経済苦を理由に、奨学金返済の猶予願いを申請。手続きが終わるまでの数ヶ月の道のり。
先日、奨学金の返済を猶予する手続きして、ようやく承認されました。猶予願いの申請から、承認までの流れを紹介します。
借りたものは返すのがルールとはいえ、苦しいものは苦しいです。今の生活が大変なら、一時的に猶予するのは仕方がないともいえます。
しかし、返済が猶予されるまでの道のりは、一筋縄ではいきませんでした。
奨学金の返済が苦しい
奨学金の返済を猶予する場合、納得のいく理由が必要。私の場合はもちろん、経済苦です。
(他には、病気や障害で働けないときも猶予の申請が出せます)
2017年は収入がマシになるかと思いましたが、最近は逆に月収が下がって困ります。もう少しで1年の半分が過ぎるというのに、月収10万が未だに遠いです。
経済苦を理由に猶予してもらうには、以下のような条件があります↓
・給与をもらっている場合…年収が300万円以下
・自営業など、給与以外の収入がある場合…年収200万円以下
私の場合は自営業なので、年収200万円以下です。が、去年の年収が60万円だった私には、どのみち余裕のハードルでした。(全く嬉しくありませんが)
しかし年収が300万というと、月収にして25万円。今どき、25万円もの給料をもらっている人は果たしてどれくらいいるんでしょうか。年収200万円でも、私にとってはかなりリッチです。
ネットから猶予願いをゲット
返済の猶予の条件に当てはまりそうなら、日本学生支援機構へ猶予願いを出します。猶予の申請書は、機構のサイトからダウンロードするのが一番簡単です。
自宅にプリンターがなくても、コンビニプリントを使えば大丈夫です⇒履歴書はパソコンがあれば、プリンタがなくても30分・1枚20円で作成できる
万が一「ネットが使えない」というときは、郵送で送ってもらうことも可。ただ、その場合は書類が届くまで一週間くらい見ておかないといけないので、急ぎの人は注意して下さい。
猶予願い1枚につき、12ヶ月分まで返済を猶予してもらうことができます。私は取りあえず12ヶ月分、最大限まで返済を引き伸ばすことにしました。
書類を用意する
後は猶予願いに必要なことを書いて出せばよいのですが、それだけでは足りません。経済苦を理由に猶予の申請をするときは、お金がないことを証明する書類が必要なのです。
具体的には、以下の書類を用意します↓
・前年度の所得証明書(住民性非課税証明書)
・源泉徴収票のコピー(3ヶ月分の給与明細でも可)
さらに自営業者の場合、以下の書類がいります↓
・確定申告書控えのコピー
自営業者だけ、色々と書類が必要で面倒くさいです。
さらに所得証明書を出すときは、年度が以下のようにややこしくなります↓
平成29年に申請する場合→28年度(27年分)の証明書が必要
しかしこの辺りのことは、役所で教えてもらえます。取りあえず窓口まで行って、所得証明書が欲しいと言えばOKです。
引っ越していた場合は注意
その上で1つ注意しないといけないのが、所得証明書を受け取る役所。原則として、前年度の住所があった窓口でないと証明書が出せません。
何が注意かといえば、その間に引っ越していた場合です。住んでいる場所と役所が離れた地域だと、実に厄介なことになります。
私の場合、28年の1月1日の時点では住所が実家でした。そのため証明書を出すにも、実家の近くの役所まで行かないといけなかったのです。引っ越し間際で忙しいときに、余計な仕事が増えました。
さらに今年も、新たな地へ引っ越しました。もし平成30年にも猶予を出す場合、また引越し前の役所で証明書をもらわないといけません。
もう面倒事は嫌なので、1年の間に何が何でも収入をアップさせます。
書類が足りず戻ってくる
そんな苦労を経て、ようやく猶予の申請を出したのが3月の始め。後は承認を待つだけかと思いきや、なんと書類が戻ってきてしまいました。
その理由を見てみると、
・確定申告書の控えに控え印が無い
とのことでした。
確かに確定申告を出したとき、控え印をもらうのを忘れていました。これは痛恨のミスです。確定申告の期間はもう過ぎていて、今さら控え印をもらうことも出来ません。
代わりに納税証明書でもOK
しかしそんなウッカリ者のために、ちゃんと対策がありました。代わりに、納税証明書を出せば手続きが出来るのです。
納税証明書は、税務署に行けば30分くらいで出してもらえます。自営業の場合、平日の空いたときに窓口まで行けるのがメリットです。
確定申告書の控え印は、奨学金に限らず色々な手続きで必要です。来年こそは、忘れずに控え印をもらいます。
再び申請を出すが……
納税証明書を付けて、再び申請を出したのが3月末のこと。本当は4月から猶予してもらいたかったのに、ギリギリで間に合いませんでした。
4月の家計簿はこちらで公開中⇒今年もやってきたブログのサーバー代~カレジョミニマリスト・4月の財布事情~
が、もし4月から猶予してもらいたいというときも、手はあります。単純に引き落とし口座にお金が無ければ、引き落としはされずに済むのです。
奨学金の引き落としは27日なので、その日だけ口座の残高を少なくしておけば良し。これは、機構の人に教えてもらったことなので違反ではないんだと思います。
私もこの方法を使えばよかったのですが、カードの引き落し日も27日という問題がありました。この場合、カードの引き落としだけ先に済ませないといけなくなります。
しかしそのためには、またカード会社の方へ連絡が必要に。もう面倒になってきたので、4月は甘んじて返済することにしました。
電話で状況を聞く
4月はダメでも、5月から猶予してもらえば良し。そう思っていたのですが、いつまで経っても承認のお知らせが届きません。15日を過ぎても通知が来ないので、電話で確認してみることにしました。
すると、「申請を出したのが3月末なら、そこから1~2ヶ月はかかる」との返事が。最悪、猶予は6月からになるかもしれないのです。
しかしこちらも、これ以上猶予を先延ばしにはしてもらいたくありません。申請を最初に出したのは2月で、最初は4月からの猶予を希望していたのだということを念入りに説明しておきました。
数日後、猶予が承認される
それでもお役所の仕事なので、5月からの猶予は半分諦めていました。が、電話から数日後、思いもかけぬ知らせが届いたのです↓
5月からの猶予が、無事に承認されました。
もしかしたら、電話で文句を言ったのが効いたのかもしれません。こういうときは、イチャモンをつけた人間から優先して手続きをしてもらえるんでしょうか。
承認の通知が届かないというときは、一度電話してみると良いかもしれません。
何はともあれ、無事に奨学金の返済猶予ができました。借金が減るわけじゃないのですが、しばらくは家計が助かるのは事実です。
取りあえず家計に希望が出てきたので、後は収入を増やすべく精進します。