【一人暮らしの災害対策】火事に遭わないために日頃からできること
先日、住宅火災で7人が亡くなるという痛ましい事故があった。そこで、一人暮らしが火事に遭わないためにできる対策を考えてみる。
とくに年末は火事が増える時期だ。寒空の下焼け出されるなどという事態はなんとしても避けたい。
火事を起こさない対策
まずは自分が火事を起こさない対策から↓
家の前にゴミを放置しない
火事の原因で一番多いのは放火だ。そして放火犯は、玄関先やゴミ捨て場にあるゴミ・荷物を狙って火をつける。燃えやすいものを家の外に出しておくのは危険だ。
ゴミに厳しい自治体では、放火対策のため「夜間のゴミ出し禁止」のルールを設けているところも多い。朝忙しいと夜のうちに出したくなったりもするが、安全のためゴミ回収の直前に出すようにしたい。
ゴミ出しを忘れない対策はこちらで紹介中⇒【ズボラ一人暮らしのゴミ問題】ゴミの日にゴミを出し忘れたときの対処法
家の外に限らず、家の中にもいらぬゴミをほったらかすメリットはない。極端な例だが、ゴミ屋敷はそれだけで火事の危険が高まるのだ。燃えやすいものをそのままにするのは止めよう。
絶対に寝タバコしない
部屋の火事で多い原因は、
・タバコ
・料理中の火災
・家電からの出火
だ。とくにタバコは、寝たまま吸う「寝タバコ」による火災が多い。
毎年注意されているにも関わらず、未だに寝タバコで火事を起こす人がいるのは実に残念なことだ。一人暮らしではタバコをいつ吸うのも自由だから、余計に寝タバコによる火事が多いんじゃなかろうか。
起きた状態でタバコを吸うにも、消し忘れた吸い殻から火が移って火事になるケースもある。部屋でタバコを吸うのは、正直デメリットの方が多い。
コンロから目を離さない
タバコに次いで多い、コンロからの出火。原因は料理中に火から目を離すこと。火を付けているときは絶対に目の届くところにいよう。とくに、揚げ物で油を大量に使うときは絶対だ。その他、鍋の空焚きやコンロの消し忘れも気を付けたい。
一人暮らしで多いケースは、煮込み料理を作っている途中でお風呂に入ることではないかと思う。火が通るのを待っている間ヒマなので、ついでにお風呂を済ませたくなるのだ。
しかし入浴中に火事が起これば、発見が遅れて大惨事になりかねない。どんな弱火でも、火から目を離すのはやはり危険だ。
元からIHヒーターの物件なら、コンロから出火する危険も少なくなるかと思う。IHヒーターの多くは、温度が上がりすぎると勝手にスイッチが切れる安全装置も付いている。万が一消し忘れて外出したときなども安心だ。
家電のコンセント・電池を抜く
付けっぱなしという点では、ストーブやファンヒーターなどの暖房器具も危険かと思う。前の7人が亡くなった火災でも、出火が激しかった場所からヒーターが見つかっているという。
コンロと同じく目の届くところで使う、使わないときはスイッチを切るなど基本の対策は欠かせない。部屋を予め暖めておきたいというときは、比較的安全なエアコンを使おう。
電池式のストーブやヒーターは、使わないときは電池まで抜くことが必須。電池を入れっぱなしのヒーターが、外からの電磁波により押入れの中でスイッチがONになったという事故もある。
漏電チェック
可能性は低いものの、漏電→火災となるケースもある。設備の古いアパートや古い家電は、使う前にコードが安全かチェックした方がいい。
老朽化以外にも、
・タコ足、継ぎ足し配線
・コンセントのホコリに引火
などによってショート→発火するケースもある。タコ足配線で掃除をしばらくしてない人は、速攻で改めよう。
安全度は鉄筋>>>木造
火事の危険性は、木造の方が断然高い。できれば鉄筋製の建てものに住む方が安全だ。木造は安いが、それ以外はデメリットの方が多い気がする。
安全な物件探しの話はこちらでも⇒【安全を買えるお金がない】女性の一人暮らし、防犯で気を付けたい物件さがしのポイント
火事に遭ったときの対策
集合住宅に住むとなると、自分だけでなく近隣の火事に巻き込まれる可能性もある。万が一火事に巻き込まれたときに備える対策もみていく。
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保険に入っておく
部屋を借りるとき、保険への加入はほぼ必須となっている。だが万が一の保障を考えるとこれは必要な手続きだ。
私も今の部屋を借りるとき、少額短期保険に入った。そのときの話はこちら⇒一人暮らしの引っ越し初期費用を、相場より安くするために私がやったこと。
UR賃貸など保険加入が必須でない物件もあるが、お金に余裕があるなら火災保険には入っておく方がいい。火事の後はとてつもないお金がかかるので、保険無しだと悲惨だ。
お年寄りばかりの賃貸は注意
火事に巻き込まれた場合、その保障は誰がしてくれるのか?当然火事を起こした人に求めるのだが、もし相手が身寄りのない独居老人でだった場合は賠償が難しい。仮に親類がいても、疎遠のため責任を取ってくれない可能性もあるのだ。
保障の面に限らず、一人暮らしのお年寄りは認知症や長年のタバコ習慣など、火事を起こす可能性が高まる。差別とも言われそうだが、古くて高齢者世帯が多い物件は要注意だ。
近所のゴミ屋敷の対策
前に話したが、ゴミ屋敷はそれだけで火事の危険がある。もし近所にそういったゴミ屋敷があったときはどうすればいいのか?
ゴミ屋敷の住人に直接交渉しても片付けてくれない可能性が高いので、まずは役所へ相談することになるだろう。だが役所も役所で、個人のゴミに関しては対応してくれないことが多い。
そこでお勧めなのは、役所ではなく地元の議員に相談することだ。議員を通じて役所や警察に働きかける方がスムーズに事が運ぶ。
議員に相談などハードルが高いようにも思われるが、多くの議員はサイトに連絡先を乗っけている。まずは地元から出ている市議や区議に電話連絡してみるのがいい。対応するのは秘書だが、事が重大と判断されれば議員に話を通してくれるはずだ。
それでも、コネなしでは相手にしてもらえない可能性がある。できれば議員につないでくれる知り合いがいると話が早い。
一人暮らしで身を守れるのは自分だけだ。なにかと忙しい時期だが、気は抜かないようにしたい。
だがミニマリスト暮らしをしていると、ものがない暮らしは火事にも強いんじゃないかと思えてくる。そもそも燃えるものが無いし、万が一火事に見舞われても貴重品だけ持ってサッと逃げられる。
火事のリスクや被害を減らすなら、ミニマリスト生活という選択肢もあるんじゃなかろうか。