ベランダの鳩、その習性と被害とは?私と野鳥との仁義なき闘い
最近、街中で鳩を見ると目がギラリと鋭くなります。引越し後1週間、ベランダの鳩に悩まされるうちに「鳩の恐ろしさ」を少しづつ実感するようになっています。
今回は、私なりに調べた鳩の習性と被害についてお話しです。
鳩の習性
対策するにも、まず敵を知らねばなりません。鳩の習性や被害について調べると、色々と重要なことが分かってきました。
私たちが普段見かける鳩は、「トバト」という種類の鳩です。昔から人間に飼われていたなど、人にとって身近な存在であったようです。
今でも鳩は人間の傍で暮らし、食べ物は人間が落としたもの、寝る場所はビルなどの建物の上と、半分以上を人の存在に頼って生きているとのことでした。
鳩はしつこい
鳩は「帰巣本能」という、「自らの家に帰ってくる能力」が凄まじく高い鳥です。伝書鳩も、鳩の高い帰巣本能を活かしたものであると言えます。
この帰巣本能ゆえ、一旦「鳩の家」に認定されると鳩を追い払うのがとても大変になります。障害物などで鳩よけしようとしても、鳩も執念深く何度でもやって来ます。
ベランダに鳩よけネットをつけても、何度も体当たりして入り口を作られたという例もあるようです。生半可な対策では、鳩は絶対に諦めません。
ふんの上で生活
鳩には、「近くにふんがあると安心する」という変わった習性があるようです。ふんをしても放ったらかしの場所は、鳩にとって「安全な場所」とみなされます。
そのため、鳩のふんを放っておくとどんどん増えていきます。もし家の敷地で鳩のふんを見かけたら、即座に片付けることをおすすめします。
鳩の巣づくり
鳩が「自分の家」だと認定する基準ですが、基本は「安全に子供を育てられる場所」のようです。外敵の来ない高い場所や狭い場所などに、好んですを作ります。
マンションの高層階や室外機の裏など、なるべく目立たない場所が好きなようです。私の団地の場合、ベランダの手すりや排水管の上などに器用に止まっています。
鳩の害
鳩の害は、9割りが「ふん害」です。鳩はよく「ふん」をする鳥のようで、数日でもほうっておくと驚くほどふんが増えていたりします。
害虫の発生源になる
ふんは放っておくと、ゴキブリやハエなどの害虫の発生源となります。冬場はまだしも、春から夏にかけては目も当てられなくなるでしょう。
自分のベランダはもちろん、お隣のベランダが鳩の巣と化していないかどうかをチェックすると良いと思います。
病気の発生源になる
鳩のふんは、「サルモネラ菌」「トキソプラズマ症」などの病気を引き起こす可能性があります。サルモネラ菌は、食中毒を起こす菌として有名かと思います。
トキソプラズマ症は普通の人ならほぼ無害ですが、妊娠中の女性が菌に感染すると胎児に重大な影響がでる恐ろしい病気です。視力障害や、身体能力に障害が出る可能性があり、最悪の場合流産します。
家の中に妊婦さんがいる場合も、鳩のふんは即時撤去が基本です。
本当は素手でやらない方が良いらしいのですが、私は手袋なしでやってしまいました⇒一人暮らし初の大仕事は、鳩が汚したベランダのふん掃除でした
金属を腐食させる
鳩のふんは、コンクリートや手すりの金属を腐食させます。長い間放っておくと、金属部分が錆びついてボロボロになってしまいます。
ベランダのサビつきは安全面でも問題があるので、例え少量でも放ったらかしはよくありません。
悪臭のもとになる
排泄物なので、放っておけば単純に悪臭のもとになります。仮に自分が平気だったとしても、周囲の家に迷惑をかけているかもしれません。ご近所トラブルに発展しないうちに、早めの片付けをおすすめします。
マンションなどで隣がふんだらけの場合、管理組合に相談するのが一番良いかと思います。
鳩の駆除
ベランダに鳩のたまごを見つけて、駆除しようとしたことはないでしょうか?しかし鳩は「鳥獣保護法」で守られている野鳥なので、個人で鳩やたまごを駆除しようとすると法律に引っかかる可能性があります。
この法律に違反すると、「1年以下の懲役、または100万円以下の罰金」に処せられます。身の安全を考えると、勝手な駆除はやはり危険かと思われます。
万が一鳩のたまごを見つけた場合は、専門業者に依頼するか鳩の巣立ちまで待つしかありません。
知れば知るほど恐ろしくなる、鳩の被害。まさか自分がそんなトラブルに巻き込まれるとは、夢にも思いませんでした。
とにかくも、このまま放っておくわけにはいきません。何とか有効な対策を考えねばなりません。