帳消しダイエットで簡単に痩せるなんて嘘だと思うよ。本当に痩せたいならやるべきこと。
肉やスイーツを食べても、それを帳消しにできるという、夢のようなダイエットがあるらしい。近頃話題の、帳消しダイエットだ。
が、帳消しダイエットで簡単に痩せるなど、私は嘘だと思う。痩せたいならやはり、痩せるための地道な努力というものがまず必要なんじゃなかろうか。
帳消しダイエットに頼りすぎるのが何故ダメなのか、痩せたいなら始めた方がいいことを紹介したい。
帳消しダイエットってなによ?
帳消しダイエットとは、
・食べ合わせによって脂肪や糖分の吸収を抑え、カロリーの摂り過ぎを防ぐ
というダイエット方法だ。脂肪を摂ったあとにそれを打ち消すようなモノを食べれば、カロリーダウンになるという寸法である。
なぜ脂肪を打ち消せるの?
食べた脂肪が体脂肪(いわゆるぜい肉も含む)になるまでには、
・胃で消化→腸で吸収
の流れを踏まないといけないから、あるていど時間がかかる。個人差はあるものの、脂質は1~2日かけてぜい肉となるのだ。
この数日のタイムラグこそが、帳消しダイエットの大事なポイントになる。脂質や糖質がぜい肉になる前に、「その栄養の吸収をおさえるもの」を食べるのだ。
脂肪分の多いものを食べても、それがすぐ体脂肪になるワケではありません。脂質が体脂肪になるまでには、胃で消化したり腸で吸収する手間がかかるからです。
昔流行った「ギムネマサプリ」なんかも、糖質の吸収を抑える働きがある。これはまさしく、帳消しの効果を使ったダイエットといえるだろう。
どんなもので帳消しにできるの?
さらに、帳消しダイエットに効くという組み合わせも紹介したい。定番の組み合わせはこんな感じだ↓
・炭水化物+りんご
・塩分+バナナ
・肉+コーヒー
・アルコール+カレー
それぞれどんな効果があるか、簡単に紹介する↓
炭水化物+りんご
りんごに含まれるオスモチンという栄養が、糖質の吸収を助けてくれる。糖質をエネルギーとして使いやすくし、脂肪として溜め込みにくくなるということだ。
りんご果実だけでなく、りんごジュースでもOK。「パスタorごはん+りんご」というのが定番の組み合わせだ。
私もパンを買い食いが好きだったり、晩ごはんに白米を食べるので、これは気になる。スーパーで果汁100%のりんごジュースでも探してみようか。
塩分+バナナ
バナナに含まれるカリウムが、よけいな塩分を身体の外へ出してくれる。カリウムならバナナ以外にも、こんな食べ物に多く含まれている↓
・ほうれん草
・パセリ
・さつまいも
塩分の摂りすぎると、その分身体のなかに水分を溜め込みやすくなってしまう。いわゆる、むくみの大きな原因だ。
むくみが気になる人は、どんどんバナナやほうれん草を食べるといいんじゃなかろうか。
肉+コーヒー
コーヒーに含まれるメラノイジンが、肉のなかにある飽和脂肪酸の吸収を抑えてくれる。飽和脂肪酸は、肉の脂身やバター、生クリームなどに多い。
メラノイジンは、色の濃い食べ物や飲み物に含まれている。例えばこんなものだ↓
・黒ウーロン茶(普通のウーロン茶でもOK)
・しょう油
・カラメルソース
コーヒーが苦手な人は、ウーロン茶がおすすめかと思う。CMでよくやっている「脂肪の吸収をおさえる黒ウーロン茶」というのは、多分メラノイジンの効果のことをいってるんだろう。
お酒+カレー(ウコン)
カレーというよりは、スパイスのなかのウコンが大事になってくる。ウコンに含まれるクルミンが、アルコール分解をしている肝臓の働きを高めるのだ。
が、普通に売っているカレールーだと、ウコンがあまり入ってない。ウコンを摂るなら、スパイスを使った本格的なカレー粉を買う方がいい。
ただウコンは摂りすぎると、肝臓に負担をかけてしまう副作用がある。酒の飲み過ぎもよくないが、ウコンの摂りすぎもよくない。サプリなどの過信は禁物だ。
で、帳消しダイエットのなにが問題なの?
こうやってみると、帳消しダイエットは確かに簡単だ。うまく使えば、つい食べすぎたときや飲み会のあとに大活躍してくれるだろう。
しかし帳消しダイエットも、万能じゃない。これだけやってりゃ痩せられるというのは、大間違いだ。
食べ過ぎて結局太るパターン
帳消しダイエットをやっていると、調子に乗って食べ過ぎる危険性がある。特に楽して痩せたいと思っている人ほど、「帳消ししてるから大丈夫」とどんどん食べるだろう。
そうして結局カロリーオーバーとなり、結果的に太るという寸法だ。ダイエット食品を食べすぎて太るのといっしょである。
そもそもダイエットでは、王道の食事制限は外せないだろう。いくらリンゴやコーヒーがあるといっても、なんでもかんでも帳消しにできれば苦労はすまい。
今あるぜい肉には効かない
帳消しダイエットは、「食べた後すぐ」吸収を抑えるものを食べることに意味がある。すでに付いてしまったぜい肉には、一切効果がない。
今あるぜい肉を減らすには、地道な運動と食事制限が確実な道だ。普段の飲み物をウーロン茶にしたからって、自然に痩せるわけじゃないから気をつけたい。
じゃあどうすれば痩せるのよ?
ダイエットには残念ながら、近道も裏技もない。今までの太る習慣をやめて、痩せる習慣を始めるしかないだろう。
以下、今から始められる習慣を紹介したい↓
まずは体を動かせ
とにかくまずは運動だろうか。面倒くさくて辛いこともあるが、確実に痩せる道だ。
これまでは有酸素運動を10分以上続けないと、脂肪は燃えないと言われていた。しかし最近では、短くてもマメに身体を動かせばカロリーは消費できることが分かってきたのだ。
そのときのポイントになるのが、METs(運動強度)だ。詳しくはこちら⇒METs(メッツ)とは何?ダイエットの成功は、運動強度を意識すると効果的だった
スキマ時間でなら、運動を始めるのも難しくない。電車の待ち時間や、家事のついでに身体を動かしてみてほしい。
短い時間でできるダイエットはこちらから⇒正月太りの解消におすすめの、スキマ時間で簡単・手軽にできるリセットエクササイズ
筋肉を鍛えられるクロスフィットも紹介中⇒1日15分のクロスフィットトレーニング、自宅でできるインドア派におすすめのメニュー。
冷えを解消せよ
冷え性は放っておくと、体脂肪が燃えにくくなるもとだ。筋肉量が少ないことも理由の1つだが、身体を冷やすものの食べ過ぎもよくない。例えばこんなものだ↓
・トマトなどの夏野菜
・マンゴー・バナナなどの南国フルーツ
・白砂糖
冷たいジュースなどは、ダブルで身体を冷やすということだ。飲み物は、なるべくホットにした方がいい。
私のおすすめはお白湯だ。詳しくはこちら⇒お白湯健康法って本当に効果あるの?30代女が実感した6つのパワー。
こんなものは食べるな
運動に加えて食事制限もするわけだが、太る人は日頃からダイエットにマズいものを食べ過ぎだ。こんな習慣は早めにやめたい↓
・間食やつまみ食いのしすぎ
・夜食の食べ過ぎ
・ファストフードやお惣菜の食べ過ぎ
食事制限をすればお腹が減るのは分かる。が、そこでお菓子を食べては台無しだ。せめて栄養のある、腹持ちのいいものを食べたい。
私のおすすめは、素焼きのナッツだ。詳しくはこちら⇒健康生活は1日100円で手に入る。素焼きの無塩ミックスナッツの効果とは。
さらに食べる時間も問題だ。これから寝るだけという夜にものを食べるのは、確実に体脂肪を増やすので控えたい。夜は、早めに寝るのが一番だ。
早寝のために私がやったことはこちら⇒夜更かし対策に私が実践している方法。早寝で、おひとりさまの休日を楽しく過ごす
3番目のファストフードというのは、いわずもがなだ。たまに、ポテトをLサイズからMサイズにすることをダイエットという輩がいるから困る。
脂肪・糖分が多いことも問題だが、市販の食べ物は質の悪い油を使っていることも問題だ。植物油脂のとりすぎは、メタボだけでなく生理などにも悪い影響があるから避けたい。
植物油脂の話はこちら⇒マーガリンを減らして変わった5つのこと。トランス脂肪酸や植物油脂が危険な理由とは?
ついでに肉だが、とり肉などの脂肪が少なめのものならセーフだ。鶏むね肉は安くて食費の節約にもなるので、ぜひおすすめしたい。
帳消しダイエットは、普通のダイエットにプラスすればいい効果があると思う。あくまでも、王道の運動や食事制限のサポート役ということだ。
簡単に痩せる方法というのは、残念ながらない。地道に痩せる習慣を身に着けていくのが、実は一番の近道なんじゃなかろうか。