【合格に近づく】FP3級・2級の試験では電卓必須。おすすめ品を紹介
FP技能検定の試験に、電卓はいるのか?じっさい試験を受けた私の実感をお話したい。
試験当日は、電卓を持っていない人もチラホラいた。試験のためだけに、高い電卓を買いたくないという人も多いんだろう。
だが確実に合格したいなら、きちんと準備しないと後悔する。電卓も、その1つだ。
FP試験で電卓はいる?
結論からいうと、FP試験に電卓は必須だ。あるのとないのとでは、テスト時のよゆう度が180°ちがう。
電卓を使う問題は数えるほどしかないうえ、ほぼ四則演算(+、-、×、÷)だけで解ける。「電卓はいらない」という声が多いのは、そういう点からだ。
確かにそのとおりなのだが、その計算内容が実にめんどくさい。たとえば、
・老齢厚生年金の年金額の計算→A+B
A=平均報酬月額×7.125/1000×平成15年3月以前の被保険者期間の月数
B=平均報酬月額×5.481/1000×平成15年3月以降の被保険者期間の月数
みたいな計算しないといけないのだ。
自力で計算できなくはないが、数字がハンパなうえにケタ数も万単位が普通。時間がかかるうえ、計算間違いの危険性もある。
いくら準備してても、限られた時間のなかこんな計算が出てくると焦る。普段は数字と縁のない人ほどパニックになるだろう。
計算問題は配点が高めなので、受験者としてはぜったいに取り逃したくない。電卓なしで試験を受けるなら、何度も計算問題を解いて身体にたたき込むしかないだろう。
電卓代をケチる人は、万が一不合格になったときの再受験料も考えた方がいい↓
・3級(学科&実技)…計6,000円
・2級(学科&実技)…計9,000円
・1級(学科のみ)…8,900円
これなら、すなおに電卓を買う方が賢くはないか。いわば、お金と時間を節約するための必要経費だ。
どんな電卓がいいの?
電卓があった方がいいことは分かったが、どんな機種がいいのか?以下から、電卓えらびのポイントをみていく↓
予算は1,000~1,500円の範囲でOK
まず予算だが、1,000円前後でいいものが買える。お高めの電卓でも、1,500円のものなら十分だろう。
なかには数千円の超高級電卓もあるが、FP試験を受けるだけなら必要ない。
使い慣れたものでOK
もし家に使い慣れたものがあるなら、それでもOKだ。四則演算ができればいいなら、100円ショップもありだろう。
私が先日受けたFP3級でも、100円とおぼしき電卓を持ってる人がけっこういた。ムダに高級なものは必要ないのだ。
ディスプレイが見やすいこと
ただ小さい電卓は、ディスプレイも小さい。私はド近眼なので、ディスプレイが大きい方が見やすくて安心だ。
また古い電卓は、ディスプレイ部分の表示が薄くなって見にくくなる。計算では0と8を間違えただけでアウトなので、表示具合がよくないものはおすすめできない。
キーが打ちやすいこと
さらに数字を打ち込むとき、キーが小さいと打ち間違いも起きやすい。100円ショップなどの安い電卓は、キーが打ちにくいのだ。
その点経理が使うような大きい電卓は、すばやくキーが打ち込める。キーとキーの間もよゆうがあるので、隣のキーも一緒に打ってしまうなどのトラブルがない。
電卓のケタ数は?
電卓選びで地味に悩むのが、ケタ数だ。いったい、どれくらいのケタ数が分かればFP試験の問題を解けるのか。
計算問題ではたまに億の数字が出てくるので、さいていでも10ケタ以上が計算できる電卓がベストだ。もし家に8ケタの電卓しかないなら、買い直しをおすすめしたい。
ちょっといい電卓だと、12ケタまで表示できる。どうせ買うなら、12ケタ電卓でもいい。
(さらにスゴい電卓だと15~16ケタなんてのもあるが、さすがにそこまではいらない)
私が買った電卓
参考までに、私がFPの試験対策に買った電卓も紹介する↓
キャノンの、HS-1220TUG(5575B001)だ。FP資格の受験者に人気の電卓である。
実際の大きさはこんな感じ↓
厚みはこれくらい↓
分厚い教科書とほぼいっしょだ。持ち歩くことを考えると、やや大きいだろうか。
だが教科書と合わせても、私のショルダーバッグにはギリギリ入った。試験のときは、大きめのカバンを持っていけば大丈夫だろう。
ディスプレイにはケタ表示がされて便利↓
FP試験では、何十万、何百万単位の数を計算する。ケタ数表示があると、どれくらいの数か分かるので安心だ。
キーの並びはこんな感じ↓
キーとキーの間にスペースがあって、打ちやすい。キータッチも重すぎず軽すぎず、いい感じだ。
ただ1つ難をいうなら、キーを打つときのカタカタ音が大きいことだろうか。これは、買った人のレビューでもよく書かれていた。
だがカタカタ音といっても、タイプライター並の音が出るわけじゃない。普通に打つ分には、試験中もとくに突っ込まれなかった。よほど強く押さなきゃ大丈夫だろう。
NGな電卓
試験は電卓の持ち込みOKだが、なんでもいいというワケじゃない。電卓のせいで不合格にならないために、NGな電卓もみておきたい↓
スマホの電卓機能はもちろんアウト
言わずもがなだが、スマホの電卓機能はもちろんアウト。試験中は、電卓以外の端末は机のうえに置かないルールだ。
関数機能が付いた電卓
たまに見かける、関数機能がついた電卓もアウトだ。関数電卓とは、対数(log)や三角関数(sin、cos、tan)などを計算できる電卓である。
普通の暮らしではまず使わないが、科学の計算でとてもお世話になるアイテムだ。万が一持っている人は注意したい。
途中の計算式がみえる電卓
また、学校の勉強用に計算式が見えるタイプの電卓なんかもある。こちらもFP試験ではNGだ。
FP試験では答え同士を足したり引いたりと、ややこしい計算が多い。答えに必要な数字は、しっかりメモしておきたいところだ。
たかが電卓、されど電卓。電卓1つで、試験は簡単にも難しくもなる。
試験に電卓を使うなんて大げさに思えるだが、ナメていると痛い目をみる。これから試験を受けようという人は、電卓も忘れないでほしい。