一人暮らし向け、ミニマリスト的な部屋の作り方。私が何もない部屋を手に入れた方法
一人暮らし向けの、ミニマリスト的な部屋の作り方を紹介する。自由が利く一人暮らしは、その気になれば何もない部屋も作りやすい。ミニマリスト生活をスタートするにはもってこいだ。
かくいう私も、本格的に持たない暮らしを始めたのは一人暮らし以後だ。最初こそ多少の不便や違和感があったものの、今では何もない方が当たり前になってしまった。ものが多すぎる部屋は落ち着かない。
大前提:断捨離
絶対避けて通れない大前提として「ものを減らす」ことがある。「言われなくても分かってる」と思われそうだが、断捨離とミニマリストは切っても切れないのであえて挙げている。
ものを捨てる基準は、「今」使っているか使っていないかだ。具体的に使う場面が思い浮かばないものは、捨てることをおすすめしたい。
私も最初は試行錯誤しながらものを捨てていった。私の2年間の断捨離記録はこちら⇒【8割処分】一人暮らしのミニマリスト女が2年かけて捨てたものリスト~カレジョの断捨離実践記~
当時は勢いよく捨てていったので、今は残ったものを大事に使う暮らしにチェンジした。ボロボロになったら買い換える「1in1out」である。
大きな家具を置かない
いらないものを捨てたうえで、何もないミニマリスト部屋を作っていく。「何もない」演出に効果的なのが、大きな家具を置かないことだ。
まずはこんな家具を断捨離して買い換えるのがおすすめ↓
・テーブル→ローテーブルや台に買い替え
・ソファ→座布団・クッションに買い替え
・ベッド→マットレスに買い替え
もし引っ越しのタイミングなら、手持ちの家具を処分して新生活を迎えるのが楽だ。私も実家から引っ越すタイミングでミニマリスト暮らしを始めたので、家具が無いのは逆によかった。
家具の基準としては、自分の手で運べるかどうかだろうか。自分じゃ持てないものは「手に負えないもの」として考えると、自然と持ち物が小さくスリムになっていく。
タンスなどの収納家具も、できるだけ置かない方がいい。たいていの部屋には作り付けの収納があるはずなので、荷物はそこに入る分だけ持つようにする。
装飾を減らしシンプルに
テーブルなどを置く場合も、なるべくクロスなどの装飾を減らしシンプルに。外から覗かれる心配がないなら、窓からカーテンを外してもいい。
私が勢いでカーテンを捨てた話はこちら⇒ミニマリストが部屋からカーテンを断捨離して実感した、メリットとデメリット
家具自体も、なるべくシンプルなデザインで揃えるといい。ついでに色も揃えるとおしゃれ度がアップする。
[ad#kijinaka]
家電も減らしてみる
こちらは上級者向けになるが、家電も減らすとより「何もない部屋」に。まずは無くても意外と困らない、テレビから断捨離するのがおすすめだ。
テレビについてはこちらでも話している⇒テレビを観ない生活ってどう?1年続けた枯れ女が実感するメリットとデメリット。
今はスマホがあれば番組を見られるので、むしろ持たない人の方が増えているかもしれない。私もなにか観たい番組があるときは、スマホのワンセグを使う。
次におすすめなのが掃除機。掃除は雑巾やほうきでもできるので、そこまで不便はない。一人暮らし向けのワンルームならば、小回りの利く雑巾の方が掃除しやすい気もする。
キッチン家電ならば、電子レンジや炊飯器辺りがターゲットになるだろうか。フライパンとコンロでの調理に慣れれば、この2つは使わなくても何とかなる。
さらに進んで、洗濯機や冷蔵庫も断捨離にチャレンジしてみるのもいい。冷蔵庫なしの暮らしは外食メインにすることで簡単に実現できるが、自炊メインでもやればできる。
私が冷蔵庫なしで暮らしている方法はこちら⇒冷蔵庫なしでも一年暮らせる。ミニマリストが教える9つのコツ。
洗濯機は手洗いかコインランドリーを使うかになるが、勤め人は手洗い洗濯を続けるのが大変だ。ちょっとお金はかかるが、コインランドリーをメインで使うのが簡単かと思う。
私は自宅で自営業なので、主な家電がなくともやっていけている。今後時間の自由が減ったら、持つ家具が増えるかもしれない。
逆に置くものにはこだわりを
ミニマリストの部屋づくりで気をつけたいのが、一歩間違えると単なる質素になるということだ。これを避けるのは、部屋に置くものに気を遣うことだ。
気を遣うと言っても、ブランド物など高いもので固めるということではない。ボロボロの使い古しを避け、きれいな物を持つだけでも質素度は下げられる。
お気に入りの色やデザインがあるなら、それで統一してこだわり感を持たせるのもいい。周りに置くものは、自分が納得したものを選びたい。
「なにもない部屋=おしゃれ」ではない
ミニマリストの部屋に憧れる理由には、「おしゃれっぽい部屋にしたい」というのもあるかもしれない。だがおしゃれな部屋を作るなら、ミニマリストにこだわる必要はない。
おしゃれな部屋にするなら、むしろインテリアを効果的に置いたり照明に気を遣ったり、ミニマリストとは真逆のスタンスが求められるんじゃなかろうか。
何もない部屋はシンプルで、侘び寂びの世界というイメージが近いだろうか。無駄を削ぎ落としている点ではある意味美しいが、おしゃれとは雰囲気が違う。
家すら持たないミニマリスト
ミニマリストの原点から考えると、家すら持たないのが真のミニマリストかもしれない。アメリカの元祖ミニマリスト達は、ホテル暮らししている人も多いからだ。そう思うと部屋云々言っている時点でミニマリストではないのかもしれない。
だが部屋なしで暮らすことなど、現状では考えられない。やはり庶民は地道にものを減らすしかない。
何もない部屋を作ってよかったと思うのは、掃除などの面倒ごとから解放されたことだ。だいたいのものは手が届く範囲に置いてあるので、探す手間もない。ズボラにはピッタリだった。
ミニマリスト的な部屋を作る目的は人によって色々だが、根っこには「今より快適に暮らしたい」という思いがあるはずだ。ただものを減らすだけじゃなく、どうすれば自分は快適になるのか考えることも大事だ。