日本ではクリスマスに恋人と過ごすのはなぜか。家族や友達ではダメなのか?

2016年11月26日

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突然ですが、あなたは今年誰とクリスマスを過ごす予定でしょうか。わたしはもちろん、実家の家族とご馳走を食べて過ごす予定です。

なかには、「今年こそ恋人とクリスマスを」と考えている人もいるかと思います。残り1ヶ月で、彼氏を作ろうと焦る場合もあるかもしれません。

しかし、なぜ日本では「クリスマスは恋人と過ごすもの」というイメージが強いのか?家族や友達と楽しく過ごすのでは、なぜダメなのか。理由を考えてみます。

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クリスマスの本場、欧米の場合

クリスマスの本場であるアメリカやヨーロッパでは、むしろ「家族と過ごす」という人が圧倒的に多いといいます。欧米でのクリスマスのイメージは、日本のお正月と同じような感覚なのです。

大体は一族郎党が集まって、パーティを開くようです。よく海外の映画なんかだと、久々に集まった兄弟が揉めたり何だりというシーンをよく見ます。この辺りは、日本の正月やお盆と似ているのではないでしょうか。

なかには「まだ結婚しないの?」などと聞いてくるおせっかいな親戚がいる場合もあるでしょう。当日は、実家に帰りたくない独身女性もいるに違いありません。

恋人がいたらいたで、クリスマスは一緒に帰ってご両親に紹介したりしないといけないんでしょう。やっぱりそこでアレコレ言われるのが嫌で、「今年は忙しいから」などと嘘をつくのもあり得そうです。

家族の団らんの裏には、必ずこういった「あつれき」があるものです。日本ではロマンチックなクリスマスも、欧米人にとってはある意味頭の痛いイベントなのではないでしょうか。

「恋人」がターゲットのイベントは儲かる

ならばなぜ日本では、恋人と過ごすイベントとして定着したのか?色々な説があるかとは思いますが、一番の理由は「恋人とターゲットにして儲けたい企業がいるから」ではないでしょうか。

バレンタインやクリスマスなど、外国のイベントが流行る裏には企業の戦略があるものです⇒枯れ女の私が、おひとりさまのバレインタインデーの過ごし方を考えた

日本の場合、お正月にお盆と、家族団らんのイベントはすでにあります。子供にとってはクリスマスプレゼントとお年玉が立て続けに入ってくる嬉しい時期ですが、家族ターゲットだけではやはり物足りません。

そこで次なるターゲットとして、「恋人」が狙われるのは至極当然とも言えます。特に1970~90年代くらいまでは、まだ恋人がいる成人の割合が高かったのではないでしょうか。

「独身貴族」などという言葉もあったくらい、昔の独り身はお金に余裕がありました。そこへ「恋人と素敵なクリスマスを」と宣伝すれば、どんどんお金を使ってくれたのではないかと思います。

企業も儲けどきなので、こぞって「恋人と過ごすクリスマス」が素晴らしいものだと大々的に宣伝する。それを見た人々も、我も遅れじとばかりに恋人作りに走るようになります。

そうして「カップルと過ごす」部分ばかりが大きく取り上げられ、「クリスマス=恋人」というイメージができあがったのではないでしょうか。

しかし最近は、クリスマスを一人で過ごす人の方が多いそうです。今後は多分、おひとりさま向けのクリスマス商法も増えるだろうと思います。

クリスマスを誰と過ごすか、なぜ気になる?

ただ、ここまで来て言うのも何ですが、「なぜクリスマスは恋人と過ごすものなのか?」をそこまで気にするのでしょうか。別に家族でも友達でも恋人でも、クリスマスを誰と過ごすかなど本人の自由のはずです。

おそらくですが、こういうことを気にする人は「恋人とクリスマスを過ごせない=寂しい、負け組」という思いが強いのではと思います。本当に気にしない人は、そもそもこういう疑問すら持ちません。

余計なお世話ではありますが、「クリスマス=恋人」問題で悩むのはストレスが溜まらないでしょうか。おひとりさま世代が増える昨今、恋人がいないクリスマスなぞ当たり前。別に恥じることではありません。

もし恋人とクリスマスを過ごせたとて、それが長続きするとも限りません。クリスマスの失恋ソングもいっぱいあります⇒定番のクリスマス・ソング、一人暮らしの枯れ女がふと聞きたくなるおすすめの曲とは。

「恋人がほしい」「大事な人とクリスマスを祝いたい」というのは、それはそれで良いと思います。が、「恋人のいないクリスマス=寂しいもの」という考えがあるなら、それは捨てた方が楽なのではないでしょうか。

クリスマス当日、独りで過ごすも誰かと過ごすも自由です。世間のイメージに右往左往することはありません。

「なんでクリスマスは恋人があふれかえるんだろう」などと、一人きりでもんもんとするのが一番よろしくないのではと思います。

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Posted by yayoi