その買い物、損してるかも。まとめ買いをお得にする7つのコツ
まとめ買いは、本当にお得なのか?まとめ買いで損をしないための方法をお話したい。
節約のノウハウを見ていても、まとめ買いは損という声と得だという声、両方ある。これは半分正しく、半分間違っているのだ。
まとめ買いはうまくやれば得だが、下手な買い方はかえって損する。まとめ買いが好きな人ほど、自分の買い方は大丈夫かどうかチェックしてみてほしい。
1.まとめ買いの節約効果は小さい
実際のところ、まとめ買いはどれだけの節約効果があるのか?個人でまとめ買いしても、金額に大した差はないんじゃなかろうか。
たとえば洗剤の「アリエールイオンパワージェル1.62kgつめかえ用」は、楽天だとこれくらいの値段で売っている↓
・1個のみ…598円
・6個入りケース…3,375円
ここからどれくらいお得かを計算すると、
・6個入りの1つあたりの値段…562.5円
・差額…598ー562.5=35.5円
・35.5円×6個=213円お得!
その差額、200円前後。数百円の節約であればまあまあにも思える。
しかし洗剤など、一般家庭ではそんな大量に使わないだろう。6つもあれば、半年から1年は持ちそうだ。かりに半年で使い切るとしても、1ヶ月の節約金額は35.5円にしかならない。
個人のまとめ買いでは、月数十円の節約がせいぜいということになる。大量に注文する業者とは違い、まとめ買いの恩恵はそんなに大きくないのだ。
2.通販は送料も込みで考える
しかしネット通販の場合、送料というやっかいなコストがある。送料も込みで考えると、まとめ買いも悪くはない。
先ほどのアリエールの場合、1つだけ買うときは送料648円がかかる。対して6個入りケースを買ったときは送料無料だ。まとめ買いの差額と合わせると、
213+648=861円もお得!
送料込みだと、なかなか無視できない金額になる。
私もネット通販で買い物するときは、送料を節約するためまとめ買いすることがある。手作りポップコーン用の種(1kg入り)をよく買うのだが、1回540円の送料がかかってしまうのだ。
もし1袋づつ買うとなると、
・199円+540円=739円
せっかく商品は安いのに、送料のせいで割高になってしまう。
しかし3kgをまとめて買えば、
・199×3+540=1137円
・1137÷3=379円
1袋あたり400円以下になる。ポップコーンの種は1kgあたり500~900円くらいするから、なかなかお得だ。
送料分を考えても大きな節約にはならないのだが、削れる部分は削りたい。ネット通販とまとめ買いの相性は悪くない。
だがネット通販自体、無駄遣いが増えやすいので注意だ。対策はこちら⇒ネット漬けの一人暮らし女が、ネット通販で節約するために気を付けていること。
3.食料のまとめ買いは危険度大
ネット通販以外の、じっさいの店での買い物はどうか?
店頭でまとめ買いするときに気を付けたいのは、食料のまとめ買いはなるべくしないことだ。とくに生鮮食品は、無駄遣いになる危険度大である。
理由はお察しかと思うが、単純に腐りやすいからだ。食べきれずに捨ててしまうなど、お金をドブに捨てるに等しい。
食料品の買い方のコツはこちらでも紹介中⇒あなたはお金を捨ててない?スーパーで食品の無駄買いをなくすコツ
冷蔵庫がいつもいっぱいな人は、買いすぎと思っていい。まとめ買いにしても、せめて中身をスッカラカンにしてから買いたいものだ。
かくいう私は食料のまとめ買いをよくやるが、必ず1週間で食べ切れる量だけにしている。経験上だが、1週間以内ならほとんどの食品は腐らない。
確実に1週間でゼロにするには、自分が食べる量を知っておかないといけない。まとめ買いの前に、どんなものをどれくらい食べているかメモしてみるといい。
4.不用なものまでまとめ買いしない
腐らせるのがダメならば、保存の効く食品はまとめ買いしてもいいのでは?確かに一理あるが、その食品は本当に必須か考えないといけない。
たとえば、こんなものをよくまとめ買いしてはいないだろうか?↓
・インスタント、レトルト食品
・おかし、おやつ類
・缶づめ類
・調味料
・お酒
どれも、無ければ生活できないというものでもない。
保存の効く食品ほど、必要度がひくいものが多い。たとえ腐らないにしても、必要じゃないものを買うのは無駄遣いだ。
節約の秘訣は、シンプルに買わないことでもある。詳しくはこちら⇒一番の節約、それは買わないことだ。カレジョおすすめの対策7つ
5.ストックがあるうちは買わない
生鮮食品でも保存できる食品でも、家にストックがあるなら買わなくてもいい。まとめ買いは、ストックがゼロになったときだけにすると安全だ。
ストックがたくさんあると安心という気持ちも分かるが、余分にあるとついたくさん使いたくなるのが人情だ。結果、消化スピードが早くなって支出が増えてしまう。
家にどれくらいのストックがあるのか、買い物の前に限らず、まめにチェックするといい。ストックしたいものだけメモにまとめておけば、無駄買いの危険性も減る。
また、ストックを増やしてしまうのには、収納スペースがたくさんあるという理由もあると思う。収納をギッチギチにしたいという人は、多少スカスカを心がけるといい。目安は7割収納だ。
6.使い切れる自信はあるか?
大量のストックは、使い切れないというリスクもある。まとめ買いは、絶対に使い切る自信があるものだけに限りたい。
私はポップコーンの種をまとめ買いしていると前に言ったが、これは週に1回、ずんどう鍋いっぱいのポップコーンを食べるからだ。1kgの袋が、およそ5回のポップコーン作りでカラになる。最後は必ずなくなるのだ。
だがほとんどの人にとって、1kgの種を消化するのは大変なはずだ。私のようなポップコーン狂いだから、まとめ買いしても大丈夫というのはある。
誰でも使い切れるものというと、
・ミネラルウォーター
・トイレットペーパー
・洗剤
・シャンプー、リンス
などだろうか。洗濯やお風呂などで、毎日使うものは安全そうだ。
7.保存場所のことまで考えて買う
しかし日用品のストックは、とにかく場所をとる。買うにしても、収納スペースを確保するのが先だ。
ストックをゼロにしてから買えと前に言ったが、これは収納スペースの問題とも関わってくる。とくに消化スピードがおそい洗剤類は、油断すると棚いっぱいになりがちだ。
まとめ買いは、家のなかの荷物が増えるということでもある。よけいなものを増やしすぎないよう、よいバランスを保ちたい。
まとめ買いは確かにお得だが、実際は損するまとめ買いをしている人の方が多いんじゃないか。まとめ買いで節約するには、ちょっとしたコツと慣れがいる。
自分がやっているまとめ買いは、本当にお得なのか?お金が貯まらない人は、一度見直してみるのもいい。