持たない安全もある。ミニマリストカレジョの地震対策
最近、日本各地で地震が多い。そこで今回は、ミニマリスト暮らしのなかで地震対策に役立っていることを紹介したい。
有名ミニマリストのゆるりまいさんも、震災がきっかけでミニマリスト暮らしを始めたという。持たない暮らしは、安全対策にもなるのだ。
私はミニマリスト半分、質素半分な暮らしだが、失うものがほとんどないところが貧乏人の強みだ。
大きくて重い家具を置かない
室内で震災に遭ったとき、一番怖いのは家具の下敷きになることだ。タンスや食器棚など、地震のときああらゆる家具が凶器になりうる。逆に家具が無ければ、飛んできた家具で怪我をすることも無い。
我が家にある家具も、まともなものはほとんどない。家の中で凶器になりそうなものといえば、知人がくれた姿見とテーブル代わりの台、小物がゴチャゴチャと置いてあるラックくらいか。
ぶつかったらコブや打ち身くらいはできると思うが、下敷きにされる危険性はないだろう。最低限、病院に担ぎ込まれるようなケガをしなければいい。
一人暮らしに必要な家電はこちらで紹介中⇒一人暮らしで本当に必要な家電はこの4つだ。ミニマリスト歴2年の実感
ただ姿見は、割れたときのガラスの飛び散りが怖い。ホームセンターでガラス飛散防止用のフィルムでも探した方が良さそうだ。
そういえば家電もない
家具もそうだが、冷蔵庫や洗濯機なども家電も危ない。小さいものでも数十キロはよゆうであるから、ぶつかればカスリ傷では済むまい。
そして我が家には、家電もまともにない。手持ちのドライヤー以外は、部屋に備え付けの証明とエアコンがあるのみだ。
洗濯機がない話はこちら⇒洗濯機なしで洗濯するメリット&デメリットとは?2年続けて感じたことを紹介
冷蔵庫の話はこちら⇒冷蔵庫なしでも一年暮らせる。ミニマリストが教える9つのコツ。
元は身軽に暮らしたい&買うお金がなくて始めたノー家電生活だが、結果的に地震対策にもなっていた。貧乏暮らしも悪いことばかりじゃない。
必需品はすぐ取れる位置にスタンバイ
財布やカギなどの必需品は、すぐ取れるよう分かりやすい位置にスタンバイ。いざとなれば10秒で取って外へ逃げ出せる。
もし地震のせいで荷物が散らばったとしても、貴重品はすぐ見つけ出せるだろう。そもそも散らばるほどの荷物がないからだ。
もともとは探しものに30分をかけるほどの無くし屋だったが、ミニマリストに目覚めたおかげで長年のクセが解決。よけいなものを持たないのは、これ以上ない探しもの対策だった。
寝室に置くのは布団のみ
地震は起きているときに起こるとは限らない。もし寝ているときに地震がきたら、逃げるヒマなく周りのモノの下敷きになるかもしれない。安全のためにも、寝室には布団以外置かない方がいい。
かくいう我が家はロフトが寝室だが、オタクグッズの置き場にもなっている。オタクグッズで死ぬ危険性はないと思うが、逃げるときの邪魔になりそうで心配だ。安全を考えるなら、少しは片付けた方がいいんだろう。
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寝るときも普段着
パジャマも断捨離して、今は普段着で寝ている。夜中に地震があっても、着の身着のままで逃げられる。震災を経験した人にも、対策として普段着で寝る人は多いという。
普段着で寝てみた話はこちら⇒楽ちんすぎて止められない。毎日同じ服を着るメリットとは?
とくに真冬の時期など、寝間着1枚で寒空の下をさまよえば風邪をひく。また、パジャマはゆったりしている分動きづらく、ガレキだらけのなかではケガもしやすい。
地震が起きたときは、着替えたり服を取って逃げるよゆうなどないだろう。地震大国の日本では、いかなるときでも外へ安心して出られるようなカッコウをしておいた方が安心なのかもしれない。
普段から質素な暮らしに慣れておく
被災者になれば、日頃とはかけ離れた生活を強いられるのは確実だ。過酷な暮らしを続けるうちに、心身に深いダメージを負う人も多い。
だが日頃から質素な暮らしに慣れておけば、被災者としての生活にも多少の耐性が付くかもしれない。もともとの生活レベルが低ければ、より少ない力で暮らしを立て直せるだろう。
私の場合、衣食住のうち「衣」と「食」はこだわりの少ない人間だ。ボロ着でも毎日同じような食事でも、なんとなくやりすごせてしまう。
私が毎日食べているものの話⇒【1食130円】一人暮らしの超簡単な節約自炊レシピ、枯れ飯の作り方
逆に「これが無きゃ困る」というのは住だ。キレイな水回りの設備と落ち着いて寝られる場所は確保したい。
水回りは、トイレ環境が汚いと辛い。仮設トイレなどは1日2日なら気合いで乗り切れるかもしれないが、それが1ヶ月単位で続くとなると参ってしまいそうだ。使い捨ての簡易トイレにも慣れておいた方が安心だろう。
お風呂に関しても、私は風邪を引いたときでも入る人間だ。最低限シャワーが使えるようになるまでの間、汗ふきシートやドライシャンプーだけで乗り切れるだろうか。
寝る場所も、暗くて静かでないと眠れない。もしどこか避難先で寝ることになったら、耳栓とアイマスクを使っても寝られないかもしれない。唯一平気なのは、硬い床のうえで寝ることだ。
PC・スマホなど、ネット環境が使えないのも困る。私のライター業にネットは欠かせないから、もしどちらも使えなくなったら死活問題だ。停電しても長時間充電できるバッテリーがほしい。
私は豪華な暮らしをしてるワケじゃないが、こうして見るとずい分恵まれた環境にいるんだなあと改めて実感する。インフラが壊滅した暮らしというのは、やはりイメージするのが難しい。
防災セットがほしい……
各地で地震が起こるたび、「防災セット買わなきゃなあ……」という思いに駆られる。だが1週間もすると関心が薄れ、けっきょく買わずに終わるのだ。これはマズい。
地震大国の日本に暮らす以上、備えが無ければ必ず後悔する日がやってくるだろう。お金がない云々言ってないで、いい加減まじめに防災セットを探そう。
ものが少ない暮らしは、安全に役立つ面もある。最低限の備えはもちろん必要だが、なんでも溜め込むのはかえって危険だ。
最後に、大阪地震の被害に遭った方々が早く元の暮らしに戻れるよう祈ります。