鮭チャーハンに納豆を+αしたらどうなるか試してみました。~実録・一人暮らしの節約料理(6)~
自炊初心者が初の一人暮らしで挑戦する料理、今回は鮭チャーハンを作った話です。
普通に作れば良いものを「余った食材も入れてみよう」と思い立ったことから、料理はおかしな方向へと突き進むことに。これから、その顛末をお話しします。
チャーハンに+αしてみる
夕食はいつも、冷蔵庫の中身を見て適当にメニューを決めます。その日我が家にあった食材は、鮭と納豆と卵、それに冷凍のご飯でした。
焼鮭と卵焼きと納豆ご飯で済ませれば簡単ですが、どうにもそれでは飽きたらなくなってきました。そのメニューは、同じ週に既に2度も食べていたからです。
焼鮭の日の間には、謎のハンバーグ(?)を食べた日が入っています⇒実録・一人暮らしの料理。自炊史上、最高にミステリーなハンバーグ(?)の話
そこで何か一工夫したいと思いついたのが、「鮭チャーハン」を作ること。これで、鮭のレシピが増えると内心ウキウキでした。
けれども、チャーハンを作ると納豆が余ります。冷蔵庫の納豆が余り気味だったので、これも消化したいと思いました。
美味しいもの+美味しいもの=美味しいもの?
チャーハンと納豆を別々に食べれば済む話なのですが、ここで私はまた妙なことを思いつきました。
鮭(美味しいもの)+納豆(美味しいもの)=美味しいものができる?
「鮭チャーハンに、アクセントとして納豆を入れてみては?」急に思いついたアイデアが気になって気になって、無性に試してみたくなりました。
材料
早速材料を用意します。一見すると、ごく普通なのですが……。
鮭…1切れ
卵…1個
ご飯…茶碗1杯分
しょうゆ・塩…適量
納豆…1パック
正直、上の4つの材料だけなら至極まっとうな鮭チャーハンができると思います。この完成された材料の中に毛色の違う食材を足すのは、今見ればどう考えても危険でした。
作り方
果たして、納豆がチャーハンにどう影響をあたえるのか?調理開始です。
鮭を焼く
まずは鮭を焼きます。火が通って表面の色が変わってきたら、一旦お皿に移します。
焼鮭の骨はあらかた取っておき、混ぜやすいようにほぐす。こういった一手間があると、「本格的な料理っぽさ」が味わえて少し悦に浸れます。
鮭チャーハンを作る
卵とご飯と鮭で、普通にチャーハンを作ります。
卵とご飯をしっかり炒め、卵が固まってきたところで鮭を投下。鮭が全体に行き渡るよう、しっかり混ぜました。
ところどころでフライパンをリズミカルに振ると、気分はまさに料理の鉄人。珍しくも調理が順調に進み、私は浮き足立ちました。
途中の鮭チャーハンは、こんな感じです。
既にこの時点で、メニューは完成しています。ここで止めれば、普通においしいチャーハンと納豆を食べて終わりになるはずだったのですが……。
けれど、私の調理はここでは終わりませんでした。
+αの納豆は……
私としては、むしろここからが正念場。果たして、鮭チャーハンに納豆はあうのか?これを試さねば、今回の料理の目的は果たされないのです。
パックの納豆を普通に開け、タレを入れてかき混ぜます。いつもの粘りが出てきて、こちらも普通に美味しそうでした。
パックの納豆を、エイヤッと鮭チャーハンの中に入れます。瞬間、チャーハンにはあるまじき粘りが全体へと広がりました。
「これは本当に大丈夫だろうか?」
入れてから不安になっても遅すぎます。私はとにかくチャーハンをパラパラにしようと、夢中で具材をかき混ぜ続けました。
そして炒め続けること、5分は経ったでしょうか。納豆が乾いてきて、だんだんと全体がパラパラに。そこに味付けのしょうゆと塩を入れて、具材となじませます。
そうして見た目がチャーハンの体になったところで、私は火を止めました。
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実食
そして、できあがったチャーハンがこちら。
納豆の影響か、全体がなんだか茶色っぽくなっています。少々不安ですが、いざ実食。
干からびている。そして、しょっぱい。
完全に炒め過ぎでした。納豆の粘りをなくそうと頑張るあまり、具材の水分まで根こそぎ奪い去ってしまったのです。米も鮭も卵も納豆も、全てが干物のようにバサバサでした。
そしてもう1つ、塩分が強すぎる。もし家族に高血圧の人間がいたら、絶対に食卓には出せないくらいの塩っけでした。
鮭の塩分に、タレ入り納豆の濃い味付け。そこにしょうゆと塩まで入れれば、そりゃ味も濃くなるはずです。今まで薄味の料理ばかりだったので、その感覚で味付けしたのが失敗でした。
2度目に作ったチャーハンなんかは、逆に味がなさすぎたのですが……⇒実録・一人暮らしの料理。ご飯を炒めたら、おこげだらけの謎チャーハンができた話
「普通の鮭チャーハンの時点で止めておけば……」。硬くて塩っぱいチャーハンをもくもくと口に運びながら、私は自分の調理に後悔していました。
今回のことで、美味しいものと美味しいものは、ただ混ぜただけでは美味しい料理にならないことが分かりました。やはり大事なのは、途中の調理と味付けです。
次こそは普通の鮭チャーハンを作って、普通に美味しく食べてやろうと思います。