皮むきが面倒なら食べちゃえば?野菜は皮ごと食べるとめっちゃ楽
なぜ、野菜はの皮は剥くものなのか?一人暮らしで自炊を始めてから、ふとそんな疑問を持った。
そこで野菜を皮ごと食べるようにしたら、料理がものすごく楽になった。今回はそんな話だ。
野菜の皮むきはめんどくさい
なぜ皮をむくことに疑問を持ったのか?それは、皮むきがとにかく面倒くさいからだ。
私は包丁スキルが極めて低く、にんじんの皮むき1つにも30分かかる。昔ハンバーグを作ろうとしたときは、6時くらいから料理し始めて8時に完成するという有り様だった。
毎日やれば早くなるんだろうが、それまでの積み重ね自体がもう面倒。ならば最初から、皮などむかなければいいじゃないかという方向に吹っ切れることにした。
皮むきならピーラーを使えばいいじゃないかという声もありそうだが、野菜の皮をむくためだけの道具をキッチンに置きたくないのだ。調理用グッズは包丁1本で十分だ。
野菜は皮ごと食べられた
だが、皮付きの野菜などおいしく食べられるのか?じっさい試した実感からいうと、皮付きでもほとんど問題なくいただけた。多少の違和感はあるが、味がすさまじく悪くなるということはない。
むしろ皮ごと食べるようにしたことで、料理に関わるもろもろが楽ちんに。以下から、野菜を皮ごと食べるメリットを紹介したい。
料理がものすごい楽
始めにもいったが、皮をむかないと料理がすさまじく楽だ。なにせ
・野菜を洗う→刻む
だけで済むから、調理時間を段違いに短くできる。私の場合なら、30分まるまる短縮できた計算だ。
以前誰かのブログをみたとき、「今日は時間があるから手の込んだ料理が作れる!面倒くさい皮むきもよゆう♪」のような記事をみかけた。そもそも皮むき自体止めれば、いつでも料理が楽になるのになあと思う。
生ゴミが出ない!
皮ごと食べてしまうので、生ゴミも少ない。我が家から出る生ゴミは、たまごの殻とスープの空き袋くらいだ。
生ゴミの量が少ないから、ゴミ出しまで保管するスペースも小さくて済む。私はいつも、小型のスチール缶に生ゴミを入れている。
スチール缶の話はこちらでも⇒【厳選】貧乏ミニマリストが、一年のワンルーム暮らしで愛用したキッチン用品
一般家庭から出る生ゴミは、年間平均で数キロにもなるという。なかでも多いのは野菜くずだ。皮や芯まで食べるようにすれば、ゴミはもっと減るんじゃなかろうか。
皮の近くの栄養が取れる!
野菜の栄養は、皮の近くに集まっているという。野菜を丸ごと食べれば、栄養も余すところなく摂れてしまう。
とくに色の濃い野菜は、紫外線から身を守るため抗酸化作用が皮に集まっている。アンチエイジングが気になる年頃にも、皮ごと野菜はいい。
皮以外にも食べられるこんなもの
野菜の皮に限らず、私は大体のものを丸ごと食べる。こんなものも問題なく食べられた↓
・野菜の芯や根っこ
・キャベツの外側の葉っぱ
・葉っぱ、茎の部分
わざわざ切って退けるより、芯も葉っぱも構わず鍋に放り込んだほうがてっとり早かった。
ポイントは火が通るよう細かめにカットすることと、煮込み料理にすることだ。実よりは固くて食べにくいが、じっくり煮れば食べれるレベルまで柔らかくなる。
丸ごと食べても大丈夫だったもの
私がこれまでに、丸ごと食べてきた野菜も紹介する↓
・にんじん
・キャベツ
・じゃがいも
・トマト、プチトマト
・ナス
・きゅうり
・大根
・カボチャ
・サツマイモ
・サトイモ
・痘苗
それぞれ、食べてみた実感もみていきたい↓
にんじん
皮と芯も、ちゃんと食べられる。皮付きだと、ちょっと食感が変わるくらいか。芯も火が通ると、にんじんの実とほとんど変わらない。
キャベツ
外側の葉っぱは、ちゃんと水洗いすれば大丈夫だった。細かく刻めば、普通のキャベツと変わらない。
キャベツの芯も、煮ると美味い。繊維が多く筋っぽい食感だが、味は葉っぱとほぼいっしょだ。
じゃがいも
じゃがいもも基本は、皮付きでイケる。皮付きフライドポテトがおなじみだが、煮込み料理のときでも皮付きで問題なしだ。皮の食感がシャリシャリするくらいだ。
ただじゃがいもは日が経つと芽が出てくる。この芽には毒があるので、調理前に取ることだけは忘れないようにしたい。
トマト
トマトの「ヘタ」も食べてみたが、意外と大丈夫だった。やたらと青臭かったというのが印象に残っている。時間をかけて煮込んでも柔らかくはならなかった。
その後読者の方からご指摘を頂き、トマトの葉っぱやヘタにはトマチンという毒があるということを知った。これはグリコアルカロイドの一種で、摂りすぎると下痢・嘔吐・頭痛を引き起こす成分だ。
トマチンは葉っぱやヘタ、茎のほかにも、熟してない実にも含まれる。これらを大量に食べるのは危険だ。
ただトマトのヘタ自体はとても小さいので、含まれる毒も僅かだ。キロ単位で大量に食べなければ影響はないという意見もあった。
ナス
ナスのヘタ部分も、丸ごと食べることが多い。じっくり煮込むと、意外と食べれてしまうのだ。こちらにもトマトと同じような毒があるが、やはりヘタ自体に含まれる量は少ない。
安全を最優先するなら、トマトもナスもヘタを取ったほうがいい。だが私は自己責任ということで、やはりヘタごと食べ続ける方向でいきたい。
きゅうり
きゅうりの芯も、ちょっと固いが食べられた。キャベツほど目立つものでもないから、気持ち小さめにカットすればほとんど分からない。
大根
大根の葉っぱは、栄養があると評判だ。捨てずにおひたしにする人も多いんじゃなかろうか。
煮てもクタッとならず、シャキシャキの食感がそのまま残る。鍋の具材にしたらよさそうだ。
カボチャ
カボチャはむしろ、皮ごと食べたほうが楽だ。わざわざ硬い皮をカットすることもあるまい。適当な大きさにカットして煮付けにすると、味付けなしでも美味しい。
サツマイモ
蒸したサツマイモは、皮と芯も食べられる。皮付近の実は、甘さが際立っている気もする。私は皮だけ先に食べて、後から中身をいただくのが好きだ。
サトイモ
サトイモの皮ごと食べてみたが、食べられないほどじゃなかった。ただしっかり洗っても、土臭さが抜けきらないのがネックだ。頭の固い部分もしっかり煮れば食べられた。
痘苗
何回か痘苗も買ったことがある。普通は根っこは食べないようだが、こちらも煮れば美味しい。豆の部分に比べて、独特のシャキシャキとした食感がある。サラダにしてもよさそうだ。
農薬の心配は?
野菜を皮ごと食べるとき心配なのは、やはり残留農薬の問題だろうか。有機野菜ならいいんだろうが、そこらのスーパーで売っている安い野菜は確かに不安が残る。
私は2年近く皮付きの野菜を食べてきたが、農薬のせいで体調を崩したみたいなことは今のところない。大量に食べるわけじゃないから、そこまで影響はないようにも思う。
もともと国の基準で残留農薬の量は決められているし、上限ギリギリまで多くの農薬を使う農家もいない。小さい家族がいるならまだしも、大人がそこまで神経質にならなくてもいいんじゃというのが実感だ。
ただお金があったら、有機野菜も一度は試してみたい。安全云々より、そこらの野菜より美味しいかどうかを確かめたいのだ。
一人暮らしで、野菜は大体が丸ごと食べられるものなんだなあと知った。わざわざ皮や芯を取り除かなくてもよかったのだ。
おかげで自炊がはかどって、食費の節約も順調だ。食費も貴重だから、食べられるものはとことん食べ尽くしたいところである。