なぜファッション雑誌やおしゃれ本が参考にならないのか、5つの理由と対策。
「ファッション雑誌やおしゃれ本を読んでも、なぜ悩みが解決しないのか?」。これはずっと、私がおしゃれ書籍に抱いてきた疑問です。その理由と対策を考えてみました。
ファッション雑誌が参考にならなかったのは、多分私のファッション雑誌の読み方に大きな間違いがあったからだと思います。どんな風に間違っていたかは、以下からどうぞ。
1.自分とモデルの落差が激しすぎる
当たり前ですが、ファッションモデルと自分があまりにも違いすぎます。スタイル、容姿、髪や肌の色など、どれを取っても共通項が見当たりません。
海外のおしゃれコーディネートを紹介しているサイトも多いですが、その記事を書いた人は果たして参考にしているのか?一度じっくり話を聞いてみたいです。
基本的なスペックが違えば、似合う服も全く違うはず。そこを考えずに同じような服を着ても、モデルのようになれるワケがありません。
しかしメディアの恐ろしいところは、「自分もこれを着たらおしゃれになれるかも」と錯覚を起こさせること。おしゃれな写真には、冷静な判断力を失わせる魔性があります。
もし人のコーディネートを参考にするなら、自分と同じ体型・趣味の人を探すのが一番安全。なかなか難しいですが、SNSなども駆使して粘り強く探すしかなさそうです。
2.アイテムの紹介ばかりで似合う服の選び方が分からない
ファッション雑誌やおしゃれの指南書も色々読みましたが、大体「このアイテムがおすすめ」という情報ばかりです。「こういう風に服を選べ」みたいな話は、滅多に出てきません。
私が知りたいのは、もっとボンヤリした「似合う服の選び方」だったり、「おしゃれに見える着こなし方」なように思います。具体的なアイテム紹介だけでは、全くピンときませんでした。
「似合う服」をより意識し始めたのは、パーソナルカラーの考え方を知ったのがきっかけです。詳しくはこちら⇒試してびっくり。自分のパーソナルカラー診断が簡単・確実にできる超おすすめの方法。
「30代からはこれが良い」みたいなアドバイスもありますが、万人に似合うアイテムなど無いんじゃないかと思います。そんな服があるなら、皆同じ服装をすれば解決するはずです。
万が一あったとしても、それを自分が着たくないと思ったらそれまで。似合う服も大事ですが、自分の好みも大事です。
アイテム紹介が役に立つ場面があるとしたら、「春のトレンドを知りたい」「ニットセーターと相性の良いスカートは?」など、具体的に悩みが絞れているときだけです。
しかし私のようなファッションスキルの低い人間は、それ以前の問題で悩んでいます。おしゃれ初心者ほど、ファッション誌を参考にすると余計に悩みが深くなるんじゃないでしょうか。
3.雑誌と自分のファッションスタイルが違いすぎる
一口にファッション雑誌やサイトと言っても、その中身は見事にバラバラ。適当にファッション誌を選ぶと、あまりに好みじゃない服ばかりで全く興味が湧いてきません。
しかし一度だけ、雑誌を読み比べて「これは良さそうだ」と思ったものを買ってみたことがあります。結果、コーディネートを眺めるのは楽しかったのですが、それでも実践的な参考になりませんでした。
ファッション誌を読む感覚は、絵を眺めたり音楽を聞いているときに近かったです。ファッション誌の世界は「あっち側の話」であって、自分の身に置き換えるということができませんでした。
もし私のようなオタクで引きこもりの女性がファッション指南をしてくれたら、ものすごく勉強になるのになあと思います。が、そういう稀有な人には、未だ巡り会えていません。
4.コーディネートの難易度が色々な意味で高い
最近はインスタグラムなどで、コーディネートを発信するアマチュアも増えています。しかし自分のセンスに自信がある人ほど、おしゃれオーラ全開の難度の高いコーディネートばかりです。
私の理想のファッションは、ただ服を着ているだけなのにおしゃれに見えること。ファッション誌から出てきたような、バシッと決めたコーディネートではありませんでした。
また、単純にお金が無くて、服を一式揃えられないというのもあります。全身ユニクロのプチプラコーデでも、正直今の私にはちょっと高いです。
ちなみに、冬の間に私が着ていた服は母に買ってもらったヒートテックがメインでした。詳しくはこちら⇒ズボラ流、少ない服の着回し術。枯れ女が冬の3ヶ月間に着た洋服はこれだ。
私が目指すような「さりげないおしゃれ」は、まず自分が似合う服をしっかり分かっていないとダメなんだと思います。人のコーディネートを見る前に、己のことをもっと知らないといけません。
5.そもそも自分の着たい服が分かってない
己のことを知る一歩として、「自分の着たい服はどんなものか?」という疑問があります。自分が目指すファッションが分からないと、服も選びようがありません。
私が絶対に譲りたくない部分は、「パンツスタイル」という点です。いくら勧められても、スカートは履かないと思います。
それ以外の好みは、「チェック柄」に惹かれます。ファッション通販サイトなどを眺めているときでも、チェック柄をお気に入りに入れてしまうことが多いです。
「自分の着たい服が分からない」という人も多いですが、自然と手に取ってしまう服、目に付きやすい服というのは、誰にでもあると思います。まずは、そういう自分の感覚を大事にしてみてください。
このとき、人にアドバイスを受けない方が良いです。あくまでも、自分が着たいと思う気持ちが重要です。
服に関して全く知識ゼロのまま30代になると、ファッション誌との付き合い方1つから学び直しです。普通におしゃれできる人には、「何を今さら」ということかもしれません。
今一度、「自分らしいスタイル」「無理のないおしゃれ」とは何なのか、しっかり向き合って考えたいです。