【着るもん決まらねえ……】着る服がない症候群の原因と、その対処法
服がいつまでも決まらない。そんな着る服がない症候群の原因と対処法を紹介したい。
かつて重度の着る服がない症候群だった私も、今じゃ10秒でなにを着るか決まる。当時のことを考えると、服が決まらなくなるパターンがなんとなく見えてきた。
服を決めるのに、ファッションセンスやおしゃれの知識はいらない。原因はそれ以前の、もっと基本的なところにあるのだ。
元凶は着てない服が多すぎること
着る服がない症候群の元凶、それは着てない服が多すぎることだ。
手持ちの服を全て着ている人はそんなに多くない。これまでも何度か言ってはいるが、100着持ってたらよく着るのはそのうちの20着だ。
服を9割ちかく捨てた私の経験からすると、持ってるけど着ない服にはこんなものがあった↓
・似合わない服
・好みじゃない服
・同じような色・デザインの服
・ボロっちい服
このなかでもやっかいなのは、似合わない服・好みじゃない服だと私は思う。人はなぜか、自分には着こなすのが難しい服にまで手を出す悪いクセがある。その理由は、
・流行りにのって慣れないアイテムを買ってみた
・イメチェンに挑戦した
・人からもらった
あたりだろうか。私もかつてイメチェンしたさにお姉さん風の服を買って、みごと大失敗した人間のひとりだ。
似合わない服や好きじゃない服は、着ててもしっくりこないし楽しくない。「マッチしない→着たくない」から、服はあっても着る服がなくなるのだ。
逆に同じような服ばかり選ぶのも、着る服がない症候群の原因だ。とくに無難さを求めるあまり妥協して買った服は、本気で着たいものじゃないからすぐ着なくなる。
たとえ無難な服を持つにしても、着るのはそのうちの1着だけだろう。いくら服があっても変わり映えしないものばかりなら、着る気が起きなくて当然だ。
もったいないという心理から、明らかなボロ服を後生大事に取っておく人も多い。それしか着る服がないならまだしも、なぜ用済みなのにいつまでも捨てないのか不思議だ。
同じ服ばかり着るのは恥ずかしいから、あえてめったに着ない服を取っているのかもしれない。だがじっさいは、着ないまま取ってある人がほとんどじゃないのか。着慣れない服は、いざ着ようとしても着れないのだ。
対処法1.よく着る服だけ残そう
よく着る服だけ残し、着ない服は捨てる。着る服がない症候群には、これが一番の対策だ。
どんな服をよく着るのかは、自分でも分かっているかと思う。取りあえず、週1回は必ず着るという服から選んでみるのはどうか。
服が捨てられないときの対策はこちら⇒なんで服を捨てられないの?もったいないの裏にある心理とその乗り越え方
私もとりあえず着る服だけ残すようにしたら、着る服がないと悩むことが一気に減った。今まで自分が悩んでいたのは、着ない服を着こなそうと考えていたからだったのだ。服がなければ、悩みようもなくなるワケである。
対処法2.覚えきれる量の服だけ持とう
服を減らしてから気付いたのは、自分で暗記できる量の服だけだと着るものがすぐ決まるということだ。頭の中に服のデータが全て入っているから、組み合わせを考えるのも楽なんだろうか。
服に限らず、人には管理できる許容量があると思っている。詳しくはこちら⇒片付けられないなら片付けなくていいんじゃない?発達障害ほどミニマリストは超おすすめ。
ちなみに私が覚えておけるのは、アウターや小物も含めてせいぜい20~30アイテムだ。もともとファッション好きな方じゃなかったが、これでますます服をたくさん持つ気が無くなった。
対処法3.しまいやすい場所だけ使おう
服を着なくなるきっかけには、取り出しにくさの問題もある。これも当たり前なのだが、人は不便なものほど使わなくなるものなのだ。
私の経験だと、
・クローゼットの下の方の引き出しにある服
・フタ付きケースにしまってある服
・引き出しを全部引き出さないと取れない服
などが、タンスの肥やしになりやすかった。
クローゼットは服をたくさん詰め込む場所じゃなくて、服を着やすいよう管理する場所だったのだ。使うのは取り出しやすいメインスペースに限り、収納も7割収納でスカスカを心がけるといい。
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服はあるけどコーディネートできない
着ない服が多いと、アイテム同士がケンカするという問題もよく起きる。
コーデは、トップス・ボトムス・アウター・靴がマッチして始めて成り立つものだ。どれか1つがチグハグでも変になってしまう。かくいう私も着なれない服を着たとき、「靴が変」「上着が変」とよく悩んだものだ。
この問題も着る服だけ残せば9割がた解決するのだが、たまに好きなアイテム同士がぶつかるということがある。これは「木を見て森を見ず」状態なのが原因かと思う。
とくに色が派手・装飾が凝っているアイテムばかり買うと、全体でみたとき調和のないコーデになる危険性が高い。「好き」一辺倒で通用するのは20代までである。
対処法1.使いまわしやすいアイテムも残そう
個性的な服が好きな人でも、手持ちの服にはベーシックなアイテムもあるはずだ。どれとでも組み合わせやすい服は、1着は残したい。
非おしゃれ系女も好きな便利アイテムはこちら⇒ズボラのファッションコーディネートに必須の、楽に着回せる5着の服。
とくに好きなのは、ジーンズだ。どんな場所や季節でも履けて楽である。
私は30を過ぎてから地味アイテムだけを選ぶようにしているが、どんな組み合わせでも変にならないのがいい。もともとシンプルアイテムが似合う体型だったのも大きい。
柄ものなど派手なアイテムは1つに抑えて、あとは地味で固める。無難ながら、これであるていどはまとまったコーデが作れるはずだ。
対処法2.組み合わせを決めてしまおう
あらかじめ、このトップスにはこのスカートorパンツと組み合わせを決めるのも楽だ。調和さえとれていれば、派手な服同士の組み合わせもありだろう。
着る服だけ厳選していれば、組み合わせを考えるのも楽だ。ちょっと面倒だが、総当たりで試着してみると新しいコーデが発掘できる。
コーデを発掘するコツはこちらでも⇒自分の定番の服装を見つけるステップ。女ミニマリストが着回しコーデを決めた方法。
TPOに合った服がない
逆に着る服がなさすぎても、いざというとき困る。私はカジュアルな服ばかり残したせいで、バイトの面接など仕事用の服がなくて焦った思い出がある。
服が余っているならそのなかから選ぶこともできるが、ないものは着ようがない。たとえめったに着ない服でも、取っておかなきゃいけないものはあると痛感した。
対処法.目的別の「制服」をつくろう
そこで今は、大事な用事で着るシャツとパンツを1着づつ持っている。バイト面接から人と会うときまで、フォーマルっぽい用事ならなんでもお世話になるアイテムだ。
制服の話はこちらでも⇒ミニマリスト女性の服選びは、普段着と特別なコーディネートの「2つの制服化」がコツ。
なにかあれば制服を着ればいいから、とても気が楽になった。それまでは「決まったときしか着ない服なぞもったいない」と思っていたが、悩みから解放されるメリットの方がはるかに大きい。
服が増えるといっても、せいぜいトップス・ボトムス・アウターの3着だけだ。2~3種類までなら、制服を増やすのは収納的にも問題ないかと思う。
なにを着たらいいか分からない
TPO云々以前に、着るべきものがみえてない人もいる。とくにファッション慣れしてない引きこもりにありがちなのが、「近所の服はすぐ決まるがおしゃれな服は無理」というパターンじゃなかろうか。
私としては好きな服を着ればいいと思うんだが、なにを着たらいいか分からないと好きな服も探しようがないのかもしれない。まずは、自分を知ることが第一歩だ。
対処法.自分に似合うジャンルを探そう
自分を知るとはすなわち、自分に似合うスタイルを探すということだ。「似合う」フィルターから服を選ぶと、自分が着るべき服が見えてくる。
私が試して効果があったチェック方法は、こちらの2つだ↓
パーソナルカラー診断⇒試してびっくり。自分のパーソナルカラー診断が簡単・確実にできる超おすすめの方法。
骨格診断⇒自分に似合うファッションの結果に驚き。東京で安くお得に骨格診断した体験談。
自分の肌色と骨格から、どんな服が似合うか調べてみた。私の場合はこんな感じだ↓
・パーソナルカラー(オータム)…焦げ茶、ベージュ、モスグリーン、オレンジ、辛子色など
・骨格(ストレート)…シャツ、テーラードジャケット、ストレートパンツ、トレンチコートなど
今はこの基準をもとに、買う服もフィルターにかけている。全てをクリアする服は意外と少ないので、買い物で迷わなくなった。
ただ骨格診断は、プロに見てもらうと4,500円くらいかかる。自己診断はこちら⇒骨格診断を自己診断する7つのコツ。自分に似合う服が分からないときの対処法とは。
パーソナルカラーと骨格診断を1冊にまとめた本もおすすめ↓
対処法2.似合う服から好きな服を選ぼう
そして似合う服のなかから、自分の心に突き刺さるアイテムを探す。似合う服でも好みじゃないアイテムもあるから、そういうものを除ければいいのだ。
もし心に残るアイテムがあったら、服の画像などを集めておきたい。あるていど溜まった頃に見返すと、自分はこういうのが好きだったのかと気付くはずだ。
私が最近「おっ」と思うのは、シンプルを追求した服だ。昔はムダに飾りのついた服が好きだったが、シンプルが似合うと知ってからそちらに傾くようになった。やはり30過ぎの今は、似合う要素が強い方が安心するのだ。
着る服がない症候群の原因は、90%が着ない服のせいだ。着ない服が家から消えれば、症状はたちどころに収まるだろう。トレンドアイテムやおしゃれインスタグラマーを研究するよりも効果的なので、試してみてほしい。