ミニマリストと節約家の違いとは?ものを持たない暮らしはただの質素か。
ミニマリストと節約家。この2つは似ているようで、全く違うものです。どこがどう違うのか、ミニマリストと貧乏暮らしを両立している私の実感をお話します。
「ミニマリストって貧乏なんでしょ?」。そんな質素なイメージを持っている人は、ぜひチェックしてみてください。
ミニマリストと節約家の違いはお金の使い方
ミニマリストと節約家の大きな違いは、お金の使い方です。節約家はお金を使わないことが優先で、ミニマリストはものを持たないことが優先です。
お金のあるミニマリストは、その財力を使ってものを持たない暮らしを実現します。ときには、普通の生活より支出が高く付くこともあるのです。
冷蔵庫を持たず、食事は外食やお弁当など。アメリカの富豪ミニマリストになると、部屋すら持つのが嫌でホテル暮らしをする人もいます。
洗濯も洗濯機を使わず、近所のコインランドリーへ。お風呂も、銭湯やスポーツジムを使う人が多いです。
毎日ホテル暮らしで、自分で掃除や料理の必要が無いのは最高に楽で良さそうだなと思います。が、庶民には到底マネ出来ないミニマリストスタイルです。
(それにホテルのベッドでは、寝ても疲れが取れない気がします)
節約とミニマリストを両立したい私の場合、お金を使わずに済ませることの方が優先。なるべくものやサービスを買わず、自力で何とかしようとするスタイルです。
冷蔵庫がないところまでは一緒でも、外食ではなく自炊で。毎日、近所のスーパーへもやしを買いに走っています。
ちなみに最近の食事は、こんなものを食べています↓
具はもやしと卵のみで、おかずは納豆1パック。汁ものは、実家の母からもらったインスタントです。1日の食費目標を、200円以内に収めることを目標にやりくりしています。
肉も食べたいですが、安いものでも200円を越すので滅多に食卓には出ず。たまに買って食べると、最安の鶏むね肉でもものすごく美味しく感じます。
普段の生活レベルを極限まで下げると、ちょっとしたことでも大きな喜びが。幸福のハードルがガクッと下がるのが、貧乏ミニマリスト生活の一番のメリットです。
ミニマリストはむしろリッチな人が多い
私が知っているミニマリストの方々は、むしろお金持ちの人が多いです。ものが少ないからこそ、こだわりを持って良いものを厳選。高級志向な人が多いなと感じます。
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上質なウールを使ったダウンだったりコートだったり、10万円近くするような高級アウターを着こなす方もいます。私も自分なりに良い上着を持っているつもりですが、使うお金のケタが違いました。
質素な暮らしはただの貧乏か?
振り返って、お金のないミニマリストの暮らしはどうか?私を例に挙げると、今はこんな感じの生活です↓
・完全ノーメイクで常にすっぴん
・石けん、シャンプーは使わずお湯のみで洗う
・テーブルは自作の収納ボックス
・普段着は2着のヒートテックを着回し。寝るときもヒートテック
・穴が空いたトップスを大事に着続けている
・洗濯はたらいで手洗い
・もやしとたまごが主食。調味料は塩のみ
もはやミニマリストというよりも、単なる質素な暮らしです。そこに生来のズボラが加わって、より貧相な暮らしができ上がりました。
最初は「こんな暮らし無理」と思ったのですが、慣れたら意外と快適。楽な方へ楽な方へと流れた結果の、ものぐさ生活でもあります。
貧乏系ミニマリストなりのこだわり
もはや持たない暮らしと質素な暮らしの区別がほとんどない状態ですが、ミニマリスト的なこだわりもあります。一番気を付けているのは、「やせ我慢は止めよう」ということです。
なぜ持たない暮らしをするかと言えば、やはり日々の生活をより楽しむためです。ミニマリスト生活が優先で、暮らしがつまらなくなったり辛くなるのはやり過ぎじゃないでしょうか。
今は大きくてかさばる家電を減らしつつ、どこまで身軽な暮らしができるのかを検証中です。余計なお金も使わずに済むしで、貧乏暮しのなかでも無理なく楽しめるチャレンジだと思っています。
しかしその一方でゲームや本が好きなので、昔買い集めたものを未だに持ち続けています。ミニマリスト暮らしの間に厳選して断捨離はしたものの、ゼロにはなっていません。
よりものを持たないことが偉いと思われがちなミニマリストですが、自分が必要だと思えばどんどん持っても良いと思います。ものを持たない競争は、むしろ苦しくなるもとです。
貧乏を正当化しない
そしてもう1つ気をつけているのが、貧乏に甘んじないということ。大金持ちになりたいわけじゃないけれども、人並みに苦労せず暮らせるだけの収入は得たいです。
「私はミニマリストだからお金がなくても良いのだ」と思うと、どうしても現状で良しとしてしまいます。貧乏なことを、ミニマリストで正当化してしまう気がするのです。
正当化が良くないのは、自分の考えから目を逸して逃げることだからです。いくらミニマリストだからと強がっても、お金が稼げなくて苦しいと思う現実はなくなりません。
質素な暮らしが悪い、というわけじゃないです。が、「もうちょっとお金があったらなあ」というのも、正直な気持ち。それを誤魔化したくないということです。
いつかは富士山に登ってみたいし、超ド近眼の目も視力矯正したいというのも事実。やはりそのためには、もっと稼がにゃいかんと思います。
私はお金を稼げるようになっても、節約系ミニマリストを続けると思います。いかにお金を使わないように普段の生活を工夫するかを考えるのは、単純に楽しいです。
周りから貧乏くさいと思われても、自分が良ければそれで良し。お金持ちになったからといって、質素な暮らしを止めなきゃいけないというルールもありません。