【一人暮らしの洗濯】これで安心。コーデュロイパンツの生地を傷めない手入れ方法
手持ちのボトムスは全てパンツで、その中にコーデュロイ素材のパンツがあります。今回は、コーデュロイの生地をなるべく傷めない洗濯方法の話です。
コーデュロイは毛が付きやすい
コーデュロイ素材の服は、表面に「縦うね」と呼ばれるしまのような模様が入っているのが特徴です。丈夫な生地で、洋服にも広く使われています。
しかしその反面、生地の表面が毛羽立っていてホコリなどが付きやすい厄介な生地でもあります。コーデュロイ素材の服は、特に汚れ対策を念入りにしなければなりません。
電気毛布の副作用が……
こんなことを言いつつも、今までの私はそんなことを気にせずコーデュロイパンツを履いていました。ところが、我が家に電気毛布が来たことである問題が起こってしまいました。
これが問題のパンツです。この写真だと普通に見えますが……
お分かりいただけるでしょうか。ところどころに、白い綿状のものがくっついています。全て、電気毛布の上に座ってついた綿です。
私の部屋はとてつもなく寒いので、電気毛布が手放せません⇒節約系ミニマリストの防寒対策。電気代を安くするなら、電気毛布がおすすめです
けれどその調子で電気毛布に1日中くるまっていたら、いつの間にか大量の綿ボコリが。静電気の作用で、取っても取っても引っ付いてくる厄介モノです。
いくら枯れ女の私といえど、このままでは外へ出かけることもためらわれます。何とかして、ホコリを取らねばいけませんでした。
手持ちの道具でお手入れする方法
新しいブラシを買うことも考えたのですが、その前に「手持ちの道具で何とかしてみよう」と考えました。そうして荷物を探し、これを見つけました。
元々は髪を梳かすために持っていたくしです。一旦きれいに洗って、綿を落とせるか試してみました。
持っていたくしで毛玉を取る
まずは綿だらけのパンツを床に敷き、上から下へ溝をなぞるようにくしを動かします。軽く2~3回、パンツの表面を梳いてみると……
「取れる……取れるぞ!」
私の心は、幻の天空の遺跡で古代の碑文を見つけた大佐のごとく踊りました。普通に梳くだけで、面白いようにホコリが取れていくのです。
そのまま一心不乱に綿をとり続け、ズボンは最終的にこうなりました。
前の写真と比べ、ホコリがきれいになくなっているのが分かります。
間近で見ても、このとおりきれいに。普通のくし1つでも、ほこりは十分取れました。
生地を傷めない洗濯は?
綿の問題は解決したものの、まだ肝心の課題が残ったまま。それは、「洗濯するときはどうするか?」ということです。
我が家には洗濯機がないので、自力で手洗いするしかありません⇒洗濯機も洗剤も使わず、セスキ炭酸を使って洋服を洗う節約術
普通のシャツや洋服ならまだしも、生地が固いボトムスの手洗いは大変です。色々と洗い方を調べ、自分なりに生地を傷めないよう洗ってみることにしました。
生地を裏返す
まずは、パンツを裏返して表面の生地を傷つけないようにします。これは、デニムパンツの洗い方を参考にしたものです。
裏面の方が肌に接していることを考えても、パンツの裏返しは汚れを落とすのに有効かと思います。
セスキ水を張った浴槽に浸け置き
次に、セスキ水を張った浴槽に一晩浸け置きます。洗濯用のたらいもあるのですが、ボトムスを浸け置きするには大きさが少し足りませんでした。
浴槽の浸け置きは、実際やるとこんな感じになります⇒洗濯機も洗剤も使わず、セスキ炭酸を使って洋服を洗う節約術
浴槽の浸け置きは後始末が少し大変ですが、お風呂の残り湯を活用できるところがメリットです。
翌日、踏み洗い
そして翌日。浴槽を見てみると、かなりの汚れと染料が落ちていました。一旦浴槽の水を抜き、ここから本格的な洗濯に入ります。
洗濯板を使ったこすり洗いだと、全体的にゴシゴシできずうまくいきません。そこで次に、水を張ったたらいで「踏み洗い」を試してみました。
すると、濁った水が出てくる出てくる。その場でギュッギュと足踏みするだけで、随分と汚れが落ちていきます。ときどき踏む面を変えて、まんべんなく踏み洗いするようにしました。
水を流しながら踏み洗いしていると、だんだんと水がきれいになってきます。洗った水が透明になったら、洗濯はそこで完了です。
脱水して乾かす
汚れを落とした後のもう一仕事、脱水。最初は踏み洗いと同じく、足で踏んで脱水します。1~2回踏んで脱水したら、次は手で固く絞ります。足を片方ずつねじり上げ、思い切り絞ると効果的でした。
水滴が落ちなくなったところで、脱水は終わりです。後は物干しに吊るして、乾くのを待つばかりです。
(が、私のパンツはまだ乾いていません……。部屋の日当たりが悪く、洗濯物が乾きにくいです)
浸け置きするときの注意点
ボトムスを浸け置きするときは、1つ注意せねばならない点がありました。それは、ほかの洗濯物への色移りです。
実は浸け置きのとき、コーデュロイパンツと一緒に脱衣所の足ふきタオルも一緒に浸けていました。すると、タオルがこんなことになっていました。
生地の一部に、パンツの染料が付いてしまいました。タオルは折りたたんだ状態で浸け置きしていたので、重なった部分などに染料が残ってしまったのかもしれません。
今回は足ふきタオルで済みましたが、もし普通の洋服を一緒に浸けていたら大変なところでした。今後は、色の濃いボトムスはほかの洗濯物と分けて洗おうと思います。
パンツはお手入れに手間がかかりますが、それでも手持ちの道具で何とかすることができました。なるべく長く履きたいボトムスがあるときは、手洗いの方がダメージが少なく済むのでおすすめです。