の手続きができる。まずは、国民年金保険料免除・納付猶予申請書というものを書く↓
事務所の窓口なら、教えてもらいながら書ける。そのまま窓口に提出すればOKだ。
申請書は、年度ごとに1枚書くルールだ。私は平成27・28・29年度の滞納分を手続きをしたので、同じ書類を3枚も書くハメになった。毎年マメに手続きした方が楽だろう。
免除の金額はどう決まる?
どれくらい免除されるかは、こちらの経済状況をチェックして国が決める。所得によって、
・全額免除
・3/4免除
・1/2免除
・1/4免除
・納付猶予
のどれかになる決まりだ。自分からは、これくらい免除してくださいという要望を出すことはできない。
たとえ免除の額に納得いかなくても、そこは支払うしかないだろう。どうしても無理というときは、もう一度年金事務所へ相談に行くのがいいかと思う。
審査の結果が分かるまでは、2~3ヶ月かかる。宙ぶらりんなのは落ち着かないが、気長に待つしかない。
手続きの間、延滞金はかかるの?
しかし審査を待つあいだ、滞納分にかかる延滞金はどうなるのか?職員に聞いたところ、免除の申請を出した時点で滞納金などはストップするとのことだった。
万が一申請が通らなくても、手続きをすればあるていど時間かせぎができるということだ。今はどうしても払えないんだというときは、とりあえず申請を出すことをおすすめしたい。
手続きから約3ヶ月後
そして手続きからおよそ3ヶ月、ようやく結果が届いた↓
平成29年度の分については、みごと(?)全額免除となっている。
しかし29年度以外の、27・28年度についてはなんの音沙汰もない。ねんきんネットで追納できる分を調べてみると、こんな感じになっていた↓
29年度は、お知らせの通り全額免除になっている。しかし27・28年度は、普通に「納可」である。納可というのは、ただ単に年金を支払ってない期間だ。
もし27・28年度の申請が通らなかったのであれば、却下されたことがハガキで届くはずだ。だがその気配もなく、とても不気味である。
今はなんの動きもないので、しばらくは様子見だ。もし催促などが届くようなら、また年金事務所へ相談に行こう。
事情があって年金を支払えないときは、ちゃんと話して手続きすれば相手も分かってくれる。こういった催促は、無視するというのが一番よくない。
もしあなたのもとに特別催告状が来たら、早めに年金事務所へ行くことをおすすめしたい。さいあくの場合、多額の延滞金と財産差し押さえという悲劇に見舞われることになる。