ながらスマホで自転車とか車を運転してるヤツは、死にたいの?
ながらスマホでの事故は、年々増える一方だ。最近は、自転車のながらスマホと歩行者がぶつかり、歩行者が死んでしまったという痛ましい事故もある。
自転車もそうだが、自動車でながらスマホをする奴も多い。これだけ危ないと言われているのにまだそういうことをやっている奴は、死にたいんだろうか。
違反は100万件超
ながら携帯が原因で起こった事故は、2016年は1,999件あった。そのうちながらスマホが原因なのは、927件だ。
詳しいグラフはこちら↓
さらにこのうち、ながらスマホでの死亡事故は17件あったという。
17件と言われると、「なんだ少ないじゃないか」とも思う。事故自体も1000件にいかないので、そこまで多いイメージは湧きにくい。
ちなみに自動車などのながら携帯の違反件数は、年間100万件超だという。毎年それだけの人間が、ながらスマホをしながら車や自転車を運転しているということだ。これは恐ろしい。
しかし100万件のうち、事故があったのは約900件、死亡したのは17件となると、やはり割合的には少ない。これではながらスマホをするヤツも、まさか自分が事故を起こすなんて考えないだろう。
しかし、そういう無責任なヤツに巻き込まれてケガをしたり命を落とした人からすれば、確率が低いかどうかなど関係ない。事故は起こるべくして起こるのだ。
ちなみに交通事故総合分析センターの「携帯電話等の使用が原因となる事故の分析」というレポートには、こんなことが書いてある↓
携帯電話使用時は、非使用時に比べて死亡事故割合が高く、特に画像使用目的では人体車両事故が非使用時の約8倍、通話目的使用時は非使用時の約4.6倍となっている。
「画像使用目的」というのが、ながらスマホのことだ。このときの死亡事故は、スマホを使ってないときに比べて8倍の差があるという。ながらスマホは、それだけ危険ということだ。
確率がどうだろうが、普段からながらスマホをしている人間は、自分は事故を起こす候補者だということを自覚した方がいい。
圧倒的に自動車での事故が多い
最近ニュースで話題になっているのは自転車スマホだ。スマホに限らず飲み物を持っていたりイヤホンをしていたりと、マナーのなってない自転車の運転手が注目されている。
確かに自転車スマホは見た目的にインパクトが大きいが、ながらスマホで事故を起こすのは圧倒的に自動車が多い。
交通事故総合分析センターのレポートによると、事故を起こした加害者の割合はこんな感じになっている↓
・原付き…120人(1.1%)
・二輪車…43人(0.4%)
・自転車…538人(4.8%)
・四輪車…10,556人(93.8%)
自転車スマホでの事故も、ここ数年増え続けているという。が、やはり自動車がダントツだ。危険なながらスマホをできるドライバーがこんなにいるとは、一体何を考えているのか。
もちろん自転車スマホもダメなのだが、そればかりに注目すると自動車事故の方がかすんでしまう。ながらスマホで自動車を運転するヤツこそ、一番に気を付けなくてはいけないものだ。
ながらスマホ、ダメ絶対
たまにながらスマホ対策(?)で、ハンズフリーで運転しようという奴もいる。しかし両手が自由になったからといって、ながらスマホが安全なワケじゃない。
前に紹介したグラフを見ると分かるのだが、ハンズフリーでも事故は起きているのだ。件数は多くないものの、一定の割合で必ずある。
自動車だけでなく、自転車でハンズフリーをやりたい人間も意外と多い。ネットには自転車スマホをしたい人向けのスマホホルダーも売っているし、なかには自作をすすめるサイトもある。
スマホを便利に使いたい気持ちも分かるが、スマホを使えばそれだけ注意がそれる。あんまり欲張らず、運転するときは運転に集中してもらいたいものだ。
昔は見かけた自転車の傘差し運転も、今はほぼ違反になってしまった。そのうち自転車にスマホを取り付けて操作するのも、違反になるんじゃなかろうか。
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ながらヘッドフォンも危険
ハンズフリーというと、ながらヘッドフォンの問題もある。昨今はスマホで音楽を聴く人も多いから、よけいに自転車で走りながらヘッドフォンを付ける人間も増えた。
しかしこちらも、ながらスマホと同じくらい危険だ。音楽を聞きながらだと周りの音に気づかず、人や車を除けそこねるということにもつながりかねない。
私もたまに音楽を聞きながら散歩をするから分かるのだが、音楽を聴いているときというのは別世界へとんでしまうのだ。音楽に乗って、自分だけの世界が作られる感じだ。
その世界に入り込むと、どうしても意識がぼんやりとしてきてまわりに注意がいかなくなる。正面から人が歩いてきても、ギリギリまで気づかないこともあるのだ。
歩きでもそうなんだから、自転車を運転しながら音楽を聴くのがどれだけ危険かは言わずもがなである。ながらスマホ&ながらヘッドフォンというのは、最悪の組み合わせだ。
いじるなら止まれ
ながらスマホをする限り、事故が起きやすくなる。スマホをいじるなら、止まって操作するのが確実で安全な対策だ。
別にスマホでメールを確認するくらい、数分もかからないだろう。ちょっと止まるくらい、不都合はないはずだ。
そもそも自転車をこぎなら、または運転しながらスマホを見なければいけない用事というのはなんなのか。そこまで大事な用が、果たしてどれだけあろう。
落ち着いてからじっくりやるか、または立ち止まってやるか。どのみち、スマホをいじるときは心と時間にちょっとの余裕を持ちたいものだ。
自分だけはと思っているヤツがいる限り、ながらスマホの事故はなくならないだろう。そういう油断が事故を招くのだ。
自分が死ぬのもそうだが、人を死なせてしまったら取り返しがつかない。自動車や自転車はへたをすれば人を傷つける危険なものであるという自覚をもって、安全な運転を心がけたい。