ファストファッションばかり買うとハマる、おしゃれから遠ざかる負のサイクルとは?
安くておしゃれなファストファッションですが、頼りすぎは危険です。ファストファッション一辺倒になるとおしゃれから遠ざかる理由をお話します。
ファストファッションが厄介なのは、1着1着を愛着を持って着続けにくい点です。愛着の持てない10着を着回すより、お気に入りの1着を着続ける方がおしゃれに近づけるのです。
「いくら服があっても、おしゃれを楽しめない」。そう悩む人は、まずファストファッションから距離を置いてみてください。
1.安い服はすぐダメになる
おそらく多くの人は実感しているとは思いますが、ファストファッションはすぐダメになります。むしろ「この値段だからしょうがない」と割り切って買うのが、もはや常識です。
「洋服はダメになったら、新しく買うもの」。安い服はそういう意識を人に植え付けます。まずこれが、おしゃれから遠ざかる一歩目です。
2.新しい服もファストファッション
安い洋服ばかりに慣れると、高いお金を払って服を買うのが馬鹿らしくなります。そのため、新しく買う服もファストファッションに偏りがちです。
(この「買っては捨てて」のサイクルで、年間100万トン以上の服が無駄に。安い服の問題はこちらでも⇒「THE TRUE COST~ファストファッション 真の代償~」感想。安い服の裏側とは?)
安い服ばかり買っていると、新しい服を買うときも「安さ」優先。「自分が欲しいかどうか」より、「値段」で買うかどうかを決めるようになります。
値段の低さを一番に考えると、「本当に欲しい服」に出会えなくなります。詳しくはこちら⇒ミニマリストなファッションへ一歩前進できる、着たい服を素直に買う方法
お得は私も大好きですが、「欲しいかどうか」となると話が別です。本当に着たい服以外は、いくらお得でも買わない方が良いのです。
3.手持ちの服に満足できなくなる
安さ優先で、本当に着たい服がない。そんなクローゼットを見ても、人は満足できません。いっぱい服はあるのに「着る服がない」状態になります。
「着る服がない」。そのカラクリはこちらで説明しています⇒女子のファッションを悩ませる、「着る服がない」問題が起こる理由。
また、安い服が満足できないのには「質の低さ」にも理由があります。
生地の質が低かったり、縫製が荒っぽかったり。そんな服は、普通に着ると「妙にしっくりこない」雰囲気がどうしても漂うものです。
(それを誤魔化そうと、巷には無数の「プチプラコーデ」アイデアがあります。が、安いものをおしゃれに見せるのはH難度の上級技です⇒)
店頭やスマホの画像で観たときはおしゃれに見えたのに、自分が着ると「何か違う」。自分にピッタリこない服では、満足もできません。
4.無駄なアイテムを次々と買い足す
「手持ちの服だけじゃおしゃれできない」。人がそう考えたとき、次にやることは「新たなアイテムを買い足す」ことです。
「このワンピースに合うカーディガンがあれば……」「このジャケットに合うスカートがあれば……」。手持ちの服を見ながら、そう思った経験が1度はあると思います。
しかしここで買い足すアイテムも、ファストファッションがメインではどうなるか?やはり「しっくりこない」となる危険性大です。
5.自分が目指すスタイルを見失う
次々にファッションアイテムを買い足していると、テイストの違う洋服がどんどん増えていきます。すると、「自分がどんな格好をしたいのか?」が分からなくなるのです。
おしゃれで大事なことは、「自分のスタイルを持つ」ということです。特に加齢が気になってくる30代以降は、「自分に似合うスタイル」を追求していく時期でもあります。
自分が着たい服、似合う服が分からないと、おしゃれの方向性も分かりません。目指すゴールが見えないので、進みようがないのです。
まずは「おしゃれの自分軸」を持つことです。何か1つ「これを着続けたい」というアイテムを決めたり、「こだわりの柄」を探してみるのはどうでしょうか。
「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、ファストファッションを追いかけてばかりでは「自分らしいスタイル」は見えてきません。
安い服は、どうしても次々に買い足したくなる魔性があります。しかし大切なのは、あくまでも「自分のペース」で付き合うことです。