【独学で6,000円以下】FP2級に合格するまでの道のり
お金のことを勉強したいと思い、FP技能検定2級を決意したのが2017年11月のこと。3級受験から始めて早半年あまり、めでたく2級に合格できた。
勉強方法は3級のときから全て独学。かかったテキスト代や電卓代などは、約6,000円ほどだった。私が合格するまでの道のりを紹介したい。
勉強時間はどれくらい?
2級の勉強は3級受験の直後、2月あたまからスタートした。さいていでも1日1時間、試験の直前は2~3時間勉強した。合計時間は200~250時間だろう。
主な勉強タイムは、夕飯から寝るまでの時間にブログ記事を書いてから夕飯までの空き時間だ。バイトも控え、勉強メインでやっていた。
3級は直前の一夜づけでもなんとかなるが、2級でゴリ押し戦法は無謀である。2~3ヶ月前くらいからコツコツ勉強した方が楽だ。
申し込み方法などは3級とほぼ同じだ。詳しくはこちら⇒【お金の苦手意識を克服】FP技能検定3級の申し込み方法から、どっちを選べばいいかまで完全解説
テキスト&問題集はどれがいい?
独学で悩みどころなのが、テキストを何にするかだ。テキストには無数の種類があるが、ざっくりと「暗記主体型」と「じっくり説明型」の2つがあると思えばいい。
暗器が苦手な私は、読んで理解できるテキストを選んだ↓
「みんながほしかった!」シリーズの、FP2級教科書と、FP2級問題集だ。独学でFP検定を受ける人に人気がある。
私は3級受験の頃から、このテキストで勉強を続けていた。同じテキストをずっと使えて節約できるし、3級の勉強をしながら2級の受験対策もできて効率的だ。
3級用と2級用の違いは、細かい知識がどれだけ書かれているかだ。2級の方が覚えることが多いが、3級受験のときにも役立つ。個人的には、3級でも2級のテキストで勉強することをおすすめしたい。
ちなみに暗器が得意な人は、「スッキリ分かる」シリーズや「最短合格」シリーズをおすすめしたい。
2級テキストだと知識不足か
ただし「みんながほしかった!」シリーズには弱点もある。それは、1つ1つを丁寧に説明するためにこぼれ落ちる要素が多いことだ。
じっさい2級の過去問を解けば分かるが、「こんなんテキストに載ってないぞ!?」という問題がけっこう出てくる。とくに学科試験の方は、細かい問題が多かった。
テキストで取りこぼした分は、過去問を多く解くことでカバーした。おかげで合格できたが、テキストのみ勉強していたらおそらくダメだったろう。
ほかのテキストはチェックしてないが、おそらくは暗記主体のテキストの方が載っている知識量は多いだろう。試験範囲を広くカバーしたいときは、きんざいの「最短合格」などがいい。
FP試験の主催団体が出しているテキストなので、対策はバッチリだ↓
おすすめ勉強法
FP2級までなら、独学でも合格できる。
通信教育やスクールもあるが、数万円ほどかかるのがネックだ。その点独学ならテキスト代約5,000円、受験料まで含めても15,000円以下で済む。
FP技能検定の内容と申込み方法はこちら⇒【お金に苦手意識がある人必見】FP技能検定3級の申し込み方法から、どっちを選べばいいかまで完全解説
私は3級の受験から2級受験まで、全て独学だった。ここでは私が実戦した方法をもとに、おすすめ勉強法を紹介していく↓
まずテキストを1周分読む
まずはテキストを1周分ザッと読む。1回めでは完ぺきに覚えなくていいので、どんなことが書いてあるのかサラッと見ていこう。
ここではあまり時間をかけたくない。試験の3ヶ月前から勉強を始めるなら、おそくとも5日くらいで1回めを読み終えよう。
家にいるときはもちろんだが、休憩時間や移動時間などのスキマ時間でもテキストは読める。空き時間は積極的に活用しよう。
重いテキストを持ち歩きたくないという人は、スマホで読むのがおすすめだ。「みんなが欲しかった!」シリーズは、大事なポイントをスマホからチェックできるパスワードが付いている。ぜひダウンロードしておきたい。
テキストを読んだら問題集を解く
テキストを1周読んだら、次は問題集に取りかかる。「テキストを1章読む→問題集1章分を解く」とすると、知識を忘れる前に問題で確認できる。
私は1章分でも覚えきれなかったので、より細かく「テキストを1チャプター読む→問題集を1チャプター分解く」と勉強していた。覚えたことをすぐ問題でチェックできるので、無理なく覚えられたように思う。
問題集を解く→テキストでチェックを繰り返す
問題集とテキストがひと通り終わったら、「問題集を解く→テキストチェック」のサイクルを繰り返す。問題集の問題をほぼ100%正解できることが理想だ。
問題集を解くだけなら、1日1章分は難しくない。2~3回解けばほぼ暗記できるだろう。
試験1ヶ月前からは過去問を解く
試験の直前になったら、実際の過去問で本番に慣れておく。過去3回分の過去問を解けば十分だろう。あまり古い問題だと、今の流れに合わない可能性が高い。
2級の場合、問題集と過去問とでは難しさが天地ほど違う。問題集は素直な問題が多いが、過去問はひねった問題が多い。テキストには載ってないマイナー知識や、マイナス金利など当時の最新状況を問う問題もある。
過去問も最初は惨敗で泣きたくなるが、2~3回繰り返すとさすがに覚えてくる。問題の傾向も見えるので、ヤマを張るときにも役立つだろう。
過去問は紙に印刷してもいいが、スマホにダウンロードした方がどこでも勉強できる。答えと合わせて保存しておこう。
過去問は、「きんざい」HPと「FP協会」HPに載っている。自分が受ける方の団体の過去問を選ぼう。
電卓は必須
FP技能検定では、試験中電卓が使える。とくに実技は電卓なしだとキツいので、買っておくことをおすすめしたい。
電卓は四則演算ができるものなら何でもOK。使いやすければ100円ショップのものでもいい。ただし、関数機能などがついた高機能電卓はNGだ。
私は念のため、ネット上でおすすめの電卓を買った↓
この電卓じゃなくてもいい思うが、試験本番で大活躍した。この機会に、いい電卓を1つ持っておくのもいいんじゃなかろうか。
電卓の詳しい話はこちら⇒【合格に近づく】FP3級・2級の試験では電卓必須。おすすめ品を紹介
試験の対策
試験の持ち物
試験当日の必需品がこちら↓
・受験票(学科&実技の2枚)
・シャーペン&消しゴム
・電卓
・テキスト
受験票は学科と実技の2枚ある。これを忘れると受験できないので、前日にはカバンに入れておこう。
シャーペンと消しゴムは、マークシートで使う。使えるのはシャーペンが鉛筆のみで、ボールペンはアウトだ。計算用の電卓も忘れずに。
ついでに、勉強に使ったテキストも持っておくと安心だ。学科と実技の合間に解くといい。
実技までの空き時間も勉強
私は昼ごはんがてら、実技に備えてテキストを読んでいた。どこまで効果があったかは分からないが、やれることはやっておきたい。
家に帰ったら答え合わせも
試験後、その日の17時過ぎに答えが出る。きんざいやFP協会のサイトから答え合わせできるので、試験問題はちゃんと持ち帰ろう。
私は「多分合格やろ」と勝手に判断して、答え合わせはしなかった。早く結果が知りたいという人は、しっかり答え合わせしておこう。
合格発表
試験の合否は、約1ヶ月で分かる。2018年5月受験の場合は、
・5月27日受験→7月1日合否
という感じだった。合格なら郵送で合格証が届く。
結果は、こんな青封筒で届く↓
なかには合格証が↓
合格証が入っている封筒は大きいので、見る前から結果が分かる。逆に封筒が小さかったら、おそらく不合格ということなんだろう。実に哀しい。
私の点数は、
・学科…49点/60満点
ライフプランニング…6点
リスク管理…9点
金融資産運用…10点
タックスプランニング…7点
不動産…8点
相続・事業継承…9点
・実技…39点/50点満点
第1問(ライフプランニング)…9点
第2問(資産運用)…8点
第3問(タックスプランニング)…6点
第4問(不動産)…8点
第5問(相続)…8点
だった。FP3級とほぼ同じ点だ。
暗記は「覚えてないことは答えられない」という感じで、実技はケアレスミスが多かったんだと思う。
暗記が得意なら人なら、もっといい点が取れるかと思う。やはり事前の知識量が、点にそのまま現れる気がする。
ちなみに合否は、インターネットでも分かる。合格照会のページから受験番号を入力すればいい。
郵送よりもネットの方が、結果が早く分かる。気になってしょうがないというときは、サイトからチェックしよう。
片方だけ合格したときは?
もし不合格の場合でも、学科か実技、どちらかだけ合格の場合がある。そういうときは、合格した方の試験を免除して再試験が受けられるのだ。試験自体には不合格でも、100%無駄にはならない。
一部合格から2年間は、残りの分を合格すれば正式にFP2級の資格が認められる。せっかく受験したのであれば、あきらめずに挑戦したい。
FP2級は、3級に比べると幅広い知識が求められて難しい。が、毎日マジメに勉強すればちゃんと合格できる資格だった。独学でも十分通用する。
もしFP2級の独学合格を目指しているときは、参考にしてみてほしい。