自分に自信がない人ほど、好きな洋服やファッションにこだわる方が良い理由。
自分に自信がない人がほど、自分が好きなファッションにこだわる方が良いです。今回はその理由をお話します。
自分に自信がないとは、等身大の自分を見たくないという心の現れです。それはときに、着ている洋服にも現れることがあります。今着ている服が本当に自分が好きなものか、今一度問いなおすのはどうでしょうか。
服を着る目的は何か
洋服は、自分がどういう人間かをアピールするのに便利な道具でもあります。けれどそれが、自信のなさをますます深くしているのかもしれません。
世の中には、家計を圧迫してまで高級ブランド服やスーツに身を固める人がいます。そこには、「自分を認めてもらいたい」という強い思いも含まれるのではないでしょうか。
おしゃれ=自分を認めてほしい?
これを「自己承認欲求」とも言いますが、自分に自信がない人ほど、この欲求は強くなります。
本来、自信は成長とともに自然と育つものです。が、今の社会、激しい競争やら何やらで自信が育ちにくくなっています。自分に自信がないと、人は常に不安を感じることになります。
そこで人は自信のなさの穴埋めとして、代わりに「他人に自分を認めてもらおう」とします。自分で自分が認められないので、それを周りの人にやってもらおうということです。
しかし残念ながら、着る服で自分の価値が決まるということはありません。「ボロを着てても心は錦」という言葉もあるように、質素な身なりでも立派な人はたくさんいます。
自分に不釣り合いな服を着ると、かえって野暮ったく見えることもあります⇒おしゃれな服を意識しすぎると、かえってダサいファッションになる理由とは?
仮に「良い服ですね」と言われたとしても、それは服が褒められたのであって自分自身が褒められたワケではありません。「この服でなければ、自分は認められないのでは?」と、ますます不安になるだけです。
適当すぎる服は自分で自分を下げる
逆に、服を適当に選んでいるのはどうか。これが習慣化すると、「自分は適当な服がお似合いだ」というメッセージが無意識下に刷り込まれる可能性があります。
安いだけの服、楽なだけの服など、手近なもので妥協。そうしていざ着ると、イマイチで満足できないということも多いのではないでしょうか。
素直にお気に入りの服を選べないのは、「自分に相応しくない」と知らず知らずのうちに思い込んでいるのかもしれません。
自分が着たいものを素直に着てみる
自分を大きく見せようとしたり、逆に必要以上に小さく評価したり。自信のなさは、ありのままの自分を受け止めきれていない証拠です。まずは、自分で自分を認めないと始まりません。
その第一歩として、まずは自分が着たいものを普通に着るのはどうでしょうか。大きく見せるとか安く済ませようとかは一切考えず、自分が着たいものを選ぶことです。
(その前に、手持ちの服を見直して処分するのも大事です⇒ズボラもできる洋服の断捨離。処分が簡単になるシンプルな質問で、捨てるのに迷わない)
このとき大事なのが「適正価格」を意識することです。最初に、「自分はいくらまでなら服にお金を出せるか?」と考えます。
一般的には、ファッション費は収入の2%までと言われています。年間で考えれば、あるていどまとまった金額になるはずです。後は年に何着買うかで、1着ごとの予算が決まります。
予算が決まったら、その範囲で服を選びます。5,000円なら5,000円、10,000円なら10,000円ギリギリまで候補に含めることです。
着たい服の選び方は、こちらにも詳しくあります⇒ミニマリストなファッションへ一歩前進できる、着たい服を素直に買う方法
こうしてじっくり選んだものが、「今の自分に相応しい服」ということになります。大きくも小さくもない、等身大の自分にピッタリの服です。
自分を認めるとは、言い換えると「開き直る」ということ。至らないなら至らないなりに、「まあ大丈夫だろう」と肩の力を抜くことです。
自信のない自分を責めたり、性格を無理やり変えようとする必要はありません。良い部分も悪い部分もひっくるめて、「自分はこういう人間なんだよな」と受け止めます。
前にも言いましたが、服は自分をアピールするのに便利な道具です。着たい服を着ることは、ありのままの自分を周囲に見せるということにもなります。これも1種の開き直りです。
いったん開き直ると、人は自分で自分を受け止めるのが簡単に。ひいては、自分への自信にもつながっていきます。
服は視覚的に訴えてくるものなので、メッセージが分かりやすく、またストレートに伝わります。だからこそ、取り扱いにも注意がいります。
自信がないと悩む人ほど、自分にピッタリの服をじっくり選ぶ方が良いです。見栄を張るでも卑下するでもなく、「素の自分」に似合う服を着ることで、自信も持てるようになるのではないでしょうか。