流行ファッションやトレンド服を追うのを止めれば、おしゃれの悩みはもっと減る。
おしゃれやファッションが大変だと感じるのは、流行を意識するからです。トレンド服を買うことを止めれば、おしゃれはとても楽になります。
第一トレンドといっても、ファッション業界が意識的に作っている流れに過ぎません。その流れに乗ることを止めれば、無理に服を買い換える必要もなくなるのです。
そうすれば服のサイクルを気にする必要なく、自分の好きなものを好きなだけ着続けることができます。どうすれば流行を気にせず自分らしいおしゃれが楽しめるのか、ポイントを紹介します。
流行=おしゃれという思い込みを捨てる
流行を取り入れなければおしゃれになれないというのは、アパレル業界が作り出した勝手な幻想といえます。特に女性のファッションは時代を色濃く映し出すので、余計にそういうイメージがあります。
確かに、何十年も前の服を着ればあからさまに浮きます。が、たかだか数ヶ月~1年前の服がすぐダサくなるというのは考えにくいです。ベーシックなアイテムなら、普通に5年以上は通用します。
(自分の年齢が追いつかないという可能性もありますが……)
私が持っているカーキのTシャツも、20代前半に買ったものと記憶しています。しかし未だに現役です⇒カーキ色のTシャツを使った、少ない洋服で作るカジュアルファッションコーディネート
流行の服にしても、毎年似たようなアイテムが流行ります。ただ色や柄が、ちょっとリニューアルされるだけ。別に去年のものでも、おしゃれな着こなしに何ら不都合はないのです。
ファッション広告を見ない
世の中見渡すと、どこもかしこも広告だらけです。常に広告ばかり見ていると、必要ない服でも買いたくなってきます。
広告を見ないようにするには、テレビ・雑誌・ネットと触れ合う機会を減らすのが一番。私はテレビを断捨離して半年ほどですが、元々低かった服への物欲がもっと減りました。
広告を目にする回数が減ると、必然トレンドにも疎くなります。トレンドに疎くなると、必死に流行を追わずとも着る服はあるのだということを実感できるのです。
広告が厄介なのは、その気がなくても買わせる力があるということです。
はじめは興味がなくても、CMで芸能人がおしゃれに着こなすのを見ていると「自分もああいうスタイルを試したい」と感じるから恐ろしいものです。テレビCMには、人をその気にさせる力があるのだと思います。
例えば、2016年秋のユニクロの広告。今旬の女優、二階堂ふみ氏のテレビCMを見た人は多いと思います。
我が家のポストには未だに近所のユニクロのチラシが入りますが、チラシのモデルと芸能人が着るのでは天地の差です。「イメージ」というのは、服の価値を何倍にも高く見せる効果があるのだと思います。
テレビに限らず、雑誌でもネットでも共通するのは「今はこれがおしゃれ」というメッセージ。これは裏を返せば、「これを着なきゃおしゃれになれない」という軽い脅しではないでしょうか。
これが脳に刷り込まれると、いつしか「トレンドを追う=おしゃれ」という図式が出来上がります。自分でも無意識のうちに、流行のファッションを着るのが当たり前となるのです。
自分で洋服を選んでいるつもりでも、裏では広告に乗せられているだけかもしれません。服を買う前は「自分は本当にこの服がほしいのか?」慎重に考える必要があります。
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お店に行く回数を減らす
アパレル業界がたくさんの広告を出すのは、まずお店に足を運んでもらうためです。そもそもお店に行かなければ、服をつい買ってしまう危険性は格段に減ります。
無駄遣いの多い人ほど、お店に行く回数は減らした方が安全。セールが好きな人は特に注意です⇒服の衝動買いで失敗しない8つの方法。いつも「こんなはずじゃ」と後悔する人へ。
お店に入って無駄遣いしてしまうパターンは、「何となく」ふらりと立ち寄ること。「新しいCMの商品を見たい」などと考えると、見るだけでは済まない可能性もあるのです。
一方で小さいショップは店員さんと話すと、「買わなきゃ申し訳ない」という気になるかもしれません。
(店員さんに何かを頼むのも試着するのもサービスの一貫なので、買わなきゃいけないルールはないのですが)
お店に行くのは、「今日はこれを買う」と決めたときだけにするのが無難です。目当てのものを買ったら、脇目も振らずに店を出るとより安心です。
ネットは店頭と心得る
店頭に足を運ばない人でも、ネットはよく見ると思います。ネットの場合は広告から直接ポチッと服を買える気軽さがあるので、無駄遣い体質の人ほど要注意です。
ネットほど、無意識で買い物ができるメディアもないと思います。暇つぶし目的で商品を見て回るなど、何となくのネットサーフィンはおすすめできません。
ネットショップも、リアルの店頭だという気持ちで付き合う。服が次々に欲しくなる人は、それぐらいの意識が必要です。
おしゃれが悩みのタネになるのは、流行やトレンドを気にしすぎるからです。いっそ流行は忘れて自分が着たいものを着れば、ファッションともっと気軽に楽しく付き合えます。
ファッション業界の人間でもない限り、1年中トレンドの先端を気にするのは疲れます。流行も、自分が気に入ったときだけ取り入れればそれで十分です。