キッチンや押し入れの収納は、高いところは開けておいた方が安全。
キッチンや押し入れの収納は、台を使わないと届かない高い場所は極力使わない方が安全です。
一番上の棚や天袋など、普段目の届かない場所の荷物は高確率で何かあったか忘れ去られる運命にあります。活用の機会も激減するので、あって無いようなものとなってしまうのです。
収納の奥にひっそりしまわれていた
私がこれを痛感したのはつい先日、キッチンの上にある棚をガサ入れしていたときです。実家からもらったインスタント味噌汁をどこにしまおうかと収納を確認していたとき、奥からあるものを見つけました。
数カ月前に実家からもらったSOYJOYと、これも数ヶ月前にお隣さんから頂いたお吸い物のパックです。棚の奥にひっそりとしまわれ、見つけた瞬間まで完全に忘れ去られていたものです。
よく、野生のリスはどんぐりを埋めっぱなしにして忘れてしまうと言われています。食べ物を後生大事に棚の奥にしまいこんで忘れてしまった私は、リスと同レベルということかもしれません。
幸いパックは腐らないし、SOYJOYも数カ月程度では賞味期限は来ません。出てきたものがこの2つで良かった、と正直ホッとしました。
これはラッキーか?
思わぬ場所から食料が見つかった瞬間、私はとっさに「ラッキー」と思いました。元々家にあったものを発見しただけなのだからラッキーでも何でもないのですが、この感覚は何なのだろうと謎に思います。
しかしこれは考えようによっては、案外使える手かもしれません。
たとえばお札を、普段使わないバッグや棚の奥に隠します。ずっと視界に入らなければ、おそらく1週間かそこらで忘れます。その後しまった場所からお金を発見したら、テンションが上がるのではないでしょうか。
元はと言えば己の持ち金なので、実質1円の得にもなりません。しかしながら、「ないと思っていたものがある」というのは人に喜びをもたらす効果があると実感しています。
背伸びで届く範囲が限界
少々話がズレましたが、発見するものがお金なら良いと思います。しかし賞味期限切れの食料や、ずっと使っていない家電などであったら、これは笑ってもいられません。
私の感覚的には、背伸びして手が届く範囲が限界かと思っています。台を使わないと届かない場所は、結局は有効活用しきれません。
視界に入らないものは忘れ去られる
もう何度も言っていますが、人間自分の視界に入らないものはすぐ忘れます。自分の手の届かない高い収納スペースなどは、その最もたる場所です。
これを見越して、収納のアドバイスなどでは「高い場所には普段使わないものをしまいましょう」という意見もあります。
けれど存在を忘れてしまったものは、それこそ無いのと一緒です。使用頻度に関係なく、そのまま使われることなく時が過ぎる可能性の方が高いのではないでしょうか。
どうせ使わないのなら、持っていてもしょうがないです。そう考えると、手が届かない場所にものをしまうこと自体がすでにアウトという気もします。
高い場所を有効活用するのなら、箱にラベルを貼っておいたり在庫メモを作ったりして荷物の存在を忘れない工夫が必要です。が、こんなマメなことができるのなら、そもそもSOYJOYの存在も忘れないでしょう。
ものが多すぎると手に負えなくなるズボラ人間にとっては、しまう場所も重要なのだと痛感しています。少ないものをいつでも取り出せる場所に置くことこそが、ズボラが快適に過ごす鉄則と言えます。
高い場所は危ない
快適かどうかの問題以外にも、高い場所にものを置くのは危険です。特に地震大国である日本に暮らすのなら、なおさらしまい場所には注意しなければいけません。
大きなお皿や小型コンロを上の方に置く人もいるかと思いますが、地震が来たときこれらは凶器になり得ます。安全のことを考えるなら、もったいなくても高い収納スペースは使わない方が良いのではと思います。
私が唯一高い場所にしまっているものは、飛び出してきても安全なふとんに限っています。自分の便利さなどを追求した結果ではありますが、今の部屋ならいつ地震が来ても大怪我はしないだろうと思っています。
収納の上のスペースがガラガラだと、以前はとてももったいない気分になっていました。逆に今は、どれだけ余裕を持たせて荷物をしまうかの方が大事になりました。
今回はSOYJOYで済んだのが、不幸中の幸いでした。これを反省して、今後は奥にものを押しこむのは止めにしようと思います。