【大人の発達障害】落とし物対策はバッグから。ものを落とさないバッグの条件とは
大人の発達障害者むけ落としもの対策、今回は落としものしにくいバッグの条件を考えてみる。
私も30数年の人生で数々のものを落としてきたが、思えばどれもちゃんとしたバッグを使っていれば防げたことばかりだ。もっと早く気付いて対策してれば、ムダに落ち込まずに済んだろう。
私以外にも、落としもので悩む発達障害者は多いはずだ。まずは、お手持ちのバッグが大丈夫かチェックしてみてほしい。
ショルダーバッグが使いやすい
色々と考えた結果、今はショルダーバッグが落としもの対策にいいと思っている。リュックや手提げも使ってきたが、ショルダーを使っているときが一番安心だ。
私が落としもの対策で買ったショルダーバッグの話はこちら⇒落とし物が多いミニマリスト30女、とにかく使いやすくいバッグがほしい
そのうえで、落としものしにくいバッグのポイントを挙げるとこんな感じ↓
・口はジッパー式
・口の向きは横向き
・両手がふさがらないこと
・荷物をしまうとき目でみて確認できる
・ナナメがけが安心
・荷物は最小限だけ入るコンパクトサイズ
以下からくわしくみていく↓
口はジッパー一択
バッグの口がしっかり閉じていれば、まずものは落ちない。落としもの対策するなら、バッグの口はジッパー一択だ。口が閉じられないトートバッグなどはもってのほかである。
たとえ口が閉じられても、ボタン式やテープ式は心もとない。とくにボタン式はボタン部分が弱く、なにかの拍子にパカっと開きやすい。
とくに要注意なのはこんなボタンだ↓
いわゆるマグネットボタンというやつだろうか。磁力が弱まるほどガバガバになり、ちょっと走っただけでパカパカする。同じような理由でがま口タイプも危ない。
ちなみにうえの写真は私のバッグだが、こちらはサブポケットのボタンだ。このポケットは飾りと割りきって、ものを入れないようにしている。
巾着式のバッグなら多少は落としにくくなるが、こちらは開けしめが面倒くさい。開けしめに手間どるバッグも落としものしやすいので、避けたほうが無難だ。
しかしジッパー式でも、安いバッグはジッパー部分がすぐダメになる。私の実感としては、数千レベルのものは怪しい。さいていでも、定価で1万円超えのバッグの方が質がよくて安心だ。
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口は横向き
ジッパー式のバッグのなかでも、ボディバッグやリュックは口が縦向きになっているものも多い。思えば縦向きの口も、ものが落としやすくなる原因だったんじゃないかと感じる。口が縦向きだと、そこから荷物が転がり落ちるからだ。
私は長年リュックを使ってきたが、たびたびジッパーを閉め忘れていた。幸いものを落としたことはないが、閉め忘れた口から荷物がポロッと落ちる事故を経験した人も多いんじゃなかろうか。
口が横向きなら、荷物が浮き上がらない限り「ポロッ」とはならない。地味なポイントだが、バッグを買うときはジッパーの向きに気を付けたい。
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両手がふさがらない
両手が自由に使えることも、落とし物しないバッグの大事な条件だ。当たり前だが、片手より両手で作業した方が落とし物の危険は低くなる。
腕にかける・手に持つタイプの手提げバッグは、片手でゴソゴソやることが多いので危険だ。せめて持ち手は、肩にかけられる長さがほしい。
とくに手に持つタイプのバッグは、ともするとバッグごと落としそうになる。子供じゃあるまいしと思われそうだが、ボンヤリ歩いていると手元がおろそかになるのだ。
(中学生のとき鍵ごと小さな手提げを落としたのは、私の深いトラウマである)
だが両手を使えても、リュックタイプは後ろ手で片手になることが多い。面倒だが、荷物を取り出すときは正面に持ってきて両手で開ける方が安全だ。
荷物をしまうとき目でみて確認できる
リュックがマズかったのは、荷物を出し入れするとき目で直接確認しにくかったこともある。後ろ手でそのまま出そうとすると、口が死角になってしまう。ものを落としても気付かないのだ。
その点ショルダーや手提げタイプなら、荷物の出し入れを目視できる。その方がお目当てのものをすぐ取り出せるし、ものが落ちればすぐ分かる。
なるべくバッグのなか全体を見渡したいので、口はよゆうをもって見下ろせる位置にくるといい。持ち手が短いバッグはかえって見にくく、目で確認しないまま荷物をしまうクセが付きやすい。
目で見ないでしまうのがクセになると、入れたつもりで入れ損なっていたという事故が起こる。一度付いたクセはなかなか抜けないから、最初からそういうことをしないで済むバッグを使う方が落としものを防げる。
ナナメがけが安心
そういったモロモロを考えると、バッグは肩にかけるタイプが落としものをしにくい。理想はナナメがけできることだ。
私はナナメがけタイプと片方の肩にかけるタイプのバッグを両方持っているが、肩幅がせまいのかよくバッグがずり落ちる。ずり落ちたバッグごと落とすなどという珍事はないのだが、急いでいるときなどにずり落ちるとトラブルの元だ。
発達障害の人間にとっては、予想外の事態やムダにあわててしまう事態を起こさない工夫が必要かと思う。直接の落とし物対策ではないが、バッグを持ち運ぶときの安定感も大事だ。
荷物は最小限だけ入るコンパクトサイズ
バッグのサイズはコンパクトに、必需品だけ入る大きさがあれば十分だと思っている。収納力が大きいと、やはり無用なトラブルが増えるからだ。
必需品の目安としては、
・カギ
・財布
・スマホ
・パスケース
・ハンカチ
があればなんとかなる。ついでに、
・メイクポーチ
・折りたたみ傘
も入れば、より安心かもしれない。
持ち運ぶ荷物が多くなれば、その1つ1つに注意しなきゃいけなくなる。生まれつき注意力に偏りのある発達障害者にとって、注意の対象が増えるのはよろしくないことだ。だが発達障害者ほど出かける前に考えすぎて「もしかしたら必要になるかも」と荷物が増えやすい。
だからこそバッグをあえて小さくして、荷物を増やせないようにするのがいい。しまえるスペースがあるから、荷物が増えるのだ。
バッグは、ものを運ぶ大事な道具だ。落としものをしやすいバッグは、道具として役に立たない。
落としものがなくならないのには、使っているバッグ自体に原因があるのかもしれない。そういうときは、バッグの買い替えも考えてみてほしい。