ご来光を見るための持ち物はこれだ。実録・超初心者が行く富士登山(2)
登山経験ゼロの超初心者が、富士山でご来光を見るために必要なものは何なのか?私が持っていた持ち物などを紹介したい。
登山ではなるべく持っていくものは少なくして、いざとなったら現地調達するのが良いらしい。が、山の上のものは何でも値段が高い。どれを持っていってどれを現地で買うかは、悩ましい問題だ。
必須のもの
まず、登山の途中で「これは絶対に必要だ」と思ったものを挙げてみたい。
・水…500mlペットボトル×2本
・食料…素焼きのナッツ(200g)、塩分補給用のあめ
・100円玉…10~15枚くらい
・タイツ&短パン
・登山用くつ下
・軍手
・エチケット用品
・下着類
それぞれ、詳しく紹介していく。
水
登山では、何より水が大事だ。
晴れの日の富士山はかなり暑く、脱水症状になりやすい。また、水を飲むことは高山病の予防にもなる。
私が登った日は曇りで涼しかったが、それでもギリギリの量だった。多分、天気が良い日はもっと水が必要になったろうと思う。
ただ水は重いので、自前で持っていくのは1リットルくらいでちょうど良い。足りない分は、その都度買う方がおすすめできる。
携帯食
水と共に、食料も欠かせない。なるべく高カロリーで、少量でも腹持ちが良いものがおすすめだ。その点ナッツは、少しの量で食べごたえがあって良かった。
さらに汗をかいたときの対策で、塩キャンディーも持っていった。結局余ってしまったが、口寂しいときに重宝した。
私は元々ナッツ好きなので良かったが、木の実類は喉が乾きやすい。栄養と水分が一緒に摂れる、ゼリータイプの携帯食も便利そうだ。
100円玉(1,000~1,500円分くらい)
私が用意して無くて後悔したもの、それが100円玉だ。富士山では、事あるごとに小銭が要りようになるのだ。
私が登山中に、100円玉を使った場面がこちら↓
・荷物を預けるときのコインロッカー(500円)
・トイレのチップ(1回200円)
・山小屋での買い物
山小屋の買い物は、まだお釣りが出るから良い。が、コインロッカーとトイレのチップは、100円玉が無いとどうしようもない。
ちなみに何故トイレが有料かというと、山では下水の処理にもより手間がかかるからだ。登山者のチップで、富士山のキレイなトイレは支えられている。
さらに用意した100円は、ジップロックなどに入れておくと取り出しやすい。私はイチイチ財布を取り出していたが、実に不便だった。今度はちゃんと小銭入れを用意しようと思う。
スポーツ用タイツ&短パン
防寒と足のサポートを兼ねて、スポーツ用のタイツと短パンを履いていった。私が買ったものがこちら↓
タイツは、ちょっとお高めの「CW-X」というものを買った。逆に短パンは、安いセール品だ。
山を登っているときは特に何も感じなかったが、家に帰ってきた後の筋肉痛がそれほどひどくない気がする。もしタイツ無しで登っていたら、3日はまともに歩けなかったかもしれない。
登山用くつ下
普通のくつ下だと、靴ずれなどが起きやすくなる。登山用のくつ下は厚手でクッション性もあり、寒さ対策と足のサポートに役立ってくれた。
私が買った靴下はこちら↓
3足1,000円の、超お買い得品だ。ちょっとクオリティが心配だったが、破れることもなく無事に乗り切れた。
ただ、登山グッズをレンタルすると、サービスでくつ下をプレゼントしてくれるところもある。いざとなったら、それを履いても良いと思う。
軍手
軍手も、私が持っていかなくて後悔したものの1つだ。
富士山はとにかく寒く、山頂では手がかじかんでしまう。何か、手袋の1つでもあればと何回思ったことだろう。
さらに登山道の途中は、岩がゴロゴロしている場所がある。手をついたときにケガしないよう、厚めの軍手などはあった方が良いなと感じた。
歯ブラシ
ご来光のために山小屋へ泊まる場合、夕飯を食べてから仮眠をとる。やはり寝る前には、歯を磨いておきたいというのが人情だ。
私はウッカリ歯ブラシを忘れたために、山小屋で100円のブラシを買うことになった。安いので買っても良いのだが、自前のものを持っていけばちょっと節約できる。
エチケット用品
途中で吐きたくなったときのために、ビニール袋は数枚あった方が安全だ。幸い私は使うことが無かったが、同じツアーに参加した客でも何人か吐いていた。
代えのインナー
登っている途中は気づかないが、山登りはかなり汗をかく。そのままにしていると身体が冷えるので、できればインナーだけでも変えた方が良いと思う。
さらにツアーの場合、登山後に温泉に入ることが多い。登山だけでなく、温泉用にも着替えがあると安心だ。
富士山に登るときに気をつけたいポイントはこちら⇒実録・超初心者が行く富士登山。ご来光を無事に見るための重要ポイント7つ。
必須だが借りられるもの
次に、私がレンタルしたものがこちら↓
・防寒着
・レインスーツ
・ザック
・登山靴
・ストック
・ヘッドランプ
・ヘルメット
これらは、ツアーに申込んだときに一緒に借りることが出来た。以下、詳しく見ていく。
防寒着
富士山は山頂に行くほど寒いので、防寒着は必須。軽くて暖かい、フリース素材がおすすめだ。
レインスーツ
突然の雨に備えて、雨具も必須。ポンチョ型だと水が染み込むので、上下分かれているタイプにするのがポイントだ。
さらに雨が降っていなくても、防寒着の代わりになる。持ち歩くのが邪魔なら、取りあえず着ておけば良いんじゃなかろうか。
ザック
登山グッズを諸々入れるための、ザックも無くてはならないものだ。大体、30~40Lくらいのものを持っていくことが多い。
途中までは大きなザックで良いのだが、ご来光のために山頂へ登るときはなるべく身軽な方が良い。大きいザックに加えて、小さいリュックも持っていくとより快適かと思う。
(私は山頂へも大きいザックで行ったが、やはり辛かった)
登山靴
本格的な登山となると、普通の靴では無理だ。ちゃんとした登山靴で無いと、途中で靴底が破けるかもしれない。
登山靴はクッションが入っていて足の裏をサポートしてくれるが、それでも最後の方が足が痛くなった。日頃からの運動不足を痛感せざるを得ない。
登山用のストック
私が借りたレンタルセットの中には、登山用の杖(ストック)もあった。最初は「ストックなんぞ邪魔くさい」と思っていたが、これはとんだ過りだった。
ストックを使うのと使わないのとでは、足にかかる重さが全く違うのだ。やはり2本の足で歩くより、4本の足をフルに使った方が楽だった。
さらに下り道のときも、ストックを付くと前へ転ばずに済む。登りでも下りでも、初心者ならストックは必須かと思う。
ヘッドランプ
山頂でご来光を見るには、夜中に富士山を登らないといけない。足元を照らすランプは必須だ。
ただ、実際ランプを頭に付けると外れやすくて少々不安定。ツアーのガイドさんに教えてもらった、首に付けるスタイルの方が快適だった。
ヘルメット
山頂に行けば行くほど、落石の危険が出てくる。安全のため、8合目以上ではヘルメットは被った方が良いとのことだった。
さらに、ヘルメットを被ると多少の寒さ対策にもなる。万が一のことも考えて、あった方が安心だ。
持っていったが使わなかったもの
逆に、持っていったが使わなかったものもある。それぞれ簡単に紹介する。
トイレットペーパー
「富士山ではトイレットペーパーがあると良い」と聞いたので持っていったが、全く使わなかった。今はどこのトイレにもペーパーはあるし、無理に持っていく必要もない気がする。
もし使うとしたら、吐いたものを処理するときくらいだろうか。
タオル
雨で濡れたときのために持っていったが、今回は出番が無かった。普通のタオルよりも、薄手のものなら邪魔にならず良いかもしれない。
必須ではないが、あれば便利そうなもの
さらに必要ではないが、あったら便利そうだなと思ったものも紹介する。
・酔い止め
・モバイルバッテリー
・酸素缶
・日焼け止め
・デジカメ
それぞれ詳しく見ていく。
酔い止め
ツアーの場合、行きと帰りがバスなので乗り物酔い対策すると安心だ。私は必ず酔うタチなので、酔い止めは必須だった↓
近ごろ人気の、ドロップタイプを買ってみた。
これで効果があるのかちょっと疑問だったが、おかげ様で酔わずに済んだ。薬が苦手な人にも、これはおすすめしたい。
モバイルバッテリー
登山の途中で写真をパシャパシャ撮っていたら、スマホの電池が切れてしまった。
山小屋にもコンセントがあるにはあるが、満タンまで充電するヒマがなかなか無い。いざというときのために、バッテリーがあると便利かと思った。
酸素缶
高山病対策に、酸素缶があると良いという話も聞く。私は使わなかったが、他の人が吸っているのは見た。
確かに登山中はずっと息苦しいので、肺活量に自信が無い人は持っておくと安心かもしれない。ただ缶がかさばるので、1本くらいが限界じゃなかろうか。
日焼け止め
晴れの日の富士山は、ルートによっては日よけが全く無い。日焼け止めのクリームを塗ったり、顔をカバーするマスクがあると安心かもしれないと思った。
なかにはサングラスをかけている人もいたが、視界が暗くなって何かと不便らしい。太陽を真っ直見ない限りは、サングラスは無くても大丈夫じゃなかろうか。
デジカメ
スマホでも写真は撮れるが、やはりクオリティには限界がある。よりキレイな写真を撮るなら、デジカメがあると良いなと感じた。
またスマホだと、万が一落としたときが悲惨だ。デジカメも落とすのは嫌だが、まだダメージが少ないかもしれない。
そんなに色々と持っていかなくても、富士山は無事に登れると知った。借りられるものや現地で買えるものは、そうした方が楽かもしれない。
もし富士山に行くことがあったら、紹介したものがあれば安心なんじゃなかろうか。