これでも専業主婦になりたい?働きたくない女が覚悟すべき8つのこと
ガツガツ働きたくない。そう思っている人も多いんじゃなかろうか。かくいう私も、働きたくない女の一人だ。
働きたくないから専業主婦になりたいという女性も一定数いるが、ただ単に楽したいだけなら止めておいた方がいい。いまの時代専業主婦になるのも、それなりの覚悟がいるからだ。
専業主婦=楽か?
確かに専業主婦は外で仕事せずに済むが、その分家のなかで働かないといけない。家でゴロゴロしたいから専業主婦になるつもりの人は、当てが外れるだろう。
昔の女性は結婚して家庭に入るのが当たり前だったから、それなりにゴロゴロできた人もいたかもしれない。しかし今は、夫婦で共働きの方が多い時代だ。
厚生労働省の統計だと、専業主婦と働く主婦の数はこうなっている↓
青のグラフが、専業主婦の世帯だ。時代とともに減る一方である。
男が稼げなくなった今、結婚後も女性の収入が必要になってきた。結婚はしたいが、女性には仕事を続けてもらわにゃ困る人の方が多いだろう。
そんな世の中でも専業主婦を望む男性というのは、経済力があって競争率が高い。すると、結婚相手に求める条件も高くなる。
今の専業主婦には、どんなことが求められるのか?以下から見ていきたい↓
1.最低条件→家事は完ぺきにこなす
主婦の基本の仕事、それは家事だろう。最低でも、家の中のことは完ぺきにできることが条件だ。
ただ完ぺきといっても、合格ラインは夫のさじ加減1つで決まる。身近で比べやすいのは、やはり夫の母親だろうか。義母の専業主婦レベルが高そうだったら要注意だ。
食事は3食
毎日の食事は、3食しっかりつくる。昼もできる限り弁当を作ることになるだろう。朝が弱い人は苦労しそうだ。
料理が作れないのは論外だが、料理が上手なだけでは不十分だ。夫の好みに合わなければ、どんな料理もマズいで片付けられる。
相手の好みに合わせつつ、
・栄養バランスよく
・食費の予算内で
・毎日違うもの
を作っていかないといけない。考えただけでめまいがしてきた。
「文句をいうなら食べるな」という言葉もあるが、お金がある夫なら本当に外食で済ませるようになりかねない。料理1つで、夫婦の仲にヒビが入るのだ。
掃除・洗濯
誰でも、家の中はキレイな方がいい。掃除も隅々までやることは欠かせない。
見える部分だけでなく、押し入れやクローゼットの中も整理整頓しておきたい。とくに夫のクローゼットの中は、ピシッとしていないと文句が出るだろう。
洗濯ものも、取り込みっぱなしでそこら辺に放り出すなどもってのほかだ。きちんとたたんで、タンスにしまうまでが洗濯である。
2.子育ても一人でやる
子育ても、日本は女性がメインだ。共働きでも専業主婦でも、夫にはほぼ頼れないと思っておいたほうがいい。
共働きならばまだ、保育園など子供を預ける施設が使える。しかし専業主婦となると、ほぼ自力で子供と向き合わなきゃいけない。
子供の世話だけでも大変なのに、さらに厄介なのが夫の世話だ。子供が生まれても、夫への対応もこれまでと同じでないといけない。
女性は子供が生まれると子供が最優先になるが、男性は子供が生まれた後も自分を優先してほしいと思っている。子供:夫=50:50ではなく、子供:夫=100:100でないと不満なのだ。
子育てをしながら、家事や夫の世話はこれまで通り。家事が得意な人でも、なかなか続けるのは大変なんじゃなかろうか。
3.お金の管理もしっかり
家事だけでなく、お金に関することもしっかり管理しないといけない。夫の収入だけでやりくりするのは、専業主婦の基本だ。
日々の生活費から、病気・事故などの治療費、年中行事のお祝い日、子供の教育費など、家計のはばは意外と広い。計画的にお金を使える人でないと、早々につまづくだろう。
収入と支出のやりくりだけでなく、保険やローンの知識も欠かせない。夫の生命保険や住宅ローンなど、あるていどは知っておかないと後々家計がピンチになりかねない。
夫が妻に財布を100%預けているならまだいいが、なかには財布の紐は握らせたくないという男性もいる。自分で稼いだんだから自由にしたい、自分のほうが管理に向いてるなど、言い分は色々だ。
専業主婦でお金の管理を任せてもらえないとなると、それは相手に支配されているのと同じだ。相手がお金についてどう考えているかは、結婚前に見極めておいたほうがいい。
4.夫の親族とも仲良くする
家の中のことだけでなく、外との付き合いもある。主婦が一番苦労するのは、夫の親族との付き合いだろう。
マメな人だと、義父母への誕生日や父・母の日など、ことあるごとにプレゼントを用意している。そういうことが好きならいいが、相手が喜ぶものを考えるのは難しいことだ。
お盆・年末年始は、夫の実家で過ごすという夫婦もいる。働く主婦なら仕事に逃げられるが、専業主婦となるとそうもいかない。義父母と気の合わなかったら、単なるストレス行事だ。
5.夫を癒やすようつとめる
専業主婦に求められることでよく言われるのが、癒やしということだ。癒やしの基準はよく分からないが、一緒にいると心が安らぐ人ということだろうか。
仕事から疲れて帰ってきたとき、おかえりの一言もなければ虚しくなるのは分かる。どうせなら笑顔で迎えてほしいと思うのは、当たり前かもしれない。
が、夫を癒やすのが妻のつとめとして、一方の夫は妻を癒やす気はないんだろうか。夫はお金を稼ぐのが本分だから、そこまで面倒はみきれないのか。
夫が妻を癒やしてくれないとなると、なにかほかの手を探すしかない。その辺りの事情を夫が分かってくれないと、ストレスが溜まる一方だろう。
なかには、専業主婦はストレスなどないと思っている男性もいる。そういう人が夫だと、妻は精神を病みそうだ。
6.将来の介護
夫が妻に期待することの1つに、介護がある。専業主婦の場合、やはり妻が100%夫の介護をすることになるんだろう。
やはり厚生労働省のデータでみると、家族が要介護になったときの介護者の割合はこうなっている↓
夫婦の介護は、いまだに夫婦でやることがメインだ。性別・年齢別に分けるとこうなる↓
介護者は、女性の方がやはり多い。日本は女性の方が男性よりも長生きだから、これは仕方がないかもしれない。高齢化が進んでいるので、介護者も60歳以上と老老介護になりがちだ。
さらに無視できないのが、夫の親の介護だ。割合的には少なめだが、義父母の介護をまかされる妻は一定数いるのだ。
親族の介護を誰に任せるかというとき、専業主婦はまっさきに候補になるだろう。今のうちから、介護士の資格などを取っておく方がいいかもしれない。
7.1年365日休みなし
主婦業は、365日休みなしだ。専業主婦は家でゴロゴロできるというが、丸1日ゴロゴロできる日というのはほとんどない。
気の利いた家族なら、たまの母の日などに休ませてくれるかもしれない。だが基本は週2で休める会社員と比べても、あまりに少なすぎる休日だ。
家事・家計管理・子育てもりっぱな労働と考えると、妻にもあるていどの休みは必要だろう。タダで365日主婦業を提供するというのは、並大抵のことじゃない。
8.どこに出しても恥ずかしくない妻
専業主婦を養えるというのは、夫にとっては1つのステータスだ。夫としては、女性には自慢の妻であってもらいたいという思いがある。
これは世間からみて、立派な奥さんだと思われるような妻であってほしいということだ。社会的に責任がある夫の妻ほど、ハードルは上がるだろう。
極端なはなし、夫が望むような振る舞いを、女性がどこまでできるかということになる。常に気を抜かない、細やかな心配りが求められる。
専業主婦に求められるものは、意外なほど多く複雑だ。1つの職業としてやっていかないと、後悔することになる。
専業主婦という生き方があってもいいが、少なくとも「楽できる」という考えで務まるようなものじゃない。その点は覚悟しておいた方がいい。