野菜を切るだけ。炊飯器でラタトゥイユ風煮込み~実録・一人暮らしの節約料理(29)~
一人暮らしの節約料理、今回は炊飯器で作るラタトゥイユ風野菜煮込みの話です。
料理の手間を極限まで減らそうとたどり着いた、炊飯器調理。最近はもっぱら炊飯器の野菜煮込みばかりを食べています。簡単な上に失敗もない、アレンジも簡単と、メリットだらけのレシピです。
材料
今回使った材料はこちらです。
・トマト…1パック(中サイズ4~5個)
・にんじん…2本
・玉ねぎ…2個
・鶏むね肉…200g
・塩…少々
使う野菜は、そのときどきで変わります。メインのトマトさえあれば、ほかは代用できます。なす、ほうれん草、チンゲン菜、しめじ、えのきなど、その日のセール品を使うことが多いです。
運悪くトマトが安売りしていなかったときは、豆腐をチョイス。水気の多い食材を使いさえすれば、後は炊飯器が何とかしてくれます。
調理開始
作り方もとても簡単。調理開始です。(あまりに単純すぎて、もはや調理と呼べるのかどうかすらも怪しいとろこですが……)
野菜をカット
最初に、野菜を熱が通りやすい大きさにカットします。トマトと玉ねぎはくし切りに、にんじんはいちょう切りにすればOKです。
カット幅が多少厚めでも、炊飯器の力で柔らかくなるので心配ありません。ただ大きすぎるとお釜に入れづらいので、一口大くらいを目安にするのがおすすめです。
入れる順番も重要
切った食材は、その都度順番にお釜に入れていくのが簡単です。
まずは、底にトマトを敷き詰めます↓
汁気で野菜を煮込むので、トマトは一番下が良いかと思います。その次はにんじんです↓
にんじんは熱が通りにくいので、トマトの真上に投下します。トマトスープに浸った状態で煮込む方が、仕上がりが柔らかくなります。
さらにその上を、玉ねぎでカバー↓
この時点でお釜の中身が多少こんもりしてきますが、上が玉ねぎならば蓋を閉めることは可能です。さらにボリューム不足を、鶏むね肉でカバーします↓
私の場合、冷凍肉をまるごと使っています。これでも、仕上がりの肉はスパチュラで切れるくらい柔らかくなるので大丈夫です。
吹きこぼれはないのか?
すべての具材を入れたら、フタを閉めて炊飯器のスイッチをONに。普通モードで炊けば完成です。
5.5合炊きの炊飯器だと、入れる野菜は3種が限界です。その上に肉を置くと、もはやギッチギチです。毎度、具材を思い切り押し込むようにフタを閉めています。
これだけ材料が多いと吹きこぼれが不安になりますが、そういう事態は1度も起きていません。炊くうちに野菜のかさが減っていくので、中身が外に溢れることはないようです。
実食
スイッチを入れてから1時間あまり、炊きあがった煮込みがこちらです↓
上の肉までしっかり火が通っています。スパチュラで肉を細かくしつつ、全体を混ぜれば完成です↓
野菜のエキスがたっぷり染み出しています。いざ実食。
野菜と肉の出汁が効いていて美味しい!
調味料は塩だけですが、野菜と肉の味がスープに溶け出して、これだけで味が仕上がっています。お好みでカレー粉など調味料を加えれば、簡単に味を変えられます。
使っているのが野菜と肉だけなので、スッキリしたシンプルな味です。余計なものが入っていない感じが、健康に良さそうな気配を漂わせています。
作り置きもOK
一人分をその都度作るよりも、まとめて作り置きした方が電気代と時間の節約になります。我が家では、できあがりを大きめのタッパーに入れて冷蔵保存。夏場でも1週間は持ちます。
本当は冷ましてから冷蔵庫に入れる方が良いのですが、私は面倒なので温かい状態で入れてしまっています。冷蔵庫の中身がスカスカなので、それでもほかの食材が傷むことなく済んでいます。
家電メーカーはあまり勧めてはいないようですが、炊飯器を米炊きだけに使うのはもったいないと感じます。この野菜煮込みも、朝のうちに仕込んでおけば帰ってきてからすぐご飯が食べられます。
火を使わないので、スイッチを入れたら放ったらかしにできるのも大きなメリット。もし炊飯器があるのなら、煮込み料理を一度試してみてください。