ミニマリストに学ぶ秋冬アウターファッション。同じコートを飽きずに着続けるコツとは
秋冬には欠かせないアウターですが、上着を着ると見た目が毎日同じになってつまらないということはないでしょうか?今回は、同じコートを飽きずに着続けるファッション術についてお話しします。
コートは普通の洋服に比べて高価なので、あまりバンバン買うことが出来ないものだと思います。だからこそ、1着1着を大切に着られるような選び方が重要になってくるのではないでしょうか?
一番のお気に入りを選ぶ
同じものを着続けても飽きない秘訣。それは「一番のお気に入りしか身に着けない」ということです。子供の頃、毎日のようにお気に入りの服ばかり着てすぐボロボロになってしまったという経験はないでしょうか?
子供は好きなものを好きなだけ、素直に着ます。大人もこれに見習い、好きなものを好きなだけ着れば良いと思います。
けれど大人の場合、服を買うときに色々な情報が邪魔をすることがよくあります。「今年流行りのスタイル」「セールでお買い得」「今話題のブランドの服」など、余計な情報に惑わされ、自分を見失ってしまうのです。
同じコートやジャケットに飽きる理由
毎日着るコートやジャケットは、身近な分新鮮味が薄れやすいアイテムでもあります。けれど「時間が経って飽きた」とか「マンネリに感じる」のは、決してアウターが「毎日見るもの」だからではありません。
同じアウターを着続けてうんざりしてしまう真の理由は、「そのコートやジャケットが、本当は好きではなかった」からです。本当は気に入ってなかったから、1シーズン着ただけですぐに飽きてしまうのです。
特にセールのときなどは、じっくり考えずに「取りあえず」買ってしまうこともあるのではないでしょうか。また「セール品だから」という理由で、「長く着なくても良い」と無意識で判断しているかもしれません。
そうして適当に買った服は扱いも適当になり、自然と「適当なアウター」になっていくものです。適当な服には愛着も抱けないから、結果的に「着ていてウンザリ」してしまうのです。
逆にゆっくり時間をかけて選んだものは、親しみが湧きやすいと思います。それを買うまでの間に考えた時間や手間がプラスされ、単なるアウターから「一生懸命選んだアウター」に格上げされるからです。
人は手間暇をかけて手に入れたものは、簡単に手放そうとは思わないものです。買ったばかりのアウターに飽きてきたと感じたら、それはあなたにとって「適当なアウター」だからかもしれません。
2軍、3軍のアウターは断捨離する
手間暇をかけた服選びは、新しい服を買うとき以外にも出来ます。手始めに、手持ちのアウターをじっくり吟味しなおしてみてはどうでしょうか?
本当に気に入ったアウターを見つけるには、そのほかの「イマイチなアウター」を断捨離するのが一番です。2軍・3軍のアウターは処分し、残すのは本当に気に入った1軍だけにするのです。
「普段使いのアウターはチェーン店で買った安いダウンで、お気に入りは特別なときしか着ない」という人は多いと思います。けれど、心の中ではイマイチだと思っている上着を毎日着て、本当に満足でしょうか?
「汚れると嫌だから」「毎日着てると傷むから」。もったいないと思う気持ちも分かりますが、せっかくのお気に入りを着ないで取っておく方が余程もったいないことです。お気に入りなら、むしろ毎日使うべきです。
上着の汚れや傷みにしても、よほど乱暴に着なければ簡単にヘタることはないでしょう。毎日ブラシを使ったり、シーズン終わりにクリーニングに出すようにすれば、何年でも着られると思います。
断捨離は「理想のファッション」を探す作業
また、2軍・3軍を処分するのは、余計な選択肢があると判断が狂うからという理由もあります。くじ引きでも、100本の中から選ぶより10本の中から選ぶ方が当たりくじを引くのは簡単なのではないでしょうか。
クローゼットにいつまでもイマイチな洋服があると、「自分の好きなスタイル」が見えてきません。「森の中に木の葉を隠す」ごとく、イマイチな服の中に紛れて好きな服の見分けがつかなるのです。
これを解消するには、服を減らして木の葉の量を減らすのが最も確実な方法です。服の数を減らすのには、「自分が着たい服」を探していくという意味でも大事な作業なのです。
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アウターを新調するときは「理想の1着」を探す
もしアウターを新調するときは、今まで以上に最新の注意を払わなければいけません。「自分の理想の1着が見つかるまで、絶対に買わない」くらいの意気込みで調度良いと思います。
デザイン、色、素材など、細かい部分までとことん突き詰めるのもおすすめです⇒ミニマリスト的、服のコーディネート方法。自分の定番ファッションを見つける秘訣
理想の1着をイラストにしてみたり、ネットで理想に近い服の写真を集めるのも良いと思います。「これぞ理想のアウター」と思うものが見つかるまで、じっくり腰を据えて取り組んでみてください。
まずは断捨離が先
ここでやってはいけないのが、イマイチなアウターを処分しないまま新しいアウターを買い足すことです。ここで適当なアウターで妥協してしまっては、今までの沼から結局脱出することができないままになるからです。
手持ちの中から「お気に入りのアウター」を選び出せないのに、お店にある無数のアウターから「理想の1着」を見つけることなど出来ないでしょう。例え遠回りに思えても、まずは断捨離を先に終わらせて下さい。
着こなしを変えてみる
お気に入りのアウターを選んでも、ときには気分転換したくなるかもしれません。そんなときは、着こなしを変えるといつもと違ったスタイルが楽しめるのではないでしょうか。
前を開ける
一番手軽なのは、前を開けて着ることです。前を開ければ中に着ている洋服も見えるようになり、コーディネートの幅が広がるのではないでしょうか。
カジュアルなベストやジャケットに限らず、アウターの前開けはどんな上着でも違和感なくできるものです。特に今年は暖冬の傾向があるそうなので、アウターを前開けに挑戦しやすいかと思います。
前開け以外にも下のボタンだけを閉めたり、ボタンを閉めずにベルトだけを使うなど、アウターによって開け方にもバリエーションがあります。身体が冷えない範囲で、色々と試してみてください。
小物を変える
ストールや帽子があるなら、上手く組み合わせると着こなしが変わって見えます。日によって、ストールだけ、帽子だけとアイテムを増やしたり減らしたりすれば、簡単にスタイルをアレンジすることも出来ます。
私は持っていないのですが、長めのネックレスがあればアウターの上から付けるのもおすすめです。
アウターはひんぱんに買うものではないからこそ、いざ選ぶときはじっくり吟味することが大切です。今後長く付き合っていくのなら、「お気に入り」とハッキリ言えるものを選ぶ方が良いと思います。
この時期は毎日お世話になるアウター、どうせなら好きなものを好きなだけ着る方が、厳しい寒さも楽しく乗り越えられるのではないでしょうか?