かぼちゃをまるごと炊飯器で蒸すと、美味しいスープに~一人暮らしの節約料理(30)~
一人暮らしの節約料理、最近は炊飯器に頼りきりです。今回は、旬のかぼちゃをまるごと蒸したスープを作りました。
元は固いかぼちゃを切るのが面倒で、「丸ごと蒸したらどうなるのか?」と興味本位で試した結果。ズボラでも本格野菜スープが作れるのだと、妙に嬉しくなりました。
材料
今回使った材料がこちらです。
・かぼちゃ…1/4個(100~150g)
・トマト(大)…2個
・しめじ…1株
・鶏むね肉…200~250g
近所の八百屋の安売り食材を適当にチョイスした、とてもアバウトな構成です。スープ担当のトマトさえあれば、野菜や具は何でもOKです。
にんじんなどの固い野菜でも、炊飯器が何とかしてくれます⇒
私の場合は、「トマト+安売り食材1~2種類+鶏むね肉」で作ることが多いです。なるべく包丁を使う手間のない、カットしやすい野菜が個人的にはおすすめです。
調理開始
調理というほどの調理はしませんが、ともかくも作ります。
トマト&しめじを炊飯器へ
まずはトマトときのこを炊飯器へ。いつもはトマトをしっかりカットするのですが、この日はお釜に丸ごと放り込んでスパチュラで大雑把につぶすスタイルを取りました。
これは賞味期限ギリギリの、見切り品などで効果てきめんの方法です。熟しきったトマトの場合、切ろうとするより丸ごとつぶした方が簡単です。
しめじは株からそのまま摘み、どんどん放り込みます。これも包丁いらずで簡単です。
かぼちゃを丸ごと投下
次に、肝心のかぼちゃです。まともにカットすると疲れるし時間がかかるので、そのままINします。
普通の炊飯器だと、1/4~1/3くらいの大きさが限界かと思われます。正直この時点では、どこまで柔らかくできるのか全く想像がつきませんでした。
鶏むねを入れるのを忘れた
そして1時間後、炊飯が終わりました。かぼちゃをスパチュラでつついてみると、面白いくらいにホロホロと崩れます。硬い皮まで簡単に崩せるが面白く、途中からニヤニヤが止まりませんでした。
しかしここで、私は重大なミスに気付きました。そう、メイン具材の鶏肉を入れていなかったのです。
「果たして、スープを2度炊いても大丈夫なのか?」。万が一炊飯器が壊れたらそれこそ一大事。ズボラ流のスープが作れなくなったら、私の晩ご飯が大ピンチになります。
かといって、一から鶏肉を解凍して肉料理を作る気力がない枯れ女。鶏肉のために、今一度炊飯器を動かすことになりました。
実食
そうして、予定になかった2段階炊飯で完成したスープがこちらです。
トマトとかぼちゃがすっかり煮こまれ、1つに溶け合っています。いざ実食。
かぼちゃ本来の味が活かされてて美味い!
予想外の二度炊きが、MVP級に良い仕事をしていました。トマトの酸味とあいまって、素朴な甘みに癒やされます。
市販のかぼちゃ入り野菜スープとは、明らかに味が違います。とても素朴ですが、余計なものが入っていない自然な甘みで飽きがこない感じです。
料理が下手な枯れ女でも美味しいスープが作れる、炊飯器の底力を魅せつけられた気がしました。
二度炊きの効果
おそらく二度炊きをしていなかったら、普通に煮たカボチャが入った野菜スープで留まっていたろうと思います。じっくり炊いたことで、長時間煮込んだかのような仕上がりになりました。
普段はじゃがいもを使うことも多いですが、同じ手を使えばじゃがいもスープもできるんじゃないかと密かに期待しています。
もはや材料を切る必要さえない、究極の手抜きレシピ。それでいて、味は本格的なスープです。
冷蔵庫の余った野菜を一気に消化したいときや、包丁を持つ気力がないときにおすすめしたい料理です。