余った黒ごま黒豆きな粉と薄力粉でおやつ作り~実録・一人暮らしの節約料理(15)~
今回は、家にある黒ごま黒豆きな粉を使いきろうとした話です。薄力粉と合わせて、パンケーキ風のおやつができないかと画策しました。
ずっと使いかけで、冷蔵庫に入れっぱなしの黒ごま黒豆きな粉。貴重な食料だと思うと、そのまま捨てることはできませんでした。
「あまったきな粉を、一気に消化する良い手はないものか?」。そう考えたどり着いたのは、シンプルなパンケーキでした。
材料
全てが未知の挑戦。材料はこちらです↓
・黒ごま黒豆きな粉…100g
・薄力粉…50g
・たまご…1個
・水…350ml
・重曹…小さじ0.5
最後の重曹は、パンケーキらしく膨らむかと思い入れたもの。ベーキングパウダーの代わりです。
本来のきな粉パンケーキは、薄力粉が主役です。しかし私が目指すのは、「あまったきなこを一気に消化」すること。ここは惜しみなくきな粉を使います。
おまけに、使いかけに加え、封を開けていない新品まで残っているきなこ。冷蔵庫の中を片付けるためにも、早めに消化しようと思いました。
調理開始
本来、黒ごま黒豆きな粉は牛乳や豆乳に溶かして飲むもの。それがどこまでパンケーキに近づくのか、全く検討がつきません。いざ調理開始。
材料を混ぜる
まずは、ボールに材料を混ぜあわせます。肝心のきな粉だけでも、これだけの量があります↓
ここに薄力粉、水、たまごを順番に入れてかき混ぜると、こうなりました↓
ドロっとして、見た目と感触だけはパンケーキのタネのようになりました。大豆の香りがかなり全面に押し出されています。
フライパンで焼く
いよいよフライパンで生地を焼きます。申しわけ程度に入れた薄力粉とたまごが、どこまでパンケーキらしくしてくれるのか……。そんなことを考えつつ、タネを少量づつ流し込みました。
このフライパンだと、4枚が限界です。タネはかなりの量があるので、時間がかかりそうです。
何を焼くときは、小さいサイズにしないと上手く焼けません。これは、オムレツとチヂミを作ったときの経験から学んだことです。
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ボロボロと崩れやすい
しばらく経つと、生地のはしがプツプツと泡立ってきました。ここまでは、普通のパンケーキと同じ流れできています。けれど、問題はここからでした。
とにかく、生地がボロボロと崩れやすい。きな粉が多いから当たり前なのですが、生地を引っくり返すときに半分に割れたりすることがありました。
さらに、きな粉が焦げてフライパンに引っ付きます。慎重に剥がさないと、生地は簡単に崩れ落ちてしまいました。
おまけに、表面ばかりが焦げて中まで火が通らない。マメに裏表を返したりフタをするなど、あらゆる手を使って焼き上げました。
そしてひたすら焼き続けること30分。ついに全ての生地を焼くことができました。
実食
できあがったパンケーキはこちらです↓
パンケーキというより、見た目は黒糖パンのようになりました。いざ実食。
カリカリに焼いたきな粉の味しかしない。
材料はほぼきなこ、味付けも一切ないのだから当然です。かなりたくさんできたので、一度では消化しきれませんでした。きな粉100gで、そうとうお腹に溜まります。
味と触感は、パンかビスケットに近い仕上がりに。フワフワのパンケーキとは真逆の、ぺちゃんこの焼き物になっていました。そして食べるときも、やはりボロボロと崩れました。
甘みがほしい
一番感じたのは、「甘みがあればもっと美味しくなったんじゃないか」ということです。おやつを作ろうというなら、やはり甘みは必要でした。甘くないきなこパンケーキは、なかなかキツいものがあります。
生地に甘みがないぶん、上に生クリームなどを乗せて食べたらちょうどよくなりそうな気もしました。
黒ごま黒豆きな粉をメインにすると、どうしてもパンケーキらしくなりません。せめて、きな粉:小麦粉=1:2くらいにしないとダメな気がします。
未開封の分のきな粉は、お白湯に溶かして地道に消化中です。チャンスがあれば、またパンケーキに挑戦するかもしれません。