一人暮らししたいけどお金がない?貧乏人が考える、10万円以内で自立する4つの方法。
一人暮らしをしたいけど、家を出るお金がない。貯金がほぼゼロの私の体験から考えた、10万円以内で自立する方法をお話します。
最近まで住んでいた団地から、ワンルームへ越したときの費用が合計で63,000円ほど。初月の家賃を入れても、118,000円でした。もっと家賃が安ければ、10万円以下はクリアできたと思います。
引っ越すときの費用を安くするためには、どんなところを削れるのか?私の経験も混じえて紹介します。
1.物件探しは実家から近い方が有利
一人暮らしを考えたとき、まず最初に考えるのが物件探し。実家ぐらしというアドバンテージを活かし、ここは地元周辺を中心に探したいところです。
家賃は田舎が断然安いですが、実家から遠いと物件探しに交通費がかかります。新幹線・飛行機を使うレベルの遠距離ともなれば、それだけで数万円の出費です。
長距離になれば時間もかかるので、物件探しもゆっくりできません。しかもそんなに何度も来る余裕が無いので、その日1日で決める覚悟が必要です。
あまり物件数を見られないというのは、一人暮らし初心者にはちょっと不安なんじゃないでしょうか。その点実家を拠点にすれば、納得がいく部屋をじっくり探せます。
そんなことをいう私は、1日で団地暮らしを決めた人間です。詳しくはこちら⇒1日で決める一人暮らしの部屋探し、UR賃貸住宅で事故物件を見つけたときの話。
しかし今だったら、もうちょっとじっくり考えて決めると思います。慌てて引っ越しをすると、高確率で「こんなところに問題が」という部分が出てくるからです。
私の住んでいた団地の場合、しもやけができるほど部屋が寒かったり、ベランダが鳩天国だったり、オートロックがないために招かれざる客が頻出したり。住んでみて初めて分かったことが、実に色々ありました。
ちなみに今住んでいるワンルームも勢いで決めたので、実は部屋の隅々までじっくり見ずに契約しました。すきま風が意外と多くて寒いのと、車が通るたびにアパート全体が揺れるのが、ちょっと不安です。
こんなことにならないためにも、やはり物件はじっくり探した方が良いです。部屋も隅々まで見て、不安なことは何でも質問した方が、後悔もありません。
2.賃貸契約にかかる費用を抑えるには?
自立のときにかかる大半のお金は、物件の契約費用です。どんな条件の物件ならば、契約の代金を安くできるんでしょうか?
一番のおすすめは、敷金・礼金ゼロの「ゼロゼロ物件」。ゼロゼロ物件なら、鍵の交換代や保証会社への支払いだけで良し。10万以下での自立が、グッと現実味を帯びてきます。
今私が住んでいる部屋も、ゼロゼロ物件です。もし「敷金2ヶ月」などがあったら、それだけで110,000円も取られていたところ。そんなに持っていかれたら、引っ越し早々に月の生活費まで無くなるところでした。
さらには知り合いの紹介で、アパートの大家さんと直接取引できたことも大きかったです。不動産屋を間に挟まなかったので、仲介手数料も払わずに済みました。
大家さんとの直接取引の話はこちらでも⇒一人暮らしの引っ越し初期費用を、相場より安くするために私がやったこと。 場所は「仲介業者を通さず直接取引」です。
物件探しにはほぼ必須の仲介屋ですが、それにしても仲介手数料は地味に高くはないでしょうか。余計に1~2万円も取られるのは、お金のない独り身には痛いです。
最近は私のようなお金のない独身が増えているせいか、仲介手数料が無料の業者も出始めています。物件のオーナーと直接取引ができる賃貸サイトも、なかなか便利です。
3.引越し業者は赤帽が一番安い
物件の目星が付いたら、どうやって新居へ越すかです。人生で2度の引っ越ししかしてない私ですが、「引越し業者は赤帽が一番安いな」というのが正直な実感です。
赤帽は、20km以内で13,500円から頼める、便利な組合のサービスです。くわしくはこちら⇒単身の引越しを格安に。節約したい人には、赤帽が断然おすすめな理由
初めての一人暮らしならば、そこまで持っていく荷物は多くないはず。ダンボールに詰められるだけの荷物なら、赤帽の軽トラック1台でも十分なのです。
さらに赤帽は、トラックに同乗して新居まで連れて行ってもらえるチャンスが。ドライバーさんに依るのですが、私の場合は向こうから「乗っていきますか?」と聞いてくれました。
ただし赤帽は、荷造りは全部自力でやらないといけません。万が一ドレッサーなどの壊れやすくて大きな家具がある場合、その対処も自分でやる必要があります。布団カバーなども、自前で用意です。
また、引越し料金の支払いは現金のみ。当日までにしっかりお金を用意しておかないと、引越し先で慌てるハメになるので注意してください。
私は2度めの引っ越しのとき、荷造りが面倒な布団や姿見がありました。赤帽ではちょっと不安だったため、普通の引越し業者に頼んだのです。ちなみに料金は、20,000円ほどかかりました。
私の2度めの引っ越しの話はこちらで詳しく⇒実録・一人暮らしの引っ越し当日。安い業者の落とし穴とは?
忙しい時期のため、引っ越しが夜遅くになったり、トラックには乗っけてもらえなかったりと、ちょっと残念な部分が多かったです。赤帽の体験を経た後だと、物足りない気持ちになります。
ただこれについては、余裕を持って申し込みをしなかった私にも非があります。普通の引越し業者を頼むときは、遅くとも1ヶ月前、なるべく月初めの日にちを指定した方が安全です。
4.家具・家電を持たぬミニマリスト暮らし
新居へ越しても、家具・家電を揃えるお金がかかる。ならばいっそ、家電や家具を持たないミニマリスト暮らしはどうでしょうか。特に冷蔵庫や洗濯機など、お金のかかる家電を買わないと費用をガクッと減らせます。
私が最初に一人暮らしをしたときは、ノー洗濯機から暮らしをスタート。それからずっと、洗濯ものは手洗いです。
洗濯機がない生活を、続けたコツはこちらから⇒一人暮らしの手洗い洗濯。洗いものの手間を減らして家事を楽にするコツ
そこから1年経った今は、冷蔵庫もなしに。現状、ノー冷蔵庫で自炊生活にチャレンジしています。
幸い近所にスーパーがたくさんあるので、買い物には困りません。夏場、肉や野菜を傷めないようにできれば安心してノー冷蔵庫暮らしができそうです。
家具も、カーテン・テーブル・イスなど、主だったものは一切なし。かつて知人からもらった姿見と、洋服を収納するハンガーラックだけという偏った構成になっています。
カーテンやテーブルは、無くても意外と何とかなる話はこちら⇒独身女性ミニマリストの部屋を公開。一人暮らしが1年住んだ団地とは?
取りあえずノー家電・ノー家具で生活してみて、お金に余裕ができたら買い揃えるという方法もあります。とにかく家を出たいという人は、持たない暮らしにチャレンジしてみるのは有りです。
それでも、いきなりノー家電はハードルが高すぎるという場合。家具・家電のレンタルという手があります。
私も実家から自立したときは、最低限の家具をレンタルして一人暮らしをスタート。レンタル費用は、1年で60,000円くらいだったと記憶しています。
私が初の一人暮らしで選んだ家具・家電はこちら⇒意外に少ない?一人暮らしの新生活に必要な家具・家電はこれだけ。
買うよりも割高ですが、初期費用を安くするならおすすめ。私のように引っ越しが多くなりそうな人にも、身軽に暮らせる良いサービスです。
一人暮らしするには、最低でも30~50万円は必要。そんな情報を見ていると、自立なんて無理と思いがちです。
しかし実際のところ、ギリギリまでお金をかけずに自立や引っ越しはできるものです。必要なのは、何としてでも家を出るという気概じゃないでしょうか。
やろうと思えば、10万円以下でも自立のチャンスはあります。お金がないと、諦めるのは早いです。