つい服をたくさん買ってしまう理由と対策。節約の大敵、ディドロ効果とは?
なぜ、つい服をたくさん買ってしまうのか?止まらない無駄遣いを止める方法についての話です。
無駄遣いは自分の責任ではありますが、物を買わせる側の戦略につい乗っかってしまうというのもあります。これから紹介するディドロ効果も、その1つです。
お店側は実に巧みな方法で、次々に買い物させようとしてきます。こんな経験があったら要注意です。
ディドロ効果って何?
いきなり聞き慣れないワードが出てきましたが、このディドロ効果とは何なのか?まずは簡単な例を紹介します↓
1.あるとき、新しい靴を買った。
2.いざ履いてみると普段着ている洋服に合わなかったので、靴に似合うワンピースを買った。
3.ワンピースに似合う上着がないので、新しいコートも買った。
4.さらにコーディネートに合う小物がなく、ハンドバッグも買うことになった。
5.全体のコーディネートはバッチリになったけど、いつもの服と雰囲気が違ってしっくりこなかった。
最初は靴だけを買うつもりだったのが、靴→ワンピース→コート→ハンドバッグと、次々に新しいものを買うハメになってしまいました。
ある1つのものを手に入れると、それに似合うものを次々と揃えたくなってしまう。この連鎖反応のことを、ディドロ効果と言います。
人には、不揃いよりも揃っているものの方が美しく感じる心理あります。ディドロ効果は、これを上手く使った戦略です。
ファッションショップのマネキンコーデだったり、全身を同じブランドで揃えてしまったり。小さいところから大きなところまで、ディドロ効果はそこかしこです。
ちなみにディドロ効果の元は、ディドロ伯爵という人の失敗談に基づいています。ディドロ伯爵の場合は立派なコートに始まり、それに似合う高級インテリアを次々に買ってしまったのです。
そうして部屋はコートに見合うような立派な内装になりました。が、ディドロ伯爵にとっては居心地の悪い空間になってしまったのです。
いくら統一しても、自分に合わなきゃ意味がありません。ディドロ効果には、身の丈に合わない買い物はしない方が良いという教訓も込められているように思います。
ディドロ効果に気をつける方法
このディドロ効果を避けるには、どうすれば良いのか?その対策が以下です↓
・すぐに飛びつかない
・買う服の方を手持ちの服に合わせる
・無理に背伸びしない
・違和感があったら潔く手放す
・福袋は危険
それぞれ、どういうことかお話します。
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1.すぐに飛びつかず、冷静になる
セールなどを見ると、つい反射的に服を買ってしまう。こんな後先考えない買い物は、失敗の元です。
いざ買ったは良いが、手持ちの服とコーディネートできなかったということは無いでしょうか。もしここで新たに服を買うとなると、まさにディドロ効果に引っかかったことになります。
もし服が欲しくなっても、すぐ買わずに考えてみる。手持ちの服と合わせたらどうなるかイメージするだけでも、失敗を減らせるんじゃないでしょうか。
2.手持ちの服から買う服を決める
すぐに洋服に飛びついてしまうのは、買い物ありきで考えているのも原因だと思います。しかし買い物は、自分に必要なものを手に入れるためにやることじゃないでしょうか。
いきなり店にいかず、まずは手持ちの服をチェック。手持ちの服から買うものを決めれば、今の雰囲気と大きく離れた服を買う危険性もなくなります。
そもそも手持ちの服で十分そうなら、新たに服を増やす必要もありません。手持ちをチェックした結果、ときには買わない道を選ぶことも必要です。
手持ちの服だけで新鮮なコーディネートを見つける方法はこちら⇒おしゃれは今家にある洋服だけでできる。手持ちの服でコーディネート楽しむ方法とは?
3.無理せず自分に似合う服を
しかし人間、ときには冒険したくなることもあります。今はカジュアル派の私も、かつては女子力が高めなカワイイ服に憧れたこともありました。
が、普段着ているのがユニセックスなカジュアル服だったので、カワイイ服とコーディネートができません。そこで何着か、同じようなカワイイ系の服を買ったことがありました。
当時は新しいファッションを開拓したくて買ったのですが、最終的にはカジュアルに戻ってきました。まさにディドロ効果のとおり、背伸びをして失敗した経験です。
この教訓から、服は自分が着やすいものを着るのが一番だなと実感しています。
今も新しい服を買うときは、無理せず着られるものから選ぶようにしています。目新しくはなくとも、安心して着られる服を買う方が安全です。
4.ときには潔く手放す勇気も必要
そして、そういうカワイイ服は最終的に全部手放しました。これ以上深追いすると、傷がさらに広がりそうだったからです。
断捨離をしつつ、似合う服を見つけた話がこちら⇒服代を節約しておしゃれになる5つのコツ。自分らしくない服はもう買わない。
おかげで今は、服はカジュアル系に統一されました。同じような雰囲気の服が揃っているので、コーディネートの相性も良し。着る服には困りません。
もし1着買った時点でなにかが違うと思ったら、それは危険信号です。ファッションの開拓は諦めて、いつものスタイルに戻った方が安全だと思います。
せっかく買ったのにと惜しむ気持ちも分かります。が、失敗も経験として受け止めれば、無駄にはなりません。
5.福袋などのまとめ買いは危険
服を買うとき、中身を見れないもの。それが福袋です。
福袋は大体が売れ残りなので、好みもスタイルも関係なくバラバラな服が入っていることが多いです。そういう服を全部着こなそうとすると、どうしても新たなアイテムが要ります。
ギャンプルと割り切って買うならまだ良いかもしれませんが、本当に着る服を買うために福袋を選ぶのはかえって無駄遣いなんじゃないでしょうか。
ディドロ効果は、それまで持っていなかった新しいものを買うと起こりやすくなります。服に限らず、何かを買うときは自分に無理なく馴染むかどうかを考えることが大事じゃないでしょうか。