30代ぼっち女が考える、一人暮らしの孤独に慣れる人・慣れない人の違い
一人暮らしは気楽な一方で、「孤独」がつきまとう。職場と自宅を往復するだけの毎日に、寂しさを募らせるひともいるんじゃなかろうか。
ネットなどの声を聞いても、孤独に絶望しているという意見がまだまだ多い。「一人最高!」と日ごろから思っている私からすると、首をかしげたくなる感覚だ。
一人暮らしの孤独に慣れる人と、慣れない人の差はどこにあるのか?孤独な生活を愛する私の実感からお話したい。
孤独には向き・不向きがある
まず孤独な暮らしには、向き・不向きがあるんじゃなかろうか。すぐに独りに慣れる人もいれば、何年経っても寂しくてしょうがないという人もいるのはそのためだ。
人間は群れをつくって生きてきた。はるか昔の時代は、孤独というのはそれだけで死を意味するものだったはずだ。だから「独りがさびしい」という感覚は、人としては当たり前とも言える。
しかしそんななかでも、稀に突然変異的な変わり者が出てきてしまう。それが私のような、孤独好きの人間なんじゃなかろうか。
これは生まれ持った性格なども深く関わってくるだろうから、努力でなんとかするのは限界がある。どういう点が孤独好きと孤独嫌いを分けるポイントなのか、以下からみていく↓
1.一日誰とも顔を合わせなくても平気か?
数日家に引きこもったり、誰かと話さない日があっても気にならない。言わずもがなだが、そういう人は孤独向けと言える。
私は自宅が職場なので、誰とも会わずに終わる日の方が多い。朝起きてブログを書いて寝るだけの暮らしだが、とくに不満は感じない。むしろ、やることが決まっている暮らしが気楽だ。
たまにバイトをするときも、一人で黙々と作業できる方が気が休まる。誰かとコミュニケーションを取りつつ仕事を進めるのは、なかなか気苦労が多い。
逆に人恋しくてコンビニやファミレスに寄ってしまう人は、誰かと一緒の方が向いているんだろう。そういうときは寂しさを無理に紛らわせようとするんじゃなく、積極的に誰かに会いにいくことをおすすめしたい。
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2.ひとり遊びが好きか?
私が一人でも平気なのは、ひとり遊びが好きだからかもしれない。小さい頃はよく、一人で人形遊びをしていたものだ。登場人物も全部一人でやっていた。
自分のなかで確固たる設定や物語が出来上がってしまっているので、むしろ人に合わせるのは苦手だった。気に食わないとすぐ泣きわめくので、迷惑がられたものだ。
今も今で、ゲームをやりながら一人でブツブツとツッコミをいれることが多い。そういうときは自分の世界に入った状態なので、人がいると落ち着いてプレイができない。
思えば映画や遠足的な外出も、一人の方が満喫できる。私は誰かと一緒に楽しむというより、その世界をじっくり味わうことを大事にしたい人間なんだろう。
一人でいるのは平気だが、ずっと家にいるのもつまらないものだ。そういうとき一人で出かけて楽しめるかどうかも、孤独好きのポイントかと思う。
3.熱中できるものがあるか?
なにかに熱中しているときは、寂しさを感じにくい。趣味でも仕事でもいいが、好きなこと・夢中になれることがあるといい。
中高年によく見かけるのが、仕事一辺倒でプライベートが充実してないという悩みだ。仕事を辞めたあと、自分には何もなくてがく然とするという。
だがそういう人は、仕事が生きがいでずっと頑張ってきたんじゃないのかと疑問に思う。仕事が好きなら、死ぬまで仕事をすればいい。今は会社に勤めずとも、自力で仕事ができる世の中だ。
もし「死ぬまでこの仕事をしたいワケじゃねえなあ」と思ったら、はやめに仕事以外の熱中できることを見つけたい。
定年後になにかを探すといっても、ずっと仕事しかしてこなった人にはハードルが高すぎる。歳を取ってから新しい行動を起こせるかどうかは、それまでの来し方で決まるのだ。
ちなみに私は、文章で自分の好きなことを発信できればそれでいいと思っている。まともにできることが書くことしかないので、多分死ぬまでやり続けるだろう。
4.マイペースか?
私が孤独好きなのは、マイペースなことも理由かと思う。孤独が好きなのは、自分のペースを乱されたくないという考えもあるんだろう。バイトで寝る時間が遅くなっただけでも、けっこうなストレスだ。
人は誰しも自分のペースを持っていると思うが、大体の人は他人のペースに合わせるスキルも持っている。むしろ、人のペースに合わせた方が楽という人もいるかもしれない。
誰かと一緒だと楽しいというのは、人と時間を共有するのが楽しいということじゃなかろうか。そういう楽しさを知っている人は、孤独は単調でつまらなく感じるものだろう。
5.身の回りのことは自力でできるか?
他人に依存する体質の人は、孤独への耐性もほとんどない。依存体質かどうかのポイントの1つは、自分の世話を自分でやけるということじゃなかろうか。
自分の世話というのは家事など日常のことに限らず、ちょっとした悩みごとやトラブルを自力でなんとかできるかということだ。いざというとき、頼りになるのは自分である。
だが自力といっても、独力でなんでもやるというワケじゃない。必要なとき誰かに助けを求められるのも、自立には大事なことだ。
とくにおひとり様は、老後のことも考えておかないといけない。体力が落ちるなかいざというとき誰かに頼れないと、生活も成り立たなくなるんじゃなかろうか。
6.世間の目は気になるか?
孤独が寂しい・結婚したいという人のなかには、世間の目を気にしてそう考えるケースも多いんじゃなかろうか。独身世帯が増えてきたとはいえ、結婚への願望はまだ強い。
私自身は「自分がよけりゃ独りでもいい」と思う人間だが、それが正しいか間違っているかという話でもない。世間並みにパートナーを見つけて結婚したいという考えも、それはそれで有りだ。
問題は自分が選んだ道に対して、不満を持つかどうかだ。現状に対してモヤモヤするところがあるなら、自分のやりたいようにできてない可能性が高い。
「一人は気楽だけど結婚も気になるし……」という人は、気持ちが世間のいうことに引っ張られているのかもしれない。一度世間のことは脇において、自分がやりたいことをじっくり考えてみてほしい。
世間の目を気にしなくなれば、孤独への耐性も高くなるだろう。人といても独りでも、自分の目線で生きる人は強いと思う。
孤独=寂しいは勘違い
孤独は寂しいと思われがちが、果たしてそうか。たとえ多くの人に囲まれていても、寂しさを感じている人はたくさんいると思う。
人が寂しさを感じるかどうかは、自分の気持ちを分かってもらいたいという気持ちの差じゃないかと思う。分かってほしいけど分かってもらえないと思うときほど、人は寂しさを感じるのだ。
独りでいても寂しそうじゃない人は、自分は自分の道を行くと決めてしまった人なんだろう。自分の気持は自分が一番よく知っているから、他人に分かってもらう必要がないのだ。多分だがそういう人は、どこに行っても勝手に仲のいい人ができてしまうんじゃなかろうか。
孤独に慣れる人でも慣れない人でも、どちらもいい面はある。どっちが正しいという問題じゃない。
人といるときと独りでいるとき、自分はどっちの方がより楽しくて居心地がいいかを考えてみて、自分に合ったスタイルを見つければいいんじゃなかろうか。