おひとりさま枯れ女にとっても他人事ではない?死に場所難民・看取り難民問題。
近い将来、家族を看取る場所がない「看取り難民」や「死に場所難民」問題が深刻になると言われています。
枯れているとは言え私もまだ30代、「死」をリアルに感じる齢ではまだまだありません。しかし「死ぬ場所がない」というのは、おひとりさまにとっても他人事ではないかもしれません。
死に場所も確保できない2025年問題
「死に場所難民」問題は別名、「2025年問題」とも言われています。ちょうどこの年に、団塊の世代が70代を超えることから名づけられたようです。
2025年というと、もう後10年を切っています。最近は子供の頃に比べ、2~3年が過ぎるのがあっという間。「まだ先の話」などと言っているうちに、その年が来てしまいそうな気もします。
自宅でも死ねないのか?
しかし「死に場所が確保できない」とは一体どういう状態なのか。イメージ的には、「病院や施設が満室」というのが真っ先に浮かびます。
確かに今の時点で、老人ホームなどは一杯一杯です。施設に居場所がないというのは分かります。
私としては「それなら自宅で最期を迎えれば良いんじゃ?」と単純に考えてしまうのですが、そう話は簡単ではありませんでした。
もし自宅に家族がいる場合、家族がその人の面倒を最期までみないといけません。しかし不景気でせわしない現代社会、その余裕がない世帯もたくさんあります。
病院・施設にも入れず、家族にも頼れず、行き場所を失う高齢者たち。これは、もしかしたら50年後の私たちの姿かもしれないのです。
おひとりさまが今からできることは?
ならば、おひとりさまが今からできることは何なのか?誰にも頼れないのなら、自分で自分の面倒を最期までみるしかないのではと思います。
社会学者の上野千鶴子先生も、「最後は皆シングル」と言っています⇒上野千鶴子さん著「おひとりさまの老後」感想。誰もが最後は通る道。
私も幸い、還暦まで30年近くあります。今から準備を始めれば、少しは安泰の老後に近づくのではと考えています。
身体を鍛える
病院や施設が必要なのは、それだけ肉体が衰えるからです。身の回りのことを自分で済ませられるだけの体力があれば、ずっと自宅にいられます。
私もボチボチ、近所のウォーキングなどを始めています⇒早歩きダイエットで挫折しない、インターバル速歩の方法。
人間、まずは健康です。インドア派のオタクにはなかなか大変ですが、将来後悔しないためにも続けていきたいです。
人脈を広げる
遠くの親戚より近くの他人。家族もいないおひとりさまなら、本当に他人との繋がりが全てになります。私も友人が少ないので、この問題は切実です。
しかし、「人脈を広げるならボランティア活動がおすすめ」という情報はゲットしました⇒かなつ久美さん「38歳からの!女ひとり人生 お金&暮らしの不安が消える本」感想。
ボランティアでも趣味のサークルでも、何かしら人が集まるものに参加できればと思います。
かかりつけ医を探しておく
しかしいくら身体を鍛えても、病気の可能性は消しきれません。馴染みの病院があれば、急に具合が悪くなっても安心ではないかと思います。
自治体によっては、高齢者に自分の情報をまとめておける「救急医療情報キット」を無料で配っています。これは、持病や今飲んでいる薬、通院中の病院などの情報を保管するためのものです。
有料のものなら、ネットでも買えます。持病がある人などは、万が一のために持っておくと安心かもしれません。
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元気なうちに施設を見つけておく
もし自宅で一人が心細い場合は、早め早めに施設を探すのが良いかと思います。体力があるうちに色々見て回れば、いざ入居というときにも慌てずに済むのではないでしょうか。
上野先生も「おひとりさまの老後」で書いているのですが、値段とサービスが比例しないのが介護業界なのだそうです。ネットでも下見の案内などがあるので、地域の施設探しに役立てられそうです。
各種制度を調べる
分かっていそうで分かっていない、国や地域の制度の数々。私も制度のことは全く知らない状態なので、少しは勉強した方が良さそうです。
「在宅死」などで調べるとその関連の本がいっぱい出てくるので、まずはそのあたりの本から始めようかと思います。
まだまだ先のことにも感じますが、そのときは確実にやって来ます。今からできることならば、今のうちに手を付けていきたいと思います。