ミニマリストの生活、実は刺激的?少ないもので暮らすと頭が良くなるかも。
少ないもので暮らすうち、「ミニマリストって、結構クリエイティブなんじゃ?」と思うようになりました。そこで今回は、アイデア力を鍛える「持たない暮らし方」について考えます。
ものを持たない暮らしは、毎日が試行錯誤の連続。思いもよらぬところから新しい道が開けたりと、なかなか刺激的。ミニマリストは、不便も楽しみのひとつです。
とにかく色々考えるので、「もしかしたら頭も良くなるんじゃ?」などとも考えています。以下、どんな感じで頭を使うのか一緒にチェックしてみてください。
手持ちのもので何とかしたい
私の場合、まずは「手持ちのもので何とかならないか?」と考えます。ものを買わずに済ませる手立てはないかと、あれこれ悩んでしまうのです。
これはミニマリストを目指すようになって、さらにエスカレートしました。今は真っ先に思うのが「本当に必要なの?」ということです。
料理に使う大さじと小さじの問題1つ取っても、これだけの回り道をしました。詳しくはこちら⇒一人暮らし、持たない暮らしを目指す私の料理問題。大さじと小さじは持つべきか?
大多数の人が洗濯機を使うところ、私はもう1年ほど手洗いで済ませています。大きな荷物を持ちたくないことに加え、洗濯機を買うお金や水道代をケチりたいという思いがあります。
私がやっている、手洗い洗濯の方法はこちらで紹介中⇒洗濯機も洗剤も使わず、セスキ炭酸を使って洋服を洗う節約術
失敗することも多いですが、自分の思惑通りに事が進むと嬉しくなります。特に「これで生活費が何円安くなるか」と考えるのが、ささやかな楽しみの一つです。
思い込みを捨てれば知恵が湧く
人というのは、自分の経験を頼りに生きています。これは見方を変えると、「思い込み」ということです。
例えば、日常の中でもこんな思い込みがあるんじゃないでしょうか。
・ご飯は炊飯器で炊くもの
・料理を温めるときは電子レンジを使うもの
・身体はバスタオルで拭くもの
・髪はシャンプーとリンスで洗うもの
etc……
ちょっとしたことではありますが、こんな常識を捨てると相当ものが減ります。一番上の「炊飯器や電子レンジ」は、フライパン1つで何とかなるものです。
フライパンで炊飯する方法はこちらで紹介中です⇒炊飯器なし。フライパンでご飯を炊くことに挑戦~実録・一人暮らしの節約料理(4)~
未だに電子レンジはないですが、炊飯器は家族からもらったものを使っています。しかしここでも、思い込みを取っ払うと色々な発見がありました。
「炊飯器はご飯を炊くもの」。確かにそうなのですが、炊けるものは米だけに限りません。私はずっと、炊飯器に野菜を放り込んで作る「野菜スープ」を主食にしていました。
炊飯器で作る野菜スープの話はこちら⇒洗濯機も洗剤も使わず、セスキ炭酸を使って洋服を洗う節約術
さらに保温機能を使えば、お惣菜を温めることも可能。先日は、地元の店で買った卵焼きを温めました↓
「電子レンジを買った方が早いんじゃ?」という突っ込みもありそうですが、ものを増やしたくない私としてはこれでOK。どんなに変でも、自分が良ければ済むのが一人暮らしです。
また、身体はフェイスタオルでも拭けるし、髪もお湯だけで洗えます。「そういうものだから」と何となく使っているものが、身近には意外と多いです。
世の中必需品だらけに見えても、少ないもので暮らすと「そうでもない」ことが分かってきました。ものの力でできることは、自力でも何とかなるものです。
取りあえずやってから考える
「これってなくても何とかなるんじゃない?」と思ったことは、とりあえず実行。失敗したらそれは必要だったと分かるし、成功すればものが1つ減らせます。
私の場合、浴室の足拭きタオルはない方が快適だと分かりました。浴室の様子はこちらから⇒お風呂場にはシャンプーも石けんもなし。~枯れ女ミニマリストの部屋~
自力でアレコレ試すのは、正直かなりの回り道です。しかし結果が薄々分かっていそうなことでも、自分でやってみたら違った発見があるかもしれません。
電気ケトルで、レトルトカレーを温めることも試してみました⇒レトルトカレーをすぐ食べたいならこれ。パウチは電気ケトルで温めるととても楽。
鍋で温めるのに比べ、時間がかからない良い方法でした。今度は、ゆで卵も作れないか試してみます。
その一方で、「失敗したか」と思うこともやはりあります↓
・スーツを捨ててしまい、フォーマルな服が必要なとき焦った
・レターセットを捨てた途端、色々なところに手紙を書く用事ができてしまった
・トイレットペーパーの18個入りを買ったは良いものの、半年以上経った今も未だ使い切れない
成功体験は良く覚えているのですが、失敗はすぐに忘れる都合の良い頭です。うっかり油断して、同じ過ちを繰り返さぬよう気を付けないといけません。
効率は悪いですが、自分で考えて試行錯誤したことは忘れません。日頃から「トライ&エラー」を繰り返していると、困ったことがあっても自分で考えて動けるんじゃないでしょうか。
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最初は手元にあるもので補う
何か困ったことが起きたら、「手元にあるもので何とかならないか?」と考えてみる。良い考えが浮かばないときは、ネットの力も借りて解決方法を探します。
例えば料理の計量カップなどは、保存用タッパーでも代用できます。タッパーの横に目盛りが付いているので、これを参考に米や小麦粉が計れるのです。
タッパーの活用法は、こちらでも紹介しています⇒一人暮らしの料理で役立つ、タッパーやジップロックコンテナの便利な使い道
粉ものや液体を計るときに重宝しました。最初は味付けで失敗続きでしたが、タッパーのおかげで料理の出来上がりが安定したのは良い思い出です。
自分で作ることも考える
もし余裕があるなら、「自作」という手もあります。普段はDIYなどは面倒くさいのでやらないのですが、一度だけ収納ボックスを作ったことがあります。
DIYをしたときの話はこちら⇒DIYも、両面テープを使えばここまで簡単になる~3M製品を使ったアイデアプロジェクト~
最初はノートパソコンやケーブルをしまいたくて作ったボックスでしたが、作業用のテーブルに使えることも発見しました。まさに今、この記事を収納ボックスの上で書いています。
新しいテーブルを買うお金を節約したいので、しばらくはボックスがテーブル代わりです。それらしい家具がどんどん減って、何だか修行部屋のようになってきました。
ものを増やすときは「理想のアイテム」を探す
ものを増やすにしても、とにかくお金をかけたくありません。自分なりに考えぬいて、理想に合うものが見つかるまで探し続けます。
基本的な条件は、「1つで多くの機能が補えるもの」。専用の道具を増やさないで済むよう、応用が効くグッズが理想です。
前の大さじ小さじ問題は、ちょうど良いスプーンを見つけて解決しました⇒ミニマリストのキッチン用品はこれ1つ?大さじ小さじ不要の、置き楽スプーンスパチュラ
悩んだ末に買ったものは、愛着も湧きます。私のうっかりでポッキリ折ってしまったのが痛恨の極みですが、また同じものをリピートしたいです。
高い買い物でも安い買い物でも、「ただ何となく」は禁物です。まずは、自分なりに「これは必要か」と考えていると、頭を使う機会が増えるように思います。
お金がない分は頭を使う。多少の不便は、頭を働かせる良い機会です。
「最近刺激がなくてつまらないな」と感じたら、思い切ってミニマリスト暮らしを目指すのはどうでしょうか?