奨学金貧乏の私が、週刊東洋経済からブログの取材依頼を受けた話。

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先日「カレジョの七転八起ライフ」が、週刊東洋経済さんから取材を受けました。

週刊東洋経済といえば、日本を代表するビジネス誌の1つ。取材の依頼が着たときは目を疑いました。

そんな大きなビジネス誌が、一体カレジョになんの話を聞きにきたのか?その顛末をお話します。

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奨学金についての取材依頼が来た

その問題の取材内容は、ズバリ「奨学金の返済に困っている人」という趣旨。ミニマリストとはなんの関係もありません。

確かに私の生活はカツカツで、一人暮らし以降は貯金を切り崩す暮らし。生活苦の話題には持って来いの人材とも言えます。

さらに奨学金に関しては、生活が苦しいので返済猶予中。昨今社会問題になっている、「奨学金貧乏」というヤツです。ただ貧乏なだけでなく、お金がない原因には社会派的な面も一部あります。

過去に紹介した、私の奨学金の実態についてはこちら⇒現在の借金、約300万円。奨学金と年金が両肩に重くのしかかる、枯れ女の現実

以前には共同通信社さんからも、同じく奨学金に関する取材依頼がきました。奨学金に苦しんでいて話を聞けそうな人材というのは、意外にいそうでいないのかもしれません。

ルポのトップに載るカレジョ

取材を受けたのが、6月の中旬頃のこと。そして先日、取材を受けた記事が雑誌に載りました↓

私以外にも借金で苦しむ人の話が載っていましたが、私はその中のトップでした。最初の方なら見てくれる人も多そうなので、とてもありがたいです。

(名字の「藤井」は仮称です)

部屋の一部が写真として載っていますが、質素感が全面に漂っていると思います。確かにミニマリストというよりも、単にお金のない一人暮らしという感じです。

ちなみにルポのタイトルは、「借金で日常を失った人たち」。やはり代表的なビジネス誌だけあって、内容も重々しいです。

私に関する記事も、リストラから奨学金を返せない現状までが書かれています。取材のときは割りと和気あいあいとしていたのですが、記事の中にはその雰囲気が微塵もありませんでした。

私としては普段通りマイペースかつお気楽な感じで取材に応じていたのですが、もっと深刻な感じで話した方が良かったのでしょうか。なかなか難しいところです。

奨学金は何のためにあるのか?

私を始め、奨学金の返済が難しい人は年々増え続けています。週刊東洋経済の特集の中には、奨学金の問題を扱った記事も多く載っていました。

その記事を読む中で感じたことは、「奨学金は果たして誰のためにあるのか?」ということです。

奨学金はもちろん、経済的な事情で進学が出来ない若者のための制度ではあります。しかし現在、奨学金の返済ができずに自己破産する人までいるのです。若者を助けるはずの奨学金が、逆に若者の首を締めている事情があります。

そうした若者に対し、「自己責任だ」という意見も多いのも若者を苦しめます。自己責任なので、周囲や国の制度にも頼ることができない。そうして生活が破綻する人もいます。

しかし教育というのは、社会全体で子供や若者を育てることではないかと思います。ならば奨学金も本来は借金ではなく、福祉の一環として何とかすることが理想なんじゃないでしょうか。

実際に日本以外の海外では、学費はとても安いか給付型の奨学金などが充実していて、後々の借金返済に困るという事態はないそうです。これはやはり、若者を育てることを国が真剣に考えているからだと思います。

そこから考えると、日本はどれだけ若者を本気で育てようと思っているのか疑問です。今の日本が不景気なのも、人を真面目に育ててこなかった結果じゃないかと思います。

最近はようやく、給付型奨学金の制度が日本でも始まりました。募集要項が厳しすぎるなどの制約も多いですが、今後はもっと給付型を広めてほしいと思います。

奨学金=借金ということ

さらに問題なのは、奨学金が借金だということを十分に説明していないことです。

何百万円もの借金を背負うというのは、冷静に考えるとタダ事じゃありません。誰もが二の足を踏むだろうと思います。

しかしこれが奨学金になると、誰もが安々と借りてしまうのです。支援機構も機構で、どんどん貸してしまいます。

今は奨学金を借りることが当たり前になっているので、借金という意識を持つ人はほとんどいないのかもしれません。私自身も奨学金を借りたとき、借金という感覚はありませんでした。

一応大学を卒業後に、何百万円もの返済額の通知が来ました。が、当時は「働いて返せば良い」と考えていたのです。

しかし新卒で入った会社は、10ヶ月でリストラされました。詳しくはこちら⇒新卒で入った会社を半年でリストラされる~カレジョの黒歴史~

そこからバイトや正社員を転々として、今の在宅ライターに至ります。大学卒業時の返済プランは、あっけなく崩れ去りました

もし奨学金がサラ金と同じような借金だという意識があれば、もっと返済について真剣に考えたかもしれません。進学を断念するかバイトを頑張るかなど、金策を色々練ったと思います。

後で返すことが決まっているなら、奨学金ではなく「奨学ローン」と名前を変えた方が良いんじゃないでしょうか。もっと借りる前に、借金の重みを実感させた方が良いと思います。

 

週刊東洋経済から借金に関する取材を受けたことで、日本の借金問題というのは個人のレベルでも深刻なのだと実感しました。貧乏が貧乏を呼ぶ、負の連鎖です。

個人としてはまた1つ実績が増えたので、この取材をとっかかりにさらなるステップアップを果たしたいところ。自分の借金問題にカタをつけられるよう頑張ります。

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Posted by yayoi