薄力粉を使った揚げない唐揚げの作り方~実録・一人暮らしの節約料理(14)~
一人暮らしの節約料理。今回は、薄力粉を使った揚げない唐揚げの作り方です。揚げもの料理が苦手でも、簡単に唐揚げが作れます。
必要なのは、少しの油と小麦粉、フライパンのみ。気軽に揚げものを楽しみたいときにおすすめです。
材料
今回使った材料はこちらです。
・とりもも肉(唐揚げ用)…150g
・薄力粉…大さじ2.5
・ごま油…適量
★漬け汁
・しょうゆ…大さじ1.5
・たまご…1個
・水…大さじ1
・カレー粉…小さじ0.5
・塩…少々
料理酒・みりんの代わりは水で。後はしょうゆをベースにスパイスのカレー粉を加え、塩で味を整えました。家にある調味料なら、何でもイケると思います。
調理開始
フライパンでどこまで唐揚げに近づけられるか。調理開始です。
とり肉を漬け汁に漬け込む
下ごしらえとして、とり肉を漬け汁に漬け込み冷蔵庫へ。本当はチャック付きビニール袋があればベストですが、私はボールの中に漬け込みました。
今回は30分ほどしか漬け込みませんでしたが、1時間以上漬け込みするとさらに美味しくなるようです。朝、仕事に行く前に漬け込むのがおすすめです。
逆に時間がないときは、漬け込みをしなくても唐揚げはできます。その場合、衣の味付けを濃い目にするとバランスが取れるかと思います。
漬け汁の中に薄力粉を入れる
時間が経ったら、漬け汁の中に薄力粉を入れて衣にします。袋の中に入れるのなら、そのまま袋をもんで混ぜるのが簡単です。ボールの場合は、薄力粉が偏らないよう念入りに混ぜあわせます。
私は普通に粉を入れてしまいましたが、混ぜあわせるのが大変でした。粉を入れるときは、肉を端っこに寄せた方が良いです。もしくは、いったん肉を外に出すのもありです。
フライパンで焼く
肉と衣が十分に絡んだら、フライパンで焼いていきます。ごま油をフライパンで温めたら、その上に肉を敷き並べ。時々ひっくり返して、両面を忘れずに焼きます。
それでも、フライパンだと表面ばかりに焦げ目ができて中まで火が通りにくいです。弱火でフタをしてじっくり焼くと、黒焦げにせず中まで焼けます。
ついでのもやし炒め
ひっくり返したりフタをしたりで、肉の方は焼けました。が、その後気になったのが残りの漬け汁。何か良い利用法はないかと思い、家にあるもやしを使ってみることにしました。
もやし1袋を、そのまま漬け汁へ投下すると……
大量のもやしが、見事に漬け汁を吸収しました。(むしろ、漬け汁の量が少なくてもやしが余るくらいでした)
そのままだと混ぜにくいので、ヘラでもやしを砕きつつ絡めていきます。大量のもやしがボールの外でこぼれないよう、慎重に混ぜあわせていきました。
後は、材料を一気にフライパンへ流し込んで焼きます。もやしの水分と衣の水分で、全体的にベチャっとした感触。うまい具合に「炒めもの」となりません。
それでもしばらく炒めると、もやしがしんなりしてきます。「これ以上やったら衣が焦げそう」というところで、火を止めました。
実食
そして、できたものがこちらです。
ついでのはずのもやしが、唐揚げに負けぬ存在感を放っています。唐揚げの見た目はこうなりました。
油をほとんど使わなかった割には、「唐揚げ」の姿をしています。いざ実食。
火がちゃんと通っていて、安心した。
「口に入れた瞬間、中が生だったらどうしよう」と不安でしたが、無事に火は通っていました。焦らず弱火でじっくり焼いたことが良かったようです。漬け汁の味も、ちゃんと肉に染みていました。
次に、ついでのもやしも実食。果たしてどう仕上がったのか……
ちょっとドロっとしてるが、意外とイケる。
淡白なもやしと、漬け汁の組み合わせ。良い感じに味が付いて、美味しい付け合せになっていました。水分が多くて少々ドロっとしていましたが、そこも独特のテイストを醸しだしていたと思います。
唐揚げの漬け汁は、小麦粉を入れて衣に仕立てれば何にでも再利用できるのを発見したのは大きな収穫でした。もやし以外にも、家にある野菜なら何でも使えそうです。
フライパンでできる唐揚げと、余った衣を使った付け合わせ。もやしやきのこ類を使えば、包丁なしでも作れます。
気軽にボリュームのある料理を食べたいときは、揚げない唐揚げがおすすめです。