損して得取れ。お得情報を求めるほど節約できない4つの理由。
お得情報を意識しすぎると、かえって節約にならないことも。その理由をお話します。
私もお得情報は大好きですが、「これって本当に節約になる?」と思うものもチラホラ。節約=お金を貯めることが目的なら、逆にお得情報を追いかけない方が良いときもあると思います。
1.お得=節約ではない
そもそも、お得と節約とは一体何でしょうか。それぞれの意味を見比べてみます↓
・得…利益を得ること、もうけること
・節約…無駄遣いをやめて切り詰めること
要するに、お得はプラスの何かをゲットすることで、節約は無駄遣いしないということです。
意味から考えても、どちらも似たようでいて実は全く違うものと分かります。必ずしもお得=節約ということではないのです。
しかし節約をすると、結果としてお得を得られるということも事実。そのため、ついゴッチャにしてしまうことも多いです。
例えばいつも100円で買っている肉を、セールのときに70円で買えたとします。この場合、肉の代金を節約して30円の得をしたということです。
節約=お得になるのは、買いものが無駄遣いでは無かったとき。避けては通れない支出が、安く済んだときだけということになります。
2.お得情報のせいでかえって無駄遣いをしてしまう
が、お得=節約だと思うと、お得に買物をすればするほど節約になるという考えになりがち。結果として、かえって無駄遣いが増えてしまうのです。
損するお得でありがちなのが、スーパーの割り引きやネット通販のクーポンなど。ただ安く買えるというだけの理由で、よく考えずに買い物してしまうケースは多いと思います。
私たちが普段やっている買い物の8割は、実は無計画です⇒ついお金を無駄遣いしてしまう理由とは?無計画な買い物を止めれば出費を減らせる。
私も楽天の通販をよく使うので、ショップで使えるクーポンや、セールのお知らせなどが無数に届きます。が、ちょうど良くショップで買い物する用事がなかったり、別に狙っている商品がないときの方が多いです。
大して欲しくないものを買うのは、冷静に考えれば紛れもない無駄遣いです。いくらクーポンがあっても、それほど買いたくないものは買わない方が節約になるんじゃないでしょうか。
ただ得した気分になっているだけで、実は無駄遣いではないか?本当に節約を重視するなら、気分だけで満足してちゃいけません。
3.長い目で見て損か得かを考えられなくなる
大体の買い物は、冷静に考えれば無駄遣いを避けられます。が、お得がからむと、途端に冷静さが吹っ飛んでしまうことも多いです。
それは、お得は期限があることが多いから。スーパーのタイムセールなりポイント10倍デーなり、たいていは短い期間しかやっていません。お得情報は、目先のことがほとんどです。
そのためお得情報を追いかけていると、どうしても目の前の節約のことしか考えられなくなります。長い目で見て、その買い物が損か得かを判断できなくなるのです。
また、目先の節約ばかりに捕らわれると、「スーパーで安いものを買う」「電気をマメに消す」など、効果の薄い対策しか思いつかなくなります。これも、節約した気分になっているだけです。
しかし節約というのは、最終的にどっちが得かということを迫られる場面がよく出てきます。1年後や2年後、支出にどれだけの差があるのか考えないといけないのです。
長い目でみる節約の最もたるが、固定費の節約といえます。私は格安SIMで、年間の通信費を80,000円近く減らしました⇒年間で80,000円もお得。携帯料金を安くするなら格安SIMが一番だった。
面倒くさいし時間もかかるし、短期的に見ると損。だけど1年後を考えればお得。節約はときに、目先の損を受け入れることも必要です。
4.お得を避ける=損だと思い込んでいる
そうは言っても、やっぱりお得情報は魅力的で捨てがたい。私たちがお得情報を求めてしまうのは、お得を避けることが損だと思っているからじゃないでしょうか。
そして損は、できる限り避けなきゃいけないもの。だから、お得情報を見ると飛びついてしまうんだと思います。
かくいう私も、安売りされているものを買うのが大好きです。大体パン屋でパンを買うときも、残り物を詰め込んで安売りされているものばかり選びます。今のお気に入りは、5個入り480円のパックです。
しかし残りものを詰め込んでいるだけなので、ときには欲しくないパンが混じっていることも。そういうときは、何とも微妙な気持ちになります。
そんな買い物をするくらいなら、1~2個好きなパンを買って食べる方が安あがりです。それでも欲しくなるのは、残り物の安売りパックなのです。
多分、「480円でパンが5個も買えるなんてお得!」という思いがあるんだと思います。たかが数百円の差なのですが、その数百円にこだわってしまうのが庶民の哀しい性です。
しかしときには目先の損を覚悟で、本当に満足のいく買い物をする方が良い結果になることもあると思います。お金のことだけでなく、自分も納得できる節約をしたいものです。
お得情報を追いかけるあまり、節約がおそろかになるのは元も子もありません。そのお得が本当に節約になるのかどうか、考えることも必要です。
本当に無駄遣いを避けるなら、あえてお得を避けた方が良いこともあります。