炊飯器なし。フライパンでご飯を炊くことに挑戦~実録・一人暮らしの節約料理(4)~
一人暮らしの料理、今回は炊飯器を使わず、フライパンでご飯を炊いた話です。フライパンでご飯を炊ければ、炊飯器にご飯をしかけ忘れたときや電気が使えないときでも何とかなります。
そして何より、フライパン1つで調理を済ませられるというのが実にミニマルです。フライパン炊飯、是非マスターしたいところです。
ジップロックを入手した
私がご飯を炊こうと思ったきっかけは、我が家に新たなキッチングッズがやってきたことでした。
母が私の家に来たとき、お土産に手料理を持ってきてくれました。それを入れる容器として、ジップロックも一緒もらったのです。
そこでふと「これがあれば、ご飯の作りおきができるんじゃ?」と思いつきました。
ジップロック4つ分で、4食分のご飯を作り置き。それを冷凍庫に入れておけば、後はご飯を温めるだけ。これは便利だと思いました。
生米の炒めものは難しい
もう1つ嬉しかったのは、ご飯の作り置きでおかずのレパートリーが豊富になることです。今までの「生米を炒める料理縛り」から解放されることに、私の心は踊りました。
なぜ、「生米を炒める」ことにこだわったのか。それは、我が家にフライパン1つしか調理器具がなかったから。ご飯を炊くことにフライパンを使うと、おかずを作る器具がなくなってしまうのです。
今までは、保存できそうな容器は一切なし。フライパン1つでは、1回の食事で作れる量に限界があります。フライパンがお皿に入れられるギリギリの量が精一杯でした。
ご飯を1食づつ炊いても良いですが、ご飯を炊くこととおかずを作ることが同時にできません。すると、調理に時間がかかって毎日面倒に。せっかくの料理も冷めてしまいます。
ならば、生米から具材を一緒に炒めて食べるのが一番手っ取り早い。フライパンかお皿ごと冷蔵庫に入れれば、ギリギリ2食分は作れる。そう思い、生米を美味しく炒めることにやっきになっていました。
けれど生米から炊くのは予想外に難しく、今までまともに調理できたことがありません⇒実録・一人暮らしの料理。ご飯を炒めたら、おこげだらけの謎チャーハンができた話
「やっぱり、ご飯は炊いた方が良いんじゃ?」。失敗続きでそう思っていた矢先の、ジップロックとの遭遇。「これにご飯を入れなさい」という、未知なる存在からのメッセージかと思いました。
調理開始
早速ご飯を炊きます。「フライパン 米 炊く」などで調べると、無数に情報が見つかります。これなら、何か分からなくなったときも頼りになります。
材料
ご飯を炊くだけなので、材料はいたってシンプルです。
・米…コップ1杯
・水…コップ1~1.3杯
・フライパン
ご飯を炊くときのポイントは、米:水=1:1~1.3くらいにすることだそうです。水を少なくすれば固めに、多ければ柔らかめになります。
これより水を多くすれば、おかゆもできます⇒実録・一人暮らしの料理。自炊初心者にも簡単にできる、フライパンで作るおかゆ
まずは米に水を吸わせる
まずは、米に水を吸わせます。こうした方が、炊きあがりがふっくらして美味しくなるようです。
大体30分ほど水を吸わせると、こんな感じで米の容量が元の1.3倍くらい増えます。
沸騰したらフタをする
十分米に水を吸わせたら、いよいよ「炊き」に入ります。米入りのフライパンを火にかけ、水が沸騰するまで待機。水が沸騰したら弱火にしてフタをし、ご飯を高温で蒸らします。
早く済ませたいときは、強火で沸騰。逆にご飯をふっくらさせたいときは、弱火で10分くらいかけて沸騰させるとできあがりを調節できるようです。
音が変わったら、火を止める
フライパンで米を炊くときは、途中でフタを開けることができません。透明なフタがあれば中の様子を見れますが、我が家にあるのは普通の金属ふた。フライパンの中身を覆い隠してしまいます。
そこで、フタをしているときに注意すべきは「音」。最初のうちは、水分が蒸発して水蒸気がどんどんでてきます。次第に時間が経つと、今度はフライパンから音がするようになります。
これは、蒸発する水分がなくなってご飯そのものが焦げだしている音です。早めに火を止めないと、米が焦げてパッサパサに干からびてしまいます。
蒸らす
フライパンの火を止めても、すぐにフタを取らずに蒸らします。こうすることで、ごはん粒の中の水分が均等に行き渡ります。
ご飯が炊けた直後は、ごはん粒の外側の方に水分がかたよっています。ごはん粒の芯の方にも水分を届けるためには、この「蒸らす」という時間がかかせないようです。
実食
1回目のときは、時間や火加減など一切気にせずやりました。そうしてできあがったのが、これです。
このときは、短い時間で炊き上げました。フライパンの裏を見ても、お米が焦げていなかったので成功したと思ったのですが……。
ご飯に、微妙に芯が残っている。
全体的に時間が短かったせいか、ご飯に芯が残って微妙にぼそぼそしていました。今まで食べてきた炊飯器のご飯と比べると、その差は明らかでした。
沸騰のときにかけた時間が数分で、蒸らしに使った時間も5分弱。どうも、このせいで水分がごはん粒の中心まで行き渡らなかったようです。
せっかくおこげを発生させずにご飯が炊けただけに、この「芯」だけが残念でした。次は、もっと全体的に時間をかけて炊こうと思います。
多少の失敗はあったものの、普通の炊いたお米を食べられるようになったことは大きいです。次回こそ、芯までふっくらの美味しいご飯を炊きあげたいです。
時間がないからと急いで炊くと、米は固いままです。フライパンで米を炊くときはご注意下さい。