心のデトックスとストレス解消方法には、モーニングページが簡単でおすすめ
少し前から「モーニングページ」を書く習慣を始めましたが、心と頭の整理にとても効果的だと実感しています。ほかの方法と比べても簡単で、効果も高いのでおすすめです。
今回は、モーニングページが心のデトックスとストレス解消にどう効果があるのかをお話しします。
モーニングページとは?
モーニングページとは「朝一番に、心に浮かんだことをノート3ページ分書く」という、心の整理術のようなものです。
これは、ジュリア・キャメロンという女性が「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」という本の中で紹介した方法。もともとは、人の中の「創造性」を高める目的で考えられた訓練法です。
創造性と言われるとピンときませんが、「自分の中のモヤモヤを吐き出して、心と頭をクリアにするもの」と思えば良いかと思います。
用意するものはノートと鉛筆だけ
モーニングページは、手書きが理想です。ノートと鉛筆を用意して、朝起きたら書くようにします。枕元に置いておけば、朝起きてすぐに書きやすいかもしれません。
私の場合は布団の脇に置いて、朝起きて布団を片づけた後に書いています。これなら書き忘れる心配もないので、習慣化しやすいです。
「スマホやパソコンの方が楽」という人でも、モーニングページは手書きの方がおすすめです。紙の方が、ページを書くことだけに集中できます。また、手で書くと「外に出してる感」も実感しやすいです。
ページに書くこと
モーニングページに書くことは、文章でもイラストでもなんでも構わないようです。私は、頭に浮かんだ考えをそのまま文でノートに書きなぐっています。
後は最初に、「ポジティブなこと3つ」を意識して書いています。これは難しいですが、ポジティブ思考の訓練になればと思ってやっています。
人に見せるものではないので、どんなに字が汚かろうが恥ずかしい内容だろうが構いません。あまりかしこまらず、心のおもむくままに書けば大丈夫です。
最初は「3ページ分も書くことなんかない」と思うのですが、いざやってみるとどんどん手が動きます。今日やること、心に引っかかっていること、実に様々です。
3ページでもの足りないときは、5ページ分書くときもあります。逆に、何も浮かばないときは1ページで済ませたりもします。取りあえず、鉛筆を持って書き出すことが大事です。
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モーニングページの効果
最初は半信半疑だったのですが、毎日やっていると心のデトックスとストレス解消に効果があるように思います。以下、私が実感する効果を挙げてみます。
頭の中が整理できる
朝一番でモーニングページに書き出すと、頭の中を整理できます。「これやんなきゃ」「そういえばこんなことがあった」など、取りとめのない考えを外に出せるのです。
思いついた用事は、取りあえず外に出すと頭がクリアになります⇒スケジュール管理には、todoリストがおすすめ。頭の中をミニマルに保つ情報整理術
何かやりたいことを思いついたら、その日のモーニングページに書き出したりもしています。その後本当にやった方が良いことは、todoリストに書き加えます。
いきなりtodoリストに書くと、余計な用事が増えるかもしれません。その前にモーニングページがあると、「やるべきこと・そうでないこと」がフィルターにかけられるように思います。
案外やりたいと思ったことでも、外に出すとそれで気が済んでしまうということもあります。やることに優先順位を付けるためにも、モーニングページは効果的です。
不満を外に出せる
モーニングページが心のデトックスに効果的なのは、溜まった不満や不安を外に出せるからです。自分の中の怒りや悲しみなど、マイナスの感情を吐き出すのに役立ちます。
「仕事で怒られた」「友人と喧嘩した」「お金がない」など、心に溜まっていることは人それぞれだと思います。それをずっと溜めていると、脳のメモリが不満や不安にばかり使われてしまいます。
そうすると頭の中に余計な情報が渦巻いて、本当にやるべきことが手に付かなくなります。モーニングページを考えたジュリアさんも、「ネガティブな感情は創造性を妨げる」と言っています。
その「不安」が自力でどうにもならないことなら、モーニングページに書きだした時点で考えることを止められます。「地震がきたら…」「会社が倒産したら…」などは、悩んでもキリがありません。
悩みと冷静に向き合える
ネガティブな感情をノートに書き出すと、今度はその先にある「悩み」と向き合えるようになります。何で不満や怒りを感じるのか、それを突き詰めるにもモーニングページは役立ちます。
「なぜ自分は怒ってるんだろう?」「なぜ不満を感じるんだろう?」。モーニングページを書きながらだと、そういうことも考えやすいです。
私がモーニングページを書いていて気付いたのは、悩みの原因は「自分の中」にあるということです。表面上は周りの環境に不満を感じていても、その奥には「自分の中の悩み」があります。
自分の中の悩みは「コンプレックス」とも言えます。「何で自分は仕事で成果が出せないのか?」「何でなにをやっても続かないのか?」など、コンプレックスが不満や不安を生み出すのだと感じます。
不満の原因がコンプレックスと分かると、今度は自分のコンプレックスを冷静に受け止められます。「それで悩んでるのは分かった。じゃあどうすれば良いか?」。そう考えられるようになるのです。
ネガティブな感情を認めて受け止めてやると、それを解決する気力が湧いてきます。「今の自分には何ができるか?」を考え、行動に移せるようになります。
無駄遣いが悩みなら、「コンビニに寄るのを止める」「服を買う頻度を減らす」などの対策が打てます。休日ダラダラ過ごすのが悩みなら、「スマホやテレビの時間を減らす」ということもできます。
いくら焦っても、人間すぐにできることは限界があります。モーニングページは、地道な一歩を踏み出すきっかけも与えてくれます。
最初は面倒に感じていたモーニングページでしたが、今は1日サボると気分が上がらなくなりました。それだけ、頭の中が余計なことだらけということなのかもしれません。
いつも不満を感じている方、頭がゴチャゴチャしていると感じる方は、心のデトックスにモーニングページをお試しください。