食費と食べ物を無駄遣いしないための、買い物の対策方法。
今回は、食費と食べ物を無駄遣いしないための対策をお話します。
食費を最も無駄にする行いは、食べ物を食べずに捨ててしまうことです。その原因は、ほかならぬ普段の買い物の方法にあります。
冷蔵庫の7割に抑える
冷蔵庫の中身はキッチリ埋めず、7割程度に抑えます。これは食費だけでなく、電気代の節約にもなるのでおすすめです。
食べ物を腐らせてしまうということは、明らかに買う量が多すぎる証拠です。大きさにもよりますが、一人暮らしなら140L冷蔵庫の7~8割で1週間は十分持ちます。
また、適度にすき間が空いている方が中身がチェックしやすいです。中身がちゃんと分かっていれば、奥から賞味期限切れの食品が出てくることもありません。
それだけでなく、每日中身を使う冷蔵庫は、食材の取り出しやすさが最優先。奥の方の食品までパッと取り出すためにも、ある程度のスペースは必要です。
買う店・買う物を予め決めておく
無駄な買い物を防ぐには、予定をしっかり立ててその通りに買うことです。無駄遣いのほとんどは、予定外の買い物によるものだからです。
スーパーなどでも、売上の半分以上は予定にない「非計画購買」と言われています⇒80%の買い物は無計画。節約を邪魔する「知らぬ間の無駄遣い」とは
王道の方法は、買い物リストを作ってから買い物に行くこと。リストにないものは、例え安売りでも絶対に買わないようにします。特にシャンプーや洗剤などは、余計に買いがちなので注意です。
気分で買い物しない
買い物リストを作っていかないと、「気分」で買い物してしまうことも増えます。「今日は暑いからそうめんを買おう」「寒い日は湯豆腐が食べたい」などという具合です。
けれど、人の気分というものは数時間で真逆にも変わり得るものです。今日買ったものが、明日も変わらず食べたいと思う保証はありません。
買ってすぐに食べるならまだ良いですが、家に帰ったらほかの食材が目につくかもしれません。普段から気分で買い物する人ほど、冷蔵庫の中身を見たら気が変わる可能性は十分あり得ます。
こうして機を逸した食べ物は放っておかれ、気付けば傷んでいたということになります。食材を買うときは、少なくとも1週間の献立予定を立ててからの方が安全です。
買い物の固定化
しかし私の場合、買うものはチラシを見てから決めます。とはいえ買うものがほぼ決まっているので、無駄な買い物はほぼありません。
たまにおやつやパンに手が伸びるときもありますが、そういうときは「これを買う」と決めて買っています⇒一人暮らしの節約生活を続けるための、ストレスを感じないお金の使い方とは? 場所は「買うと決めたものだけ買う」です。
最近はセールの安売り野菜を2~3品に、納豆、もやし、こんにゃく、たまごのレパートリーです。これを週1でまとめ買いし、1週間持たせています。
野菜は炊飯器で煮て、ラタトゥイユ風にしています⇒野菜を切るだけ。炊飯器でラタトゥイユ風煮込み~実録・一人暮らしの節約料理(29)~
野菜はそのときどきで変わりますが、これは季節感が出て良いかと思っています。夏の時期なら、トマトやナスを買うことが多いです。
普段食べるものを決めてしまうのも、無駄な買い物を防ぐには効果があります。メニューを每日考える手間も減るので、楽といえば楽です。
冷蔵庫の中身が空になったら買う
ストックが切れてから、新しいものを買う。これは、無駄な食べ物を増やさない基本です。調味料や食料油、米などは、なくなってから買っても遅くはありません。
中身があるうちに買い足すと、古いものとごっちゃになったり、賞味期限切れの食材を見逃す危険性があります。中身がなくなってから買うようにすれば、冷蔵庫の中身を管理する手間も省けます。
中身がないと不安になる?
食べ物を余計に買ってしまう人は、冷蔵庫や食料棚の中身がないと不安なのかもしれません。少しでもスペースが空くと、つい埋めたくなることはないでしょうか。
そういう不安は、こんな方法で解消するのがおすすめです⇒断捨離中にものを捨てるのが不安なとき、恐れを取り除くための5ステップ
万が一の備えは3日分
地震など災害の備えにしても、3日分あれば大丈夫という情報があります。冷蔵庫の中身と合わせると、4~7日分です。
非常食の保存は、古いものを順に食べていく「ローリングストック法」がおすすめです⇒ミニマリストに学ぶ断捨離術。日用品や防災の備蓄食料を簡単に片付ける秘訣とは
キッチリ3食食べても、9食分で大丈夫な計算です。保存食といえどいつかは傷むので、何週間分ものストックはかえって無駄とも言えるのです。すでにたくさんの在庫があるなら、少しずつ消化した方が賢明です。
初挑戦のものは少なめに買う
意外に良くある失敗が、「食べてみたら美味しくなかった」というものです。張り切って大量に買ったものの、飽きて食べなくなった食材はないでしょうか。
料理初心者ほど、基本の食材に徹した方が良いです⇒一人暮らしの料理初心者でも、自炊でおいしい食事を確実に作るコツ 場所は「食材はシンプルに」です。
初挑戦のものは、少なめに買うのが鉄則です。例え割り高になっても、食べずに腐らせる心配がありません。
調味料の問題
使わずに余らせるものというと、調味料が代表格です。見慣れない調味料は手を出さない方が安全ですが、新レシピを試すときに必要になるかもしれません。
新しい調味料を買うときは、それを使ったレシピをいくつか見つけておくと安全です。使い切れそうな目処が立ったところで、初めて買いに出ます。
万が一口に合わなかった場合は、潔く処分するしかありません。その失敗を忘れずに、次からは買わないようにすることです。
食べ物は食べればなくなりますが、買いすぎれば食べる前に腐ります。無駄遣いの対策で一番有効なのは、食べきれる分だけを買うことに尽きます。