マルチタスクを止めると、ストレス解消にもなる理由とは?
今回は、マルチタスクを止めることがストレス解消にもなる理由をお話します。いつもたくさんの用事に囲まれて、頭がいっぱいいっぱいになっていないでしょうか。
けれど同時に色々やろうとするのは、かえって1日を忙しくするだけです。まずは1つ目の前のことに集中すると、心と頭はスッキリします。
目の前のことが楽しめるようになる
マルチタスクを止めると、日々のちょっとしたことも楽しめるようになります。目の前の1つに集中すると、今まで気付かなかったようなことも感じ取れるようになるのです。
最も簡単にそれを実感するには、食事中のスマホを止めるのがおすすめです。いつもの食事もより味わえて、時間がゆっくり流れるように感じられます。
「今日はご飯が美味しく炊けた」「このお惣菜は美味しい」。そんなちょっとした発見が楽しくなります。テレビやスマホを見ながらだと、なかなかこういうところには意識が回りません。
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マルチタスクに慣れてしまうと、思い切り楽しんだ方が良いときでも存分に楽しめなくなります。それは、マルチタスクをしている間は「心ここにあらず」だからです。
散歩のとき、どこか遊びに行ったとき、旅行中など。撮影した写真をツイッターにアップするのに夢中で、旅行先の風景をほとんど覚えていないということはないでしょうか。
いざというとき楽しむには、まずは日常を楽しむことからです。日常の小さなことを楽しめるなら、もっと大きなことはより楽しくなるはずです。マルチタスクを止めるのは、そのためにも有効です。
焦りを感じなくなる
マルチタスクをしないと、心に焦りがなくなります。「あれもこれも」とアワアワすることがないので、どんなに用事が積み重なっても1つ1つ地道に片付けられます。
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マルチタスクをしていると、よりたくさんの作業を詰め込みたくなります。その「もっと、もっと」という気持ちが、人を急き立て、焦らせるのです。
焦りというのは、心に余裕がないことです。心に余裕がなくなるのは、色々な用事や心配事が頭の中でゴチャゴチャになるからです。
マルチタスクは余計な情報を頭の中に増やすだけでなく、作業に必要な「ワーキングメモリ」も消耗します。その相乗効果で、さらに頭がグッチャグチャになるのです。
焦っても焦らなくても、人に与えられた時間は平等です。どうせやるなら、ゆったりした気持ちでやる方がストレスも溜まらないのではないでしょうか。
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脳が疲れにくくなる
焦りを感じた分、脳はエネルギーを使います。それだけ、脳が疲れやすくなるということです。
さらにマルチタスクをしている間、脳は目まぐるしくスイッチを切り替えて「同時に作業している」かのように見せかけています。意識を色々なところに向けるためにも、脳はエネルギーを消耗します。
こんなことが日常になると、脳はいくら休んでも休み足りません。「寝覚めがスッキリしない」「いつも頭がボーッとする」というような場合は、マルチタスクのしすぎが原因かもしれません。
脳を効率的に使うなら、マルチタスクよりシングルタスクです。その方が頭もスッキリするし、作業にも集中できます。
効率的な作業には、逃げ道を断つことも効果的です⇒勉強や仕事の途中で気が散らないための、集中力を高めるコツ
時間にも余裕ができる
1つの作業に集中すると、時間も効率的に使えるようになります。その分、実際の時間にまで余裕が生まれるのです。
マルチタスクとは、小さな作業台に荷物が山積みになっているようなものです。仕事をするにしても、そのままの状態では効率が悪くなります。
作業を早く済ませるなら、まずは荷物をどけることが先決です。同じ作業量でも、1つ1つの荷物を順番に片付ける方がスムーズにいくはずです。
時間に余裕ができれば、心もますますゆったり構えられます。この良いサイクルが続くと、日常のストレスも自然と減るのです。
マルチタスクは、生活のゆとりや余裕を隙間なく埋めてしまいます。ゆとりのない生活は心も疲れさせ、イライラを増やす元にもなります。
あまりに疲れてしまったときは、いったん脳をリセットするのが良いです。あれもこれもと追いかけるのを止めて、まずは一番大事なこと1つに集中してみてください。