【楽天カードの不正利用】クレジットカード番号を盗まれ30,000円の被害にあった全記録

2021年2月2日

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2017年の暮れに、クレジットカード不正利用被害にあったときの話をしたい。未だに、誰が利用したか分かっていない謎案件だ。

カードを不正利用した犯人への怒り・楽天カードへの当時の怒り再燃・同じような事件を増やしたくないという思いから、被害について詳しく書く。カードのなりすまし被害には、こんなケースもあるのだ。

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カード不正利用の内容

私が最初に被害に気づいたのは2017年12月、自動家計簿サービス「マネーフォワード」からのカード利用お知らせメールがきっかけだった。私はカードとマネーフォワードを連携していて、10,000円以上の利用があったときはメールが届くようにしているのだ。

問題の不正利用の内容がこちら↓

・利用カード…楽天カード

・利用内容…神奈川県内のLホテルとHホテル2件分の予約決済

・利用先…旅行予約サイトJからの申し込み

・被害金額…30,000円ほど

金額は数万円だが、私に取っちゃ大金だ。とくに年末は物入りだったから、けっこう暮らしがカツカツになった。

もちろん私はサイトJを使ったことがないし、そもそもホテルになど泊まらない。不正利用なのは明らかだった。

今回の被害の恐ろしい点

が、被害はそれだけじゃない。予約先のホテルなどに問い合わせた結果、さらに恐ろしい事実がわかった。予約のときに使われた住所と氏名が、私のものと完ぺきに一致していたのだ。

カード番号だけでなく住所まで割れているとなると、犯人が私の家までやってくる危険性もあるということだ。一時は本気で引っ越すかどうか悩んだ。

(当時は一人暮らしの真っ最中だった)

ただ、電話番号だけは私のものじゃなかった。ネットからの不正アクセスなら電話番号までバレていた気もするが、ここだけ違うものだったのは謎である。

一体どこから個人情報がバレたのか?

どこからバレたのかは未だにはっきりしないが、私の心当たりはこの3つくらいだった↓

・日雇いバイトの派遣先のS倉庫

・このブログ

・家族の利用

日雇いバイトの派遣先のS倉庫

私がまっさきに考えたのが、バイトの派遣先だ。そのなかの1つであるS倉庫は、セキュリティ的にちょっと難のあるところだったのだ↓

・カギ付きのロッカーがない

・荷物は休憩所に置くしかない

・休憩所にはカギがかかっておらず、誰でも出入りできる

あろうことか私は、1日だけ休憩所に財布を置きっぱなしにしてしまった。もしかしたらそこで、財布の中身をみられたのかもと思ったのだ。

カードが使われた日は、財布を置きっぱなしにした当日の深夜だ。予約ホテルが神奈川県内というのも、S倉庫近くに出入りする人間が犯人ならうなづける。

財布にはカードはもちろん、マイナンバーカードや保険証まで一緒に入れている。住所や氏名は、そこからバレたのかもしれない。電話番号だけ一致しなかったのは、携帯にロックをかけていたこと・財布には電話番号が分かるものは入ってなかったこと理由と考えると合点がいく。

だが財布をみられたのが原因とすると、私の落ち度になる。最悪、お金は返ってこない可能性もありえる。

このブログ

このブログでは、ちょいちょい手紙やカードを写真に撮ってアップしている。個人情報にはもれなくモザイクをかけているが、私のうっかりでモザイクをかけわすれた可能性を疑ったのだ。そこでブログにアップした画像を全てチェックしたが、モザイクのかけ忘れはなかった。

もしかしたら、写真のモザイクを外して個人情報を読み取る技術がないとも限らない。そのあたりもネットで調べてみたが、あまりハッキリしたことが分からなかった。

だがブログから住所・氏名・カード番号がバレたのなら、もっと拡散されてイタズラが増えるんじゃないかと思う。ネット上はいたって平和なので、ブログからバレた可能性は低いと思っている。

家族の利用だった

カードの不正利用でよくあるのが、家族が勝手に使ったケースだという。楽天カードや警察に相談したときも、まっさきに家族の利用を疑われた。

だが私の家族に、神奈川のホテルに泊まる理由などない。ちゃんと確認したワケじゃないが、家族が私のカードでホテルを予約する理由もない。家族が使った可能性はないと思っている。

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カード利用時の本人認証サービスを設定してなかった

私の落ち度はそれだけじゃない。一番後悔したのが、クレジットカードを使うときの本人認証サービスに申し込んでなかったことだ。

本人認証サービスは、カードのなりすまし被害を防ぐためのしくみだ。ネット上でカードを使うときパスワードを設定して、第三者に勝手に使われないようにできる。

もしカード番号や住所を盗まれても、本人認証サービスを使っていれば被害は防げた。今回の不正利用は、私のセキュリティ意識の低さが招いたともいえる。

もし本人認証サービスに申し込んでないなら、今すぐ設定することを強くおすすめしたい。

※この事件から、私も二段階認証と本人認証は真っ先に登録した。

不正利用を相談するも……

とはいえ、私も泣き寝入りするつもりは無い。カードの不正利用が分かったその日から、色々な方面に相談してなんとかならないか頑張ってみた。

だが結局、このときはお金は戻ってこなかったし犯人も捕まっていない。色々とたらい回しにされて疲れたというのが、私の実感だ。

参考までに、それぞれの言い分も紹介していく↓

楽天カードの言い分

不正利用が分かってすぐ楽天カードに問い合わせ、カードの停止と再発行を頼んだ。早くわかったおかげで、新たな被害を出さずに済んだ。

カードを再発行した話はこちら⇒楽天カードを再発行するまでの道のり。審査やポイントはどうなるのか?

利用について調査も頼んだが、1ヶ月半くらいして利用したホテル名を書いた手紙が送られてきただけだった。引き落とし差し止めなどの手続きは一切なしである。引き落としの停止を頼んでも、結果が出るまでお待ち下さいを繰り返すしで当てにならなかった。

さらに楽天カードの窓口はつながるまで時間がかかるし、電話のたびに同じことを話さなきゃいけなくてとても疲れる。そこで福岡にある楽天カードセンターに、直接問い合わせることにした。

そのとき電話口で話した、担当者O氏の言い分はこんな感じだった↓

・楽天カードとしては、不正利用は無いというスタンスである

・もう決済は済んでいるので、カード会社は被害者ではない

・不正利用については、予約サイトJやホテルに聞いてほしい

今回は金額がビミョウなこと、私の住所と氏名が使われていることもあって、カード会社は不正と判断しなかったようだ。カードの不正利用に気づいて問い合わせたのは引き落としの1ヶ月以上前だったが、意味がなかった。

O氏の電話口の態度は、かなり迷惑そうだった。ほとんどこちらが悪者扱いである。楽天カードは窓口の対応が悪いと評判だが、私もそう思う。

予約サイトJの言い分

予約サイトJにも、何回か問い合せた。犯人が予約したときに使ったIPアドレスでも分かれば、そこから本人特定ができるんじゃないかと考えたのである。

そこでIPアドレスを教えてもらえないか、ホットライン担当のH氏に問い合わせた結果がこちら↓

・IPアドレスは個人情報になるので教えられない

・警察からの正式な捜査依頼があれば協力する

・予約の内容についてはホテルに聞いてほしい

・カードの決済についてはカード会社に聞いてほしい

今は情報漏えいに厳しくなっていて、一般人が問い合わせても教えてもらうのは無理だ。個人の力でできることはあまりない。

ホテルの言い分

犯人が泊まったであろうホテルにも、もちろん問い合わせた。どうやら、私の名前で誰かが泊まった記録はちゃんと残っているようだ。

もしチェックインしたときの署名でもあれば、そこから第三者の不正利用の証拠が出るかもしれない。そこで聞いてみた結果はこちら↓

・署名は個人情報になるので見せられない

・監視カメラなどの映像も残ってない

・泊まった客のことは詳しく教えられない

・決済のことは予約サイトJや楽天カードに聞いてほしい

・被害については警察に相談してほしい

なるほど、ホテルもなかなか厳しい。

だがホテルのロビーまで直接押しかけて聞いたわけじゃないので、100%署名を見るのが無理かどうかはまだ分からない。直接身分証でも見せれば署名を確認できるんだろうか。

警察の言い分

ならば警察に被害届けを出そうと、相談に行った。だが、被害届けは受け付けられないという回答をもらった。詳しい理由などがこちら↓

・第三者がカードを不正利用した証拠がない

・個人情報がどこから盗まれたか分からない

・ハッキリしない今の状況では、事件として扱えない

警察も、今のぼんやりした状況では動くに動けないらしい。被害届けすら出せないとなると、もはや手詰まりである。

法テラスから相談した司法書士の言い分

いちおう、法テラスに相談もしてみた。法テラスから紹介された司法書士に相談した結果はこちら↓

・法的な対処は難しい

・授業料と思って諦めて前を向いたらどうか

法テラスも、思ったより頼りにならないなと思った。

消費者センターの言い分

カードの不正利用ということで、消費者センターにもかなりお世話になった。私の相談にのってくれたMさんには本当に感謝している。

カード会社やサイトJ、ホテルに対しては、消費者センターを通して問い合わせてもらった。だがやはり、私がもらった回答と同じ答えが返ってきたようだ。

消費者センターは相談にのるだけで、大きな権限はない。色々協力してもらったが、現状はどうにもならないようだ。

今回の被害の問題点

今回のカードの不正利用は、あからさまな不正利用と比べて始末が悪い。状況がビミョウだから、被害として認めてもらえないのだ。

今回の問題点を挙げると、こうなるだろうか↓

・私の氏名と住所が使われているので、第三者が使った証拠がない

・金額が30,000円とビミョウすぎて、不正利用かどうか判断が難しい

証拠がないから、責任がどこにあるかも分からない。どこに問い合わせてもたらい回しにされるのは、そういう事情もあるんだろう。

たかだか30,000円なら、諦めてしまう人も多いだろう。カードを不正利用した犯人は、そういうこともしっかり考えていたのだと思う。

この件でとにかくモヤッとするのは、私の落ち度かどうかすらも分からないことだ。原因が分からず動きようがないのが、歯がゆくてイライラするところである。

ほかにも似たような被害者はいないのか?

しかしこのビミョウな不正利用、私以外にも被害者はいないのだろうか。私のようにあからさまに財布を忘れたケースに限らず、個人情報を盗まれる場面はほかにもあるだろう。とくに日雇いバイトの現場は、セキュリティが甘いところも多いので同じことがあり得そうだ。

もし住所と氏名が正しく使われていて金額がビミョウだったら、被害者は泣き寝入りするしかない。被害届けすら出せなくて悔しい思いをしている人は、ほかにもいる気がする。

警察の人がポロッとこぼした話だと、海外の観光客向けにホテル予約を代わりに取る仕事があるらしい。客は、予約した人になりすましてホテルに泊まるのだ。

もしかしたら今回の犯人も、予約を代わりにとって小遣い稼ぎをしている人間なのかもしれない。とすると、被害は全国に点々とあるんじゃなかろうか。

カードの不正利用としては、あまりにビミョウな1件に巻き込まれてしまった。不正利用なら金額は戻ってくるかと思ったが、そうならないケースもあるのだ。

これを読んだあなたは、くれぐれもご注意いただきたい。

その後、不正利用は無事に認められた。そのときの記事も改めてアップしたい。

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Posted by yayoi