【一人暮らしの収納術】狭い部屋でも、かさばるコートをすっきりしまうコツ
そろそろコートが必要な季節だ。一人暮らし向け、かさばるアウターを収納するコツを紹介したい。
かつてはギッチギチのクローゼットからアウターをエイヤッと引っ張り出していたが、今では5秒でアウターを取って着れる。断捨離のおかげもあるが、これには収納の工夫も一役買っている。
むき出し収納が便利
コートなどアウターを収納するには、クローゼットよりもむき出しの収納が便利。目当てのコートも探しやすく、ハンガーから取るときも簡単だ。
我が家のアウター収納はこんな感じ↓
冬用アウターは、右側の3着。残りはシャツと春秋用のアウターだ。
我が家はとてつもなく寒いので、部屋で着る用のアウターも採用している。ひんぱんに着たり掛けたりしそうなアウターは、ハンガー掛けの端っこに掛けると便利だった。
クローゼットにしまう場合は?
むき出し収納には取り出しやすさのほか「湿気がこもりにくい」というメリットもある。アウターは内側に湿気がこもりやすく、そのままクローゼットにしまうと中の湿度が上がってしまう。
湿気をほうっておけば、アウターにカビが生える危険性もある。とくに天然素材ほどデリケートだ。
クローゼットにコートをしまうときは、
・脱いだらしばらく外に置いておく
・クローゼットの扉を開けて湿気を逃す
・クローゼットの中に湿気取りをセッティング
のような対策が必須。とにかくサラサラの状態でしまうよう心がけたい。
ちなみにクリーニングのビニールを付けたままコートをしまうと、やはり湿気がこもるので絶対厳禁。あのビニールはホコリよけなので、家に持ち帰った時点で外していいものだ。
クリップ付きハンガーで省スペース
ハンガーはクリップ付きのものを使えば、小物を一緒に吊るせて省スペースに。季節のアウターと帽子を1つのハンガーにまとめておくと、探す手間も省けて楽だ。
ただストールなどの巻き物は、コートを外した拍子にずり落ちやすいのが地味に面倒くさい。巻き物だけはアウターと分けて吊るす方が使いやすいので、巻き物専用のハンガーを用意できるといいかと思う。
「軽い→重い」順に並べる
機能的面より見た目的な話だが、ハンガーに衣類を掛けるときは「軽い→重い」「薄い→厚い」などの順番になるよう並べるとキレイだ。これは「ときめく片付け」のこんまりさんが言っていたテクだが、なんでもグラデーションにすると見た目が整うそうだ。
こんまりさんは「薄い→濃い」という色のグラデーションの話をしていたのだが、それだと季節ごとにアウターが並ばないかもしれない。そこを軽い重いで並べると、うまい具合に夏→春→秋冬と並んでくれる。
コート掛けは「よく通る場所」に置く
コート掛けを置く場所は、やはり玄関から近くてよく通る場所が候補にあがる。私は玄関ドアの真ん前に置いているが、帰ってきた瞬間に脱いで掛けられるのが便利だ。
ついでに目隠しの役目もある。詳しくはこちら⇒狭い部屋を広く見せるレイアウトのコツ。ワンルームに住むカレジョはこうしてます。
玄関廊下はいいスポットだが、幅によっては廊下が狭くて通るのが不便になるかもしれない。スペース的に難しそうなときは、居間の玄関に一番近い場所に置くのがいいかと思う。
ただ1つ、直射日光が当たる場所だけは避けたい。服でも小物でも、太陽光に当て続けると色あせてしまう。風通しのよい日陰が理想だ。
「たたむ収納」はありか?
アウターを収納しきれないのか、「アウター たたむ 収納」という検索ワードをたまに見かける。が、厚くてかさばるアウターをたたんで収納など、メリットは1つもない。
こんまりさん曰く、「畳まれたくなさそうなものは吊るす」のがいいと言っていた。感覚的な話になるが、ブラウスなどシワになりそうな服や厚手の服は、ハンガーに掛ける方が理にかなっているんじゃなかろうか。
たたむ収納以外にも「圧縮袋にしまう」などの収納テクがあるが、現状クローゼットを整理できてない人が使いこなせるアイテムだろうか。圧縮したままタンスの肥やしとなるか、圧縮が面倒で元に戻る可能性が大きいと思う。
毎日のように着るアウターなどの収納は、シンプルなほど使いやすいのだ。とくに私のような収納下手ほど、掛けるだけで完了のむき出し収納が向いている。
番外:掛けられない分は断捨離
そもそもハンガー掛けにコートを掛けきれないというときは、量を減らすことも考えないといけない。収納の工夫とは別に、やはり断捨離は不可欠だ。
服を断捨離するコツはこちらから⇒洋服を断捨離するには捨てる基準を知れ。ズボラなカレジョが処分するときベスト5。
季節ごとに「これは絶対外せない」という1~2着があれば、アウターはそれで十分なのだ。むき出し収納は掛けられる数が限られるので、着るコート・着ないコートをシビアにチェックできる。
断捨離の話をするときはいつも言っているが、「収納に無理なく収まる分=自分が扱える分」だ。いくらテクニックを駆使して容量を増やしたところで、全て着れなければ意味がない。
狭い部屋で暮らす一人暮らしに、大掛かりな収納は不要。アウターを取り出すのに手間取っていては、出かける度にイライラしてしまう。シンプルで楽な収納が、なんだかんだで一番使いやすい。