洗濯機なしで洗濯するメリット&デメリットとは?2年続けて感じたことを紹介
洗濯機がない暮らしを始めてもうすぐ2年になる。実際に続けてみて分かった、洗濯機なしで洗濯するメリットとデメリットをお話したい。
ミニマリストの間でも、洗濯機を持つかどうかは賛否両論だ。もし万が一にも、洗濯機を断捨離しようか迷っている人がいたらチェックしてみてほしい。
洗濯機なしで洗濯?
実家から引っ越したのをきっかけに、洗濯機を持たない生活を試してみることにした。これが意外と、在宅ライターの暮らしには合っていたのだ。
洗濯機なしでどうやって洗濯しているか、方法はこちらで紹介中⇒ズボラでもできた手洗い洗濯のやり方。洗濯機なしで脱水するコツはあるか?
一人暮らしから一年後に2回めの引っ越しがあり、ワンルームアパートに住み始めた。とにかく部屋がせまいので、洗濯機を持つ気がますますなくなった。
洗濯機なしの生活から1年たったときの話はこちら⇒一人暮らしは手洗い洗濯で十分?洗濯機なしの生活を一年続けた枯れ女の実感。
そんなこんなで、洗濯機を買う予定は無しだ。私の場合、今は手洗い洗濯で十分である。
だが引きこもりの私には合っていても、そのほか大多数に合っているとは限るまい。手洗い洗濯のメリット&デメリットを以下からみていく。
洗濯機なしのメリット
まずメリットはこちら↓
水の節約になる
まず考えられるメリットは、使う水が節約できることだろうか。
一人暮らし向けの4.5kg洗濯機だと、1回で使う水の量は70~100Lほどだ。洗濯用たらいは、いっぱいに水を張っても9~20Lくらいしかない。すすぎながら洗っても、使う量はせいぜい30~40Lが限界じゃなかろうか。
一人暮らしだと洗濯ものも少ないから、その度に大量の水を使うのはもったいない。服の量が多くないなら、手洗い洗濯でも十分じゃないかと思う。
しかし地球にはやさしい一方、水道代の節約には役立つのか。毎日1回洗濯すると、水の量はこうなる↓
・1ヶ月の使用量…2.1~3㎥
・従量料金…0円
・基本料金(メーター20mmの場合)…1,170円
・1ヶ月の水道料…1,170円
東京だと、1ヶ月5㎥(2ヶ月で10㎥)までなら基本料金だけで済む。洗濯だけをみれば、そこまでお金はかからないことになる。
もし水道料金を節約するなら、お風呂などほかの対策をする方がいいんじゃなかろうか⇒一人暮らし女性の水道代を、1ヶ月平均1,500円に節約する4つのエコな方法。
電気もかからない
洗濯機は、水だけじゃなく電気も使う。自力ならばその点もエコだ。
ちなみに、1回の洗濯でかかる電気代はこちら↓
・洗濯機の電力…200~300W
・1回の洗濯(約40分)で使う電力量…133~199wh
・毎日1回洗濯したときの1ヶ月の電力量…3.99kwh~5.97kwh
・1ヶ月の電気代(1kwh20円の場合)…約80~120円
洗濯だけだと大してかからないが、洗濯乾燥機は要注意だ。乾燥まで洗濯機にまかせると、電気代が高くなる。
乾燥機まで使ったときの電気代はこちら↓
・1回の洗濯(約40分)で使う電力量…2,000~2,200wh
・毎日1回洗濯したときの1ヶ月の電力量…60kwh~66kwh
・1ヶ月の電気代(1kwh20円の場合)…約1200~1320円
1ヶ月で1,000円オーバーとなると、無視できない金額だ。
もし電気代が高いなら、洗濯機で乾燥するのをやめるといいかもしれない。電気でものを乾かすのは、お金がかかることなのだ。
買い替えのお金もかからない
水道・電気代よりもお金がかかるのは、洗濯機そのものの値段かもしれない。一人暮らし用の洗濯機だと、20,000~30,000円くらいはする。一人暮らしを始めたばかりだと、かなり大きい金額だ。
最初のうちは手洗い洗濯で初期費用を節約し、あとから洗濯機を買い足しというのもいいかもしれない。
引っ越しが楽&ちょっと安くなる
初期費用というと、引越し代もバカにならない。とくに洗濯機などの家電は、運ぶのにお金も手間もかかる。
我が家は洗濯機をはじめ、大きい家電がないのでその点は楽だった。持ち物が少ないと、引っ越しも気楽でいい。
部屋が広くなる
持ち運ぶのがひと苦労なら、置き場所も困るものだ。多くの部屋には洗濯機用のスペースがあるものだが、ワンルームだとかなりスペースを取られる。
今の部屋は作業スペースの横に洗濯機の置き場があるが、もし横に洗濯機があったらさぞかし邪魔だろう。私としてはスッカラカンの部屋が好きなので、あまり大きなものは増やしたくない。
好きな場所で洗い物ができる
手洗い洗濯は、基本はお風呂場でジャブジャブ洗う感じだ。が、その気になれば、たらいを持ち運んでどこででも洗濯できる。
もしホースがあるなら、ベランダで洗ってそのまま干すこともできるだろう。ちょっとした時短になる。
洗濯機の掃除がなし
また、洗濯機は持っているだけで、掃除や管理などの手間がかかるものだ。マメにキレイにしようと思うとなかなか面倒くさい。私のようなズボラは放ったらかしになる。
洗濯機を使い続けると、洗濯槽の裏が汚れてくる。それを放ったらかすと、今度は洗濯もののニオイやカビなどの原因にもなってしまう。
さらに洗濯機とカベの間や、洗濯機の下はホコリがとてつもなく溜まるスポットだ。うっかりタオルなどを溝に落とすと、それはもうヒサンなことになる。
しかしたらいなら、水で流せば簡単にキレイになる。人にもよると思うが、キレイな部屋を保つなら大型家電は持たない方がいい。
[ad#kijinaka]
洗濯機なしのデメリット
色々とメリットを並べたが、もちろんデメリットもある。私が実感しているのはこちら↓
単純に時間を取られる
洗濯機を動かしている間は、自分はほかのことができる。しかし手洗い洗濯となると、洗濯の分だけ時間を取られてしまう。
私は1回の洗濯に、20分ほどかかる。週に3~4回は洗濯しているから、それで60~80分。1ヶ月で4~5時間は洗濯に時間を使っていることになる。
それだけの時間があれば、ブログのネタを考えたり本を読んだりできるだろう。効率を大事にしたいミニマリストも多いから、洗濯機を持つ気持ちもよく分かる。
ここは、手洗い洗濯をスローライフと呼ぶか無駄と呼ぶかの差だろう。私はお金がないので、当分はスローライフ生活を楽しむことにする。
一度にたくさん洗えない
たらいで洗うとなると、一度に洗える量に限りがある。一人暮らしでも、服が多い人は大変だろう。3日分も溜めると大変なことになるだろう。
私は手持ちが20着もないうえ、1着を数日着回す暮らしだ。1回の洗濯ものが大した量じゃないから、手洗いを続けられるというのはある。
脱水が手間
洗濯機は、洗いから脱水までやってくれるのが便利だ。手洗いだと、この脱水が実に面倒くさい。
シャツなど薄いものは絞るだけだからまだいいが、ジーンズなどしぼりにくいものが大変なのだ。最近はしぼることをあきらめ、お風呂場にしばらくぶら下げるようにしている。
自力で脱水するから、水切れも機械よりわるい。その分、乾くまでにちょっと時間がかかっていると感じる。とくに冬場は、さいてい2日は干さないとダメだ。
布団など大ものが洗えない
たらいなので、毛布や羽毛布団などは当然洗えない。せいぜい、電気毛布を洗うのが限界だ。
電気毛布を洗った話はこちら⇒1年使い続けた電気毛布を洗濯した話。たらい1つで簡単にできる洗い方とは?
おかげで今使っている布団などは、長らく洗えていない。かなり面倒くさいが、春になったらコインランドリーまで持っていって洗おうか。
冬がキツい
冬に真水で手洗い洗濯など、苦行以外の何ものでもない。以前私は無理をして、手のしもやけがひどいことになった。
しもやけが重症化するとこうなります⇒しもやけを放っとくとこうなるよ。重症化したときの治し方と予防法。
今は実家からもらったゴム手袋+お湯を使って洗濯している。温かくて快適に洗えるが、その分ガス代がよけいにかかる。
普通の暮らしていれば、洗濯機がない生活になる方が珍しいんじゃなかろうか。正直、無理してまで続けるもんじゃない。
それでも「洗濯機なくてもいけるんじゃあ?」と感じたときは、参考にしていただければ幸いである。