家事で痩せる?ダイエット成功のカギはMETs(メッツ)が握る。
ダイエットをしたいけど、時間がなくて無理という人に朗報だ。最近では長く運動をしなくても、カロリーを消費したり筋肉を鍛えることはできることが分かってきた。
そのカギを握るのが、METs(メッツ)と呼ばれるものだ。メッツとは何なのか、メッツを意識した効率の良いダイエット方法などを、紹介していきたい。
METs(運動強度)とは何か?
METsとは、運動強度の単位のことだ。暮らしの中でカロリーを消費する動きには、何でも当てはまる。
「1メッツ=座っている状態で消費されるカロリー」として、生活の中でやることをメッツに置きかえるとこんな感じになる↓
入浴=1.5メッツ
買い物=2.5メッツ
掃除機がけ=3.5メッツ
スロージョギング=6メッツ
カロリーを効率よく消費するには、3~6メッツの動きを取り入れるのが効果的だ。国のガイドラインでは、
・3メッツを生活活動を毎日40分
・3メッツの運動を週に60分
というのがある。生活活動はいわゆる家事で、運動は筋トレやウォーキングだろうか。
が、3メッツくらいなら、今までよりもちょっと動くことを意識するだけですぐにクリアできる。ダイエットにつながる運動というのは、意外に身近だ。
さらに詳しい情報は、こちらの表が参考になる↓
「ダイエット=基礎代謝を上げる」は間違い?
今までは、基礎代謝をあげればやせ体質になるといわれてきた。が、基礎代謝を上げるために筋トレをするのは、思っていたよりダイエット効果がないことが分かってきたのだ。
ちなみに基礎代謝は、人が1日に生きるのに必要なエネルギー量のことだ。1日のカロリー消費のうち、60%が基礎代謝だという。
しかし基礎代謝のうち半分以上は、心臓や脳などの内臓が消費するエネルギーだ。これは、筋トレでは鍛えようがない。さらに内臓がいくらカロリーを使うかは、大きさによって決まる。
つまり基礎代謝の量というのは、個人によってほぼ一定ということになる。ちょっと筋肉を付けたくらいで、劇的に増えるものじゃなかったのだ。
残る道は、残り40%の活動でカロリー消費を増やすことだ。ここで、運動強度=メッツというものが注目されるようになった。
運動強度を増やせば増やすほど、カロリー消費はあがる。身体を動かす回数を増やせばいいから、実にシンプルで分かりやすいんじゃなかろうか。
[ad#kijinaka]
メッツ意識で効果的にダイエットするコツ
メッツを意識することで、ダイエットはどう変わるのか?カギは、マメに身体を動かすということだ。
以下から、メッツを意識したダイエット方法を見ていきたい↓
家事で脂肪を燃やせ
家事というのは、脂肪を燃やす大チャンスだ。家事とメッツの関係はこんな感じになっている↓
・3メッツ=ペットの散歩、道具の片づけ、窓拭き
・3.8メッツ=浴室の掃除
・4メッツ=自転車(16km/h)
・5メッツ=子どもと遊ぶ
・6メッツ=自転車(17~19km/h)
こう見ると、普段の暮らしでもいかに身体を動かせるかがよく分かる。
私としては、片付けの3メッツに注目したい。いらない荷物を断捨離するだけでも、立派な運動になるのだ。
さらに窓拭きなどの掃除も、マジメにやるとけっこう体力を使う。これからの大掃除シーズンは、ダイエットのチャンスじゃなかろうか。
大掃除のコツはこちらで紹介中⇒これで年越しもひと安心。物を持たない一人暮らしの大掃除まとめ。
勤め人ならば、自転車通勤に切り替えるというのはどうだろうか。交通費もうくし、一石二鳥だ。
マメに身体を動かせ
今までダイエットといえば、長い時間(最低でも20分以上)身体を動かさないとカロリー消費できないというのが常識だった。忙しい現代人には、少しハードルが高い。
が、メッツの点からみると、そうとも限らないのだ。たとえ数分の運動でも、カロリーは消費できるできるという。
まとまった1時間は無理でも、10分を6つに分けて運動するなら手軽になる。忙しいからと諦めず、とにかく身体を動かすよう意識することだ。
また身体を動かすときは、よけいに負荷をかけることを心がける。こんなことなら、すぐにでもできるんじゃないだろうか↓
・歩くときは大股・早歩き
・つま先立ちする
・背筋を伸ばしてキビキビ動く
・米、ミネラルウォーターなどもあえて店で買う
重いものを持って歩くのは、なかなかの全身運動だ。腕のシェイプアップにもなっていい。
メッツの考え方では、身体を動かすほどカロリーは消費される。これくらいの運動でと思わず、動かせるときに思い切り動かすのがダイエットのコツだ。
普段の家事や通勤でも、ダイエット効果がある。そう思うと、ちょっとした動きにも張り合いが出てくるんじゃなかろうか。