仕事のワードローブ、雑誌のコーデが絶対NGな理由。ビジネスファッションルール(1)
「雑誌のオフィスファッションに惑わされてはいけない」
これは、コーディネーターの大森ひとみさん著「ビジネスファッションルール」に書いてある一言です。なぜ雑誌のコーデがオフィス向きでないのか、お話します。
「洋服なんて最低限気をつければ、後はなんでも良いのでは?」。そう思っていましたが、それは大きな間違いだったのです。
ファッション誌は仕事に向かない理由
ファッション誌やサイトを参考に、毎日のワードローブを考える。女性なら誰もがやっていそうですが、仕事においてはとてもマズいことでした。
ファッション誌のコーデを考えるのは、出版社などのクリエイティブな職場で働く人です。彼らが考えるオフィスファッションは、実はそういう職種向けのものばかりだと言います。
確かに考えてみれば、そうなるのも当たり前です。ファッションモデルに芸能人など、周りはファッショナブルな人ばかり。ファッション誌の編集者は、おしゃれが当たり前の世界にいるのです。
しかし世の中、そうでない職場の方が多いと思います。普通の職場では、ファッション誌のコーデはおしゃれすぎるのです。
「雑誌はフィクションの世界」とは常々思っていましたが、本当に現実ではほぼ参考にならない情報ばかりだったとは驚きです。ファッション誌は、あくまでも趣味で楽しむのが一番なのだと思います。
職場ではおしゃれは不要
仕事でうえを目指すなら、余計なおしゃれは不要だと知りました。元からおしゃれに興味のない私としては、むしろ朗報です。
(主な職場が服装を気にしても意味のない自宅だということは、ひとまず置いておきます)
多くの職場で必要なのは、仕事に相応しいベーシックなスタイル。基本は、男性と同じくスーツスタイルだと言います。
しかし、私のわずかな会社員の経験の中で考えても、職場にスーツを着てくる女性はまずいませんでした。大体入社から半年も経つと、オフィスカジュアルな服装に変わるのです。
私は「コーディネートを考えるのが面倒」という理由で、入社から退社までパンツスーツ一辺倒。楽をしたくて着ていたスーツですが、それが一番のオフィスファッションだったとは意外でした。
「スーツなんて野暮ったいし、個性がなくてつまらない」と思われがちです。けれど仕事をすることと、トレンドだの個性的なおしゃれだのは、一切関係がないのです。
私が会社員のときにこの本を読んでいれば、もっと堂々とスーツで出社できたのにと思います。オフィスファッションに悩む人は、これからはスーツスタイルに決めてしまうのはどうでしょうか。
ファッションも戦略の一部
大森さんによれば、仕事ではファッションも戦略の一部だと言います。仕事でうえを目指すなら、仕事に相応しい服装が必要なのです。
ヘタをすれば相手からの信用を失い、大きな仕事のチャンスを逃すこととも。女性が職場で活躍できないのは、ビジネスに合わないおしゃれな服装も理由の1つだとありました。
中には「仕事で出世する気はないから良い」という意見もありそうです。が、服のせいで人生の可能性を1つ潰してしまうのは、とてももったいないことではないでしょうか。
ちゃんとした服を着ていれば、仕事の成果がもっと認められるかもしれない。そこから大きな仕事を任されれば、やりがいも出てくるかもしれません。
将来結婚するにしても、仕事で活躍するのは出会いが増えるチャンス。自分が上のステップに行けば、その分良い相手も見つかりやすいのではないでしょうか。
人生がどう転ぶかは分かりませんが、チャンスは多い方が良いに決まっています。服装にビジネス戦略を取り入れるのは、ほかならぬ自身のためにもなることです。
会社勤めでないフリーはどうする?
しかし振り返って、私はファッション誌もろくに読まない、ジーンズとTシャツが大好きな枯れ女。ビジネス云々以前に、社会人として通用するかも怪しいレベルです。
仕事着として通用しそうなのは、白の綿シャツ1枚と、綿&ポリエステルのパンツ1枚のみ。スーツはとっくの昔に断捨離してしまいました。
今はしがない在宅ライターですが、万が一大きな仕事のチャンスが舞い込んできたら。服装で貴重なステップアップを逃すなど、悔やんでも悔やみきれません。
(今から大きなチャンスの心配など、地獄の鬼に爆笑されそうですが)
人は第一印象を、95%見た目で判断すると言います。これまで「服なんて好きなものを着りゃいいじゃん」と思っていましたが、「自分をデキる人間見せる演出」も少しは必要かと痛感しました。
これまで、仕事と洋服の関係など全く考えてきませんでした。が、長く仕事を続けていこうとするなら、カジュアル一辺倒は流石にマズいです。
この本を機に、少しマジメに仕事着について考えます。ためになった情報は、自分のメモも兼ねてまとめていこうと思います。